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A-11

第十一奏 God by

雪玉「まさか、お前と手を組むことになるなんてな」
??「出会いは最悪、とも言えたな」
雪玉「そうだな」
バンッ
??「でいやぁ!!」
ドガァァン!
雪玉「化け物が」
??「それはお互い様だろう」
雪玉「そうだな」
大空で、「シールス」という個体を次々と撃破していく。
雪玉「A N G E L S O W D」
握られるのは巨大な剣。
雪玉「おまえは下がってろ」
??「へいへい、了解」
雪玉「フェリス、行くぞ・・・」
『おっけー。いつでもいいよ』
剣の刃の部分が、先端から徐々に凍っていく。
やがて、氷は柄の部分まで来て、俺の手を凍らせていく。
そして、ひじの少し手前で止まる。
雪玉「うりゃぁぁ!!!」
ギュィィン!
前に振ると前方に巨大な氷の針(?)が飛ぶ。
それに貫かれた敵は、少し停止した後、砕け散った。
雪玉「壊れろぉ!!」
『いやっふー! 今日は調子がいいよ!」
??「今日は、ねぇ・・」
『黙ってなさい!!』
雪玉「まったく、おまえは子供か・・・」
『何よー!』
そういう所がね、うん。
雪玉「変換、A-13からR-14へ」
『了解。モードスリップ、変換します』
雪玉「行くぞ!!」
相手に向って剣を突き出して突撃する。
相手は避ける暇も無く、無残に貫かれた。
雪玉「次!行くぞ!」
『了解!』
一体の相手に狙いを定める。
そして、不意打ちで別の敵を刺す。
狙っていた敵にはハンドガンを撃ち込む。
これによって一気に二体分の戦力を奪う。
雪玉「終わらせてやるよ」
『え、ちょっと、あれを使うの?』
雪玉「ああ。 頼む」
『わかった。・・・無茶したら、殺すよ』
少し真剣な口調で言う。
雪玉「分かってるよ」
無茶なんて、するかよ。
みんなのために、
そして、奴のためにも・・・。
雪玉「凍てつく氷よ、僕に宿りし精霊よ、僕の力となり、臆することなく戦う勇気と、それにふさわしい武具を、我が身に宿せ」
言ってて恥ずかしいぞ・・・。
もっと別のにしてくれよ・・・。(ごめんなさい。by漆黒の羽)
『私の意志と、私の力をあなたへと。 あなたの覚悟と、あなたの信念を私へと』
雪玉「舞い散る花びらを凍らせ、凍てつく炎を凍らせる。 その名は──」
「『<火滅氷>!!』」
パキッ!
パキッパキッ!!
パキパキパキパキッ!!!
周りの敵が凍っていく。
雪玉「E N D・・・」
『解除』
??「ほんと、化け物だな」
雪玉「お互いにな」
ギギギギギ
雪玉「いいご身分だなぁ、クズがぁ!!!」
ドガァァァァァァン!!!!!
REHUT「っち!」
舌打ちされた。
雪玉「弱いんだよ。失せろ」
もう自我がなくなりかけている。
『雪玉、しっかり』
雪玉「っ・・・はぁ・・・」
危ない。
ほんとに自我を失うところだった。
「どけやぁ!!!」
後ろから誰かが叫んでいる。
雪玉「水玉!?」
水玉「どけぇ!!!」
雪玉「!?」
REHUT「おまえは、あの時と何も変わっていない・・。自分の目的を、忘れたのか?」
水玉「黙れ・・・」
REHUT「おまえはあの時、妹が──」
水玉「黙れ!」
REHUT「目の前で──」
水玉「言うな!!」
REHUT「殺されるのを──」
水玉「それ以上言うなぁぁぁ!!!!ぁぁ!!」
REHUT「黙ってみていることしかできなかった! そうだろう!」
水玉「ああああぁぁあっ!!!!あああぁぁ!!!」
雪玉「水玉!!!!」
暴走しかけている。
こいつはある意味、この場にいる誰よりも危険だ。
水玉「放せ!!! あいつを殺させろ!!」
雪玉「<雪>!」
水玉の体が少しだけ冷たくなる。
そして、一気に力が抜けたかのように動きが止まる。
REHUT「よそ見してる暇はあるのですかね?精霊さん!」
雪玉「ぐふっ!」
わき腹に蹴りが直撃した。
水玉を抱えているので移動も遅くなる。
このままでは、こちらが完全に不利だ。
『雪玉! すぐに天使を!』
雪玉「ダメだ。 こいつを放したら、落ちてしまう」
『でもこのままじゃ、雪玉が!』
雪玉「逃げてろ」
『え?』
雪玉「お前だけ、逃げればいい。 新しい宿主を探せ」
残酷なのは分かっている。
だが、このままではフェリスまで死んでしまう。
『そんな・・こと・・・』
雪玉「おまえは行け! 早く!」
『雪玉・・・。 ・・・・・・・・絶対に、戻ってくる』
雪玉「行け!!」
俺の中にあった感覚が一つ、抜け落ちた。
その瞬間、眩暈がする。
REHUT「もうあなたに用はありませんよ。そこのお仲間を一緒に、消し炭にしてあげましょう」
雪玉(琴玉、みんなのことを、頼んだぞ・・・)
REHUT「消えろ!」
雪玉(水玉、元気でな・・・)
水玉だけを飛ばす。
向こうには、町があるはずだ。
そして、俺はまばゆい光の中に包まれ、意識を落とした。

NEXT・・
最終更新:2011年12月03日 18:34