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ひいらぎレールジャーナルゆくとしくるとし - (2012/12/31 (月) 18:19:42) のソース

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2012年もあとわずか・・・・毎年そうなのだが今年も鉄道界ではいろいろな動きがあった。
路線・車両・列車、それぞれにおいて転機が訪れたものもいる。
また来年は来年で新たな動きが予想されている。

というわけで今回は2012年に起きたトピック、2013年に起きるトピックを紹介して今年を〆させていただこう。

**&sizex(6){2012年に引退した車両・列車たち}

2012年もまたいろいろな車両がその役目を終えていった。

特に今年は新幹線電車が3種も引退しておりその後の展開を考えても、新幹線にとって一大転機が訪れている事は間違いない。


-JR西日本100系新幹線電車
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[[山陽九州編第3回>>http://www13.atwiki.jp/rozensusi/pages/58.html]]でも紹介した通り、第二世代新幹線である100系が完全引退した。

100系は国鉄末期の1985年にデビュー。それまで0系一辺倒だったイメージを一気に覆すシャープな顔つきと新幹線初の2階建て車両が特徴だった。

定期運用は3月14日にこだま766号を以て終了。
3月16日にさよなら運転と称して岡山発博多行きの臨時「ひかり445号」が運転された。


-JR東海・西日本300系新幹線電車
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なんと第三世代新幹線も同時に引退してしまった。

300系新幹線は1992年に元祖「のぞみ」としてデビューした。
アルミ合金車体・GTO-VVVFインバータ制御と言った新機軸を採用し、最高速度は270km/hに至った。
この300系、そしてのぞみを機にそれまで進歩が止まりかけていた新幹線は再び加速し始めた言って良いだろう。

100系と同じく3月16日にさよなら運転が実施され、東京発新大阪行きの「のぞみ329号」と新大阪発博多行きの「のぞみ609号」が運転された。このうち「のぞみ609号」については100系の「ひかり445号」と岡山駅で並ぶシーンも見られた。

-JR東日本E1系新幹線電車

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JR東日本の新幹線でもその車生に終止符を打ったものがいる。

E1系は1994年、新幹線としては今までにない「オール2階建て」でデビュー。
「&b(){Max}」の愛称が与えられ、E1系が使用される列車には「Maxやまびこ」や「Maxあさひ」など頭にMaxが付けられるようになった。

その後に改良版と言えるE4系と合わせてMaxは定着していったが、最高速度が240km/hより速くならず、東北新幹線のスピードアップの障害になりかねないことから東北からは引退。
その後は上越新幹線に従事していたが、東北新幹線のMax完全撤廃の煽りを受けE4系が上越に全て追いやられたところで引退する事になった。

定期運用は9月29日、「Maxとき343号」および「Maxとき348号」を以て終了。

さよなら運転として10月27日に新潟発東京行きの「ありがとうMaxあさひ号」が、10月28日に東京発新潟行きの「さよならE1Maxとき号」が運転された。

-JR東海119系電車

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愛知県の豊橋駅と長野県の辰野駅を結ぶ、日本一長いローカル線とも言われている飯田線。
その飯田線の顔として30年間活躍してきたのが119系である。

ローカル線に特化した仕様で、一時期は東海道線に居たこともあったが、基本的に飯田線専用として活躍していた。

定期運用は3月17日を以て終了。3月31日にさよなら運転として「119ファイナル号」が運転されている。


-JR東日本キハ35・キハ37・キハ38形気動車
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[[まるまるっ☆房総編Lap2>>http://www13.atwiki.jp/rozensusi/pages/66.html]]でも紹介した久留里線。

そこを走っていた国鉄形気動車もついにその役目を終えた。

本当は夏ぐらいに引退するはずが、ちょっとしたゴタゴタで12月に引退を迎えた。

久留里線は今年で開業100年を迎えているがその節目にタブレット閉塞を廃止しており、急激に近代化が進んだ路線である。

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他にも写真はないが引退した車両はご覧の通り
※全部は把握しておりません、あしからず


-[[JR東海371系電車>>http://ja.wikipedia.org/wiki/JR%E6%9D%B1%E6%B5%B7371%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A]]
-[[小田急20000形電車(RSE)>>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E6%80%A520000%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E8%BB%8A]]

共に新宿~御殿場~沼津を小田急線・JR御殿場線経由で結んだ特急「あさぎり」に使用された電車である。

3月16日に定期運用を終了した。


-[[小田急10000形(HiSE)>>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E6%80%A510000%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E8%BB%8A]]

小田急ロマンスカー一族のひとつで1987年に登場。この時は新しい試みとしてハイデッカー構造を採用していたのが特徴である。

引退とはいっても、一部は長野電鉄に譲渡され「長電1000系」として再出発している。

-[[小田急5000形>>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E6%80%A55000%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E8%BB%8A}}

1970年代から80年代にかけて増備された通勤型車両。小田急の主力であったが後継車両の増備がすすんだことから3月に引退となった。


-[[流鉄2000系>>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8F%E6%AD%A6%E6%B5%81%E5%B1%B1%E9%9B%BB%E9%89%842000%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A]]

千葉北部の流山市や松戸市を走るローカル私鉄、通称「流鉄」で走っていた電車。

元々は西武鉄道の701系電車だったが、1994年に譲渡されてきた。

塗装を編成ごとに変え、各編成に「青空」「なの花」「明星」「流馬」という愛称が付いていた。

最後は「青空」によってラストランが実施された。

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車両だけでない、列車との人生にも終わりが来たものがいる

-急行きたぐに
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平成に入ってどんどん消えゆくJRの急行列車。
そんななか大阪と新潟を結ぶ急行「きたぐに」号も定期列車としての運用を終了した。

この列車は世界初の寝台"電車"583系の最後の定期運用としても注目を集めていた。

3月17日以降は臨時列車としてゴールデンウィークに運転されているのを確認している。
まだ全てが終わったわけではないようだ。

-寝台特急日本海
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急行きたぐにと同じくこちらも臨時格下げであって完全な引退ではないようだが、数少ない定期ブルートレインがまた減った瞬間だった。

大阪と青森を文字通り日本海側を経由して結ぶ特急「日本海」は国鉄時代からの純粋なブルートレインだった。


この日本海がなくなった今、ブルートレインとして走っている寝台特急はもはや「北斗星」と「あけぼの」のみ。
しかも北斗星はJRに入ってから専用改造された列車であり、純粋なブルートレインは「あけぼの」だけになってしまった。




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