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番外編-1-3

番外編1-3 無法者

 あのときの僕は、無法者、だったかもね。
 でも、一人も人を殺すことはなかった。
 人を殺すのに、いい気持ちはしないからね。
 好きで人を殺すはず、ないんだよ。
 殺せば、本当の無法者だよな。

雪鎖「交換お願いします」
受付「はい」
 交換を済ませて、家に帰る。
 この町には、姉さんがいる。
 雨針姉さん・・・。
 僕のことを唯一、認めてくれる人だ。
雪鎖「さて、なんか買うか」
 ・・・。
 なんだか視線が痛いぞ。
 なんだ?
 ・・・あ。
 あの噂か。
雪鎖「まあ、しょうがない・・・わけない!」
 盗み?
 そんなこと、してないっての。
雪鎖「さてと、この状態だしな。狩りでも行くか」
 ついでにクエストでも受けるか。
雪鎖「・・・・」
 クエストの掲示板に行こう。
 まあ、適当に受ければいいだろう。

雪鎖「・・・これにするか」
 ロックマウスの眼、10個。
 簡単な任務だ。
 でもなんに使うんだ?
雪鎖「すいません、この任務の受注をお願いします」
受付「かしこまりました」
 さあ、行くか。
 報酬は、断ろう。
 こんだけ金があるんだし。
雪鎖「っと、こりゃ面倒なことになりそうだ」
 門に検問のようなものが。
 来たときはなかったぞ。
 なんだ?
受付「君、気をつけたほうがいいよ」
雪鎖「え?」
受付「なんだか最近、この村で変な事件がおきててね」
雪鎖「変な事件・・ですか?」
受付「前も、いきなり人が倒れてね」
 能力者の仕業だろうか?
受付「能力者の仕業じゃないかと思われてるのよ」
雪鎖「僕も危険かも」
受付「そうですか?」
雪鎖「僕でも、それは可能かもしれないからね。能力を使って事件を起こすのは勘弁してほしいよ」
受付「そうですね。最近はあまりみんな外に出ないんですよね」
 一度家の様子を見てこようかな。
 ちょっと心配だな。
雪鎖「すいません、クエストに行く前にちょっと家の様子を見てきます」
受付「ええ、どうぞ」

雪鎖「ただいまー」
雨針「あ、雪鎖」
雪鎖「元気にしてた?姉さん」
雨針「まあ、それなりに」
 よかった。
雪鎖「いまから、少しクエストに行ってくる」
雨針「うん。わかった」
雪鎖「んじゃ、いってきます」
雨針「帰ってきたとおもったら、すぐに行っちゃった」

雪鎖「これで10個かな」
 ロックマウスの眼を10個集めた。
 ついでにハーブもいくらか集めた。
雪鎖「お、あれは」
 きのこだ。
 全て食べられる上に、高級食材だ。
雪鎖「っと、うっかり引っかかるところだった」
 これは木に化けた原生生物だ。
 何種類か種類がいるが、よくわからん。
 ほとんど同じだもんな。
雪鎖「うぬぬ、周りに水が無い・・・ことも無い?」
 木の中には水分があるはずだ。
 それを使えば。
雪鎖「<水爆>」
 ・・・
 成功、しちゃったよ。
雪鎖「このきのこ、もらっていこう」
 さて、帰ろう。

雪鎖「・・・あれ?」
検問「この証明書では通れません」
雪鎖「なぜ?」
検問「この証明書は、ほとんど文字が消えています」
雪鎖「そんなはず無いんだけどな」
 証明書を見てみる。
 しかし、文字はほとんど消されていた。
雪鎖「・・・・・・・・・・ほほう」
 能力者の仕業だろう。
 それも、こっちを見ていやがる。
雪鎖「そこだな?」
 ビュッ
??「!?」
 ガサ
雪鎖「カムフラージュ、下手だな」
??「敵に情けをかけていいのかな?」
雪鎖「人は殺しません」
??「そんなんじゃ、私には勝てないぞ」
 それはどうかな?
 こいつは能力者だろうけど、かなり微量のエネルギーしかない。
 いや、消費したことも考えられるか?
雪鎖「もしかして、弱い?」
??「いきなり失礼な!」
雪鎖「いや、なんだかすごーく弱弱しい、もやしのようなオーラが」
??「な、なんだと!」
 なんかかわいい声だな。
 女性?
 いや、この声は間違いなく女性だろう。
雪鎖「女性か・・・」
??「悪いか!」
雪鎖「いや、女性と戦うのは嫌だな、と」
 実際、女性と戦ったことはほとんどない。
雪鎖「それに、かわいい声をしてるな、と」
??「なっ!ばばばば馬鹿か!おまへひゃ」
 あれ?今噛んだ?
雪鎖「うーん、本当のことを言っただけなんだが」
 相手の女性は、影で隠れているが、顔が真っ赤になっているのが分かる。
雪鎖「あー、まあ言いや。さてと、そろそろ帰りたいんだけど」
??「な、ななななぅ、なななぅぅぅぁあぁ」
 完全に壊れてるな。
雪鎖「えーっと、この証明書なら通れますよね」
 証明書の文字は戻っていた。
検問「証明書の確認をしました。通行可能です」
雪鎖「ついでに、こいつも入れていいかな? 責任は僕がとるってことで」
検問「ええ、どうぞ」

最終更新:2011年11月03日 19:54