情報開示の勧め
時間軸や場面の入り乱れた大量のログを読む必要があるRP村では、伏線は拾われないことが多いです。
(公開していても触れられないままで終わる設定も多いのですから、隠していたらもっと拾われません)
PCが何/誰に対してどのように感じているか、何を企んでいるか等の描写は、積極的にオープンした方が物語の展開のきっかけとなりやすいです。
殊に、口に出して洩らしておくと、立ち聞きしてしまった、などという形で情報の拡散が期待できます。
策を仕掛ける場合も、意図を隠したまま進めると、いざギミックを発動しようとしたときに相手とうまく噛み合ない恐れがあります。
他の人が話しかけてきて、別の展開になってしまうかもしれません。
そういう場合に、「部屋に入れば話が進められるのに、なんで入ってくれないんだ」などと憤慨するのはお門違いです。
相手にはそう判断できる情報が伝わっていないのですから。
とはいえ、手の内をすべて明かせという意味ではありません。
全部、説明されてしまっていると楽しみが減ります。
例えば火計を企んでいるなら、油や薪を用意させたり風向きを気にしてみたりするなど、「何か策を準備しているぞ」という描写はしておこう、ということです。
遭遇していきなり「実は火計の準備をしてあったのだ。いくぞー!」とやられても、相手にとってはアイテムの後出し感が拭えません。
相手を納得させるためにも、情報公開は必要です。
どこまで見せてどこまで隠すかのバランスはなかなか難しいですが、悩んだら、隠すよりは出した方が拾われる率は高いと思って開示してしまいましょう。
まれに、自分のキャラクターが策に嵌められるのを嫌い、事前に手札を示すと絶対に罠にひっかからないように動く人もいます。
そういう人は、隠蔽状態から策を発動したとしても、どのみち巻き込まれてくれません。
策をぶちこわして確定で脱出してしまったりします。
そこまではいかずとも、実際問題として、PL視点で相手が策を準備しているのがわかると、「うまくかかりにいって物語を盛り上げる」よりは「なんとかして対策を講じようとしてしまう」PLの方が多いので、それに懲りると、秘匿して策を進めたい気持ちもわかります。
チラ見せされた策に上手にひっかかってくれるPLは、PCに引きずられず展開を客観的に判断できる人であり、そういった才能は重宝されますので、是非、技術習得を目指してみてください。
大前提として、RP村は、参加者同士が協力して共にシーンを創作する場です。
相手を罠にはめることでPLの才覚をひけらかしたり、相手を完膚なきまでに叩き潰す場ではありません。
(このあたりの機微は
バトルロールの特徴も参照してください)
「大技いきますよ」「お、なんか準備してたアレがいよいよ発動したか。ここは君の見せ場だね。ダメージ受けとく! でも、少しは反撃もさせてもらうぜ」「どうぞ! これまでの情報にこちらの弱点も書いてありますよ」
言葉を交わさないまでも、PL同士はこんな感じで相手をたてつつログをやりとりするのがRP村の理想です。
互いにいいシーン演出ができるよう上手に情報を出して、使ってもらいましょう。
最終更新:2013年02月20日 19:13