第二十二話 昔々の、遠い昔に咲いた、一輪の笑顔
「むかーしむかし、ある島の、ある学園に、魔法使いの少年が住んでいました」
「その少年は、毎日を平和に、何事もなく過ごしてきました」
「少年の周りには、多くの友達がいて、いつも笑顔が絶えませんでした」
「そう、あの日が、来るまでは・・・」
「その少年は、「人」とは違う力を宿していました」
「少年は、その力を狙う組織に追われ、学園に仲間を残し、一人で旅立ちました」
「誰かを、巻き込みたくなかったのです」
「様々な出会いを重ね、少年は強くなってきた」
「そして、多くの別れを重ねて、涙を枯らしてきた」
「そして、少年は新たな出会いを果たしました」
「島の王の第一子であり、次期女王。同じ学園出身の、ちょっと変わった魔法使い。体をもたず、精神として存在する人」
「ですが、少年は、以前にも襲いかかってきた、魔法使いとの戦闘の末、命を落としてしまいました」
「少年は最後まで、屈しることはなく、笑っていたと、言い伝えられています」
「この話は、遠い昔に咲いた、一輪の笑顔のお話」
◇ギルド「???? ????」◇
??「終わった、のか・・・」
??「扉が閉ざされ、過去との行き来が不可能になった、と」
??「そうだ。彼が死ぬことは、扉の紛失を意味する。彼が生きているからこそ、扉は正常を保っていられた」
??「あの子が消えた今、過去と今と未来をつなぐ扉は、閉ざされたわけですね」
??「そうゆうことさ。こうなった以上、この少年を排除したやつを、野放しにできない」
??「扉を─────いためにも」
??「原因がなければ、結果は生まれない、か・・・」
◇???◇
??「っぐ、くぅぅぅ・・・・」
声「言え、裏切り者。あの女を何処に隠した?」
??「私は・・・お前・・・たちを・・・・許さな・・・い」
声「言ったら楽になるぞ。あの女のあとで、お前も始末してやるからな」
??「誰が・・・言う・・・・か」
声「ふん、いつまで強がりが続くかな?」
??「死んでも・・・言わない・・・・・」
声「まったく、強情な奴だ。・・・おまえら、やれ」
兵「はっ」
??「っぐ、う、あああぁぁっあああぁぁ!!」
声「・・・・・・・・始まりがなければ、何も終わることはない・・・・・」
◇王室◇
王「何の用だ?」
旅人「なんでも、桜様という、ご息女様をお探しのようで」
王「お主、桜の居場所を知っているのか?」
旅人「いえ、私にはわかりません。しかし、何人かの男女と一緒に、森を歩いているのを、私の連れが見ております」
王「森だと? 桜のやつ、訓練を抜け出して森へ出ていくなど・・・」
女王「あなた、桜が心配だわ。桜は魔法が使えないけど、なにかおかしなことをしないかと・・・心配で・・・」
王「兵長をここに呼べ。桜の捜索をさせる」
控兵「はっ」
王「旅の人、ご苦労だった。礼と言っては何だが、明日、また来てくれ。その時に、礼を渡そう」
旅人「では、そのお礼の代わりに、ひとつ、頼みごとをお聞きくださらないでしょうか?」
王「いいだろう。言ってみろ」
旅人「はい、それでは──」
──ザクッ
旅人「お命、頂戴しますね」
王「ぐっ!ぐ、ぐふぇ」
王女「あなた!」
兵長「王様! おまえら!やつを取り押さえろ!」
兵「はっ!」
旅人「あはは、そんな物騒なもの取り出して」
兵「ぐああああ!!!」
旅人『俺は、魔王の力を受け継ぐものだ』
王女「<CHERYY TREES>」
◇???◇
『──て』いきて
『───の─ん──、──て─』わたしのぶんまで、いきてよ
『あ──は、まだ──ないと──ない』あなたは、まだいきないといけない
『わ──の───、─────めを───て』わたしのぶんまで、がんばってめをあけて
『わたし──────。───を───て』わたしのめになって。わたしをささえて
『──し─────あ─────ら』わたしがあなたのあしになるから
『──が─...─を────よ...』おねがい・・・めをさましてよ・・・
『み───、────から。き──、───で───て──るから』みんなが、まってるから。きっと、えがおでむかえてくれるから
◇UNITED KINGDM~???~◇
ここは?
『友達が待っています』
え?
『あなたを待っている人が、います』
・・・
『あなたを、雨に打たれて待っている人がいます』
ボクを、待っている人?
『行ってあげて。彼女のもとに』
ボクの、友達が・・・
『あの子が、あなたを待っているから』
行かなきゃ。行かなきゃ!
『彼女のもとに、あの子のもとに、行ってあげて』
行かないと!
第一章 Fine
最終更新:2012年05月26日 13:24