膨大な量を読まなければならないRP村において、過剰な長文は嫌われる傾向にあります。
読み飛ばされてしまうこともしばしば。

ログは相手に投げる言葉のボールですから、うまくキャッチしてもらえるよう工夫をしましょう。


この項では、以下の項目でログ書きのコツを解説してゆきます。

  • ト書きは説明、台詞は個性
  • 漢字だらけにしない
  • 句読点の使い方
  • 行間演出
  • 会話部分での情報を省略しない
  • 機種依存文字は使わない
  • ネタと引用
  • 誤字の修正



■ト書きは説明、台詞は個性

ト書きは、PCの「状況」と「動作 (表情なども含む)」を書く部分です。
簡潔な語句で情報をまとめましょう。
(ただし例外的に、耽美系の企画ではト書きに流麗な字句を用いることが求められます。)


例)
[道の先に古い城がある。] ←簡易な状況説明。普通はこれでOK

[町からしばらくは街道で、その先は未舗装の道が続いていた。この街道は古くは塩を運ぶのに用いられ…((略)、道の途中に宿屋の一軒もなく…] ←伏線でないならもう少し削ってもいい

[古びた骨めいて白い道の導く先に幾世紀を微睡みの中にあった城がある。] ←耽美系


全員が「だ/である調の客観視点」でト書きを書くことによって、発言が入り混じるログの形式でも、違和感を軽減できます。
ともかく、ト書きでは情報を簡潔に伝えることが重要です。


逆に、PCの発言部分は個性的な口調でインパクトを与えるのもいいでしょう。
ただし、方言や外国語などを用いる場合には、読者に意味が伝わるように翻訳つきだと親切です。
わからない語句を検索して読み解いてくれるPLは少数派です。


例)
[寝室に向かった。]
ゆくみそーれ。 (おやすみなさい) 


■漢字だらけにしない

漢字で書ける部分をすべて漢字にする義務はありません。
逆に、ひらがなのみでも読みづらいです。

  • 熟語でない場合は漢字を連結させない
  • ひらがなが続く場合も読点 (、) を入れて語彙の区切りを示す
  • どうしても難読漢字で表現したい場合は「鸚鵡(オウム)」などと読み仮名を振る


といった工夫をすると、誤読を避けやすくなります。


■行間演出

長く詰まった文章は、読み手を疲れさせます。
負担軽減のためにも適度な改行/分割は必要です。
(注・この講座の例文は説明用にわざと行替え/行間空けせず表示してきています。)


また、RP村のログの特徴として、行間や空白を使っての表現があります。
使用しなくても問題はないのですが、覚えておくと読み手の呼吸と連動した情感あるログが書けるかも。

国によっては、太字強調を使えたり、文字色を変えられるところもあります。
かすれる声を薄い色で示すなど、視覚に訴えるログを書いてみるのも面白いでしょう。


行間をあけない例)

そんな馬鹿な。
[力が抜けて、その場に座り込んでしまった。]
だって昨日まではあんなに…


行間を使った例)

  そんな 馬鹿な。


[力が抜けて、その場に座り込んでしまった。]


    だって  昨日まで は

                   あんなに…


思わせぶりなところで発言を一端切るのも、視覚効果のあるログの使い方です。
ただし、冒頭と最後で結論が変わるような場合は、相手が途中でリアクションしてしまわないように、連投中記号 ++ および、連投終了記号 // を使う方法もあります。
※この連投記号は筆者のオリジナルなので、一般的なRP村では通じない場合があります。注意してください。  RP村の便利記号 参照


例)
犯人は俺だ ++  ←ここで発言を切り、

――なんて思ってるんじゃないだろうな、おまえ。 //  ←一拍挟んでひっくりかえす手法



「行間演出」で注意すること


1) ptを消費します


改行にも発言ptは消費されるので、pt配分がタイトな時は注意しましょう。
タグ機能を使って文字修飾をする場合は、タグ分もptがかかります。


2) 閲覧環境を考慮する


閲覧ブラウザによって、フォントや一行に入る文字数は違います。
右寄せしたつもりが、ブラウザによっては途中で文が切れたりということもあるので、
あまり視覚演出に凝りすぎても意味がない場合があることは覚えておきましょう。



■会話部分での情報を省略しない

複数のPCが入り乱れて行動するRP村では、直近のログを読んでもらうだけで相手に意図を伝えるようにする工夫があると親切です。

発言にリンクをつけるのも手ですが、単独で読んでも意味がとりやすい文章にするコツを紹介します。


《読み手に親切な発言のコツ》
  • 誰との会話か、PC名を呼びかけることで明確にする
  • 話の内容を再掲載して、それ以前の文章を読み返さなくても意味がとれるようにする。


例) 
修正前 △
トムのログ おまえも来るか? 
サラのログ いいよ。
トムのログ サラはああ言ってるけど、おまえはどうする? 

修正後 ○
トムのログ サラ、おまえもおれと一緒に公園に行くか? 
サラのログ ええ。トムと一緒に公園に行くのも悪くないわね。
トムのログ サラはおれと一緒に公園に行くそうだ。ベスも来るか?

ptに余裕がないときはできるかぎり、ということで。


■機種依存文字を使わない

ローマ数字の組み合わせ、異字体、記号などの中には、閲覧環境が異なると表示されない「機種依存文字」があります。
機種依存文字は、変換候補にそれを示す注意マーク(△+ ! )がついていることが多いです。
ログが読めないのは致命的です。使用は避けましょう。

また、大型AAなども閲覧環境が異なると意味不明になります。
(そもそもシリアスRP村ではAAを使うことは禁止されていることが多いです)

例) 
[時計の針は〓を指していた。] ←機種依存 のローマ字を使った場合、非対応機種からはこんな風に見える


■ネタと引用

著作権を説明すると一冊本が必要なので、ここでは「ネタ」と「引用」についてのみ述べます。

進行中、過去村やマイフレ間などでの内輪ネタは、飛び入り参加OKにしているならば極力、避けましょう。
(エピでの挨拶は問題ありません)

また、風化しやすい時事ネタ流行ネタなどは、シリアス系の企画では持ち込まないこと。
持ち込まれても反応しないこと。反応するとウケてると思ってエスカレートします。

ちなみにユーモアとネタは別物です。
オリジナリティを大切に。


名言/歌詞など外部文章を引用した場合は、灰でいいので出典や引用先リンクを載せておきましょう。
著作権の関係もありますが、読んで興味をもった人があとで参考にできます。


■誤字の訂正

誤字など、作文ミスをしてしまった場合は、重要な部分ならactですぐ訂正するのもありです。
(企画によってactの使用基準は違うので要確認) 
どの発言の訂正か、リンクも併記しましょう。


例) 
>>111訂正 「橋に火をつけろ」→「橋に気をつけろ


さほどでないなら独り言かメモで訂正をしておくといいでしょう。
訂正せず放置してしまっても怒られることはほとんどないはずです。
(些細なミスはたくさんあるので)






















最終更新:2012年11月19日 00:03