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真・ひいらぎレールジャーナル山陽九州編1章 - (2012/02/04 (土) 03:05:50) の編集履歴(バックアップ)
※真・ひいらぎレールジャーナルとは、ひいらぎが実際に列車に乗りその様子や感想を逐一レポートするコーナーです。今回は岡山から伯備線・芸備線を経由して広島から新幹線に乗って九州へ渡り、さらに九州で乗ってきた列車たちを紹介しようと思います。
当日は山岳地帯で雪!
その週は大規模な寒波到来で日本中が寒さで凍えていました。
1月28日の土曜日、まだ明け切ってない早朝にいつもの名鉄線を使って名古屋駅に到着しました。
そしたらこんな表示が
べつに、のぞみが4連続で並んでることに驚いてるわけじゃありません(笑)
その横に書いてあるおくれ約5分と言う微妙な遅延の案内がなされていることです。
どうやら米原付近の積雪により減速運転を余儀なくされているようです。
この時点で少し不安になりながらもホームへ。
▲名古屋では新幹線16両ホームギリギリに停まるので完全な正面が撮れないorz
16番線には既に自分の乗るべき列車がホームに入っていました。
N700系の7時6分発のぞみ97号 博多行きです。
▲N700系側面のフルカラーLEDの行き先表示機は情報量多いですよね。
この列車は名古屋始発ののぞみなので名古屋から新大阪方面へ自由席を使う場合の人には狙い目の列車かもしれません。
自分は今回ゆったり指定席でしたが。
▲車内販売で買ったコーヒーは1杯300円也。ちなみにひいらぎは喫茶店や家で飲むコーヒーには砂糖は入れない派
岐阜羽島を通過し関ヶ原越えをしようとした時から猛吹雪に見舞われ外が見えず。案の定列車は減速して行きます。
やっと吹雪がおさまって米原を通過する頃に再び加速し始めましたが滋賀県内は完全に雪国と化していました。
そして京都には定刻より6分遅れで停車、その後は新大阪・新神戸と6分遅れを保ちつつ停車し、岡山へは1分回復した5分遅れでの到着となりました。
▲そしてすぐにのぞみは発車
反対側のホームには500系のこだまが!
日本で最初に営業最高速度300km/hを出すことに成功した名車は今、8両編成に短編成化され、さらに最高速度285km/hにまで引き下げられてもっぱらこだまとして走っています。
いざゆかん、やくも乗りに
さて、新幹線を降りたら在来線ホームへの乗り換え改札へ。
岡山駅は山陽本線・赤穂線・伯備線・津山線・吉備線・宇野線・瀬戸大橋線と多くの路線が乗り入れるジャンクション駅です。
今回乗るのは伯備線。次の列車は2番のりばから発車だそうです。
ホームに降りたら会っちゃったよこいつに!
2009年、JR西日本では管内の電車の塗装を一色塗りにするという発表をしました。
その口火を切ったのが広島支社で、コンセプトは
瀬戸内地方の豊かな海に反射する陽光をイメージし濃黄色を採用
とのことですが、資金が底を尽きかけたJRが一色塗りにすることで塗装代をケチろうとしているのではないかという憶測がファンの間で飛び交ったのです。
そのためこの塗装は末期色と呼ばれることになったのでした。
余談はさておき、2番のりばに次に乗る列車が入ってきました。
▲そしてまるで逃げるかのように末期色は発車していった。
岡山駅と言えばこの入線時の音楽なんですよね。
2番のりばでは童謡「汽車」のメロディに合わせて列車が入ってきます。
他にも「線路は続くよどこまでも」「いい日旅立ち」「瀬戸の花嫁」などホームによって異なったメロディが用意されているのです。
他にも「線路は続くよどこまでも」「いい日旅立ち」「瀬戸の花嫁」などホームによって異なったメロディが用意されているのです。
これから乗る列車はこれ
特急やくも
伯備線を経由して岡山と島根県の出雲市を結ぶ特急列車です。
この列車に使用される381系電車は日本で初めて振り子式車体を採用し、軽量のアルミ車体と相まってカーブの多い山岳路線でのスピードアップに貢献した車両です。
そのオリジナル車体は
現在名古屋のリニア鉄道館に飾られてます
特急やくもの運用に就いたのは1982年7月。なんともうすぐ381系やくもはデビュー30周年を迎えるのです。
さすがにこれだけ使っていればボロさが出てくるため、JR西日本では二度にわたってリニューアル工事を施工。
現在2度目の更新を受けたやくもの車両は
「ゆったりやくも」という愛称が付けられました。
「ゆったりやくも」という愛称が付けられました。
「ゆったりしていってね!」
と言わんばかりのマスコットキャラ付きです。
と言わんばかりのマスコットキャラ付きです。
とりあえず発車時間が近いので乗りこみます。
▲なぜかここだけ窓側の席がなくなってました・・・
新幹線連絡をとっている特急やくもは、新幹線が遅れているために、定刻より3分遅れで岡山を発車しました。
ベテランらしい車掌さんが聞き取り易い声で案内の放送を始めます。
伯備線の列車は全て岡山発着ですが、実際は倉敷まで山陽本線で、倉敷から別れていき、高梁川 に沿って中国山地を北上し、最終的に伯耆大山 駅から山陰本線に合流します。
自分が降りるのは途中にある新見。位置的にもちょうど伯備線のどまんなかくらいです。
岡山から新見までの停車駅は倉敷・総社 ・備中高梁 です。
岡山から新見までの停車駅は倉敷・
さて、振り子車両のパイオニアたる381系を使ったやくも号、カーブでは振り子によって車体をイン側に傾けながら曲がっているのが乗っていてよく実感できます。
ただ、現在の振り子車両が電子制御で車体を傾けているのに対し、これは自然振り子と言って自然の物理的な力によって傾いているだけなので、特にカーブが終わった後に慣性で少し反対側に傾くという揺り戻し現象が起きています。
ただ、現在の振り子車両が電子制御で車体を傾けているのに対し、これは自然振り子と言って自然の物理的な力によって傾いているだけなので、特にカーブが終わった後に慣性で少し反対側に傾くという揺り戻し現象が起きています。
これによって登場からずっと乗り物酔いを起こす人が続出、座席には鉄道車両では異例のエチケット袋が常備されていたそうです。
自分は酔うことはなかったのですが、酔いやすい人は乗る前に酔い止め薬を飲んでおくと良いかもしれません。
そんなこんなで岡山から1時間5分で目的地新見に到着しました。
▲例によって乗ってきた列車をお見送り
寒っっっ!!!!
到着したばかりの新見駅では雪が降ってました・・・。
この駅でローカル線芸備線に乗り換えですが列車が来るまで時間がたっぷりあるので途中下車でもしてみましょうか。
▲乗ってきたやくもの後に到着した普通列車、やはり末期色・・・
新見駅はメインである伯備線の他、姫新線と芸備線の2つのローカル線が乗り入れるジャンクション駅。
▲さすがにステンレス車は末期色にされないが、後ろ側の車両に違和感・・・
右が姫新線からのディーゼル、左が当駅で折り返し伯備線の普通列車。本数は少ないですけどこのように2本以上の列車が構内に停まる光景も見られます。
左側の電車は伯備線を抜けて岡山まで到達した後、さらに東進、東岡山から赤穂線に直通し、日本刀の製造で有名な長船まで行く何気に気の長い列車です。
▲やたらと新幹線のお得な切符の広告が至るところで目につく構内・・・ちなみに東京から新見までは片道1人当たり15500円だそうです。
そんなこんなで駅を出てみます。
おいでませ新見へ
皆さんこんにちわ
こんにちわ
ここからは電車ばっか撮ってるひいらぎに代わって
私たちが新見駅周辺をご案内します。
新見市は先進的な街。
市議会議員選挙においてこのように日本で初めて電子投票を採用したのが新見市なんです。
他にもこれを見て頂きたい。
ちょっと頑張り過ぎなくらい頑張ってますね。
このように新見市は様々な側面を持っているのです。
駅を出てすぐのところには
こんな看板と
こんなモニュメントが。
通称土下座祭りでやっている大名行列ですね。
毎年10月に船川八幡宮で行われるのですが、初代藩主・関長治候が入国時に行った大名行列をこの八幡宮の例大祭の御神幸のとき、おみこしの先駆をさせたことが由来とされています。
駅前の道路を渡ればすぐそこは高梁川。
鯉のえさやりやりたい人はどうぞと言いたいけど今いろいろ大変でやめてるの・・
気を取り直して次はこのお店を紹介しましょう。
「味の庄 伯備」
新見駅の前にある料亭ですね。ここのあるメニューが口コミで評判を集めているのです。
それが
この「猪ラーメン」!
猪から作ったチャーシューがこのラーメンに入っています。
あっさり醤油ベースのスープに太麺が絡んでおいしいですよ。
あっさり醤油ベースのスープに太麺が絡んでおいしいですよ。
他にもこの地域で育てられている千屋牛の料理も頂くことができるので興味のある方はぜひお立ち寄りください。
新見にお越しの際はぜひ、私たちのいる縁の広場にもお立ち寄りください。私たちのエピソードを知ることができます。
記念撮影、いつでもOKですよ。
第一章終わり
余談
新見駅周辺の案内をしてくれたお二方は、男性が「祐清」さん、女性が「たまがき」さんといいます。お二人は愛し合っていたがその愛は無惨にも引き裂かれたようです。縁の広場ではそのエピソードを知ることができます。