柊龍士郎

柊龍士郎は元少年Aを神と崇める信者のひとりである。政治についてさまざまな発言をしているが、本稿では元少年A絡みの発言だけ取り上げる。

概要


柊龍士郎は当初、政治活動家を自称していた。『絶歌』発売までは土師淳くんの命日である5月24日前後に教育制度などに絡めて発言していた。『絶歌』発売以降、その是非をめぐってインターネット上で議論した。旧・酒鬼薔薇王国でも議論をしたほか、ブログ『ある酒鬼薔薇ファンの告白』を設置。くそ餓鬼に王国のアクセス禁止をくらったのちは、くそ餓鬼が元少年Aに殺害されたというネタをはてな匿名ダイアリーにあげる。「酒鬼薔薇王国」で検索したとき、この文章はしばらく旧・酒鬼薔薇王国を超えて1位に表示されていた。柊龍士郎が元少年Aについて発言を続けたのは約1年にわたる。その後、精神病院に入院。退院後はふたたび政治についての発言が増えたが、2018年、酒鬼薔薇王国について再び言及を始める。

語録


2010年5月には、ブログで酒鬼薔薇事件13年について言及した。このときは「個性尊重の教育」などと中心とする教育制度について触れた。ADHD児の家族会「えじそんくらぶ」が設立されたのが1998年であること、特別支援教育の改革が行われたのが2006年であることについて触れた。そして次のように述べる。

この世代のADHD児は義務教育を修了するまで民間レベルでも支援がなく、大学を卒業するまで国家レベルでの支援がなかったということになるのです。

2012年5月には、Twitterで酒鬼薔薇事件15年についてつぶやく。Togetterにまとめをアップロード。性的サディズムであることに加え、学校から精神科医にかかれと言われたことで自分が異常であるという自己イメージをふくらませたと述べ、学校と医療機関の連携に不備があったと指摘する。その最後は次のようなつぶやきで締めくくった。

発達障害者だからといって凶悪犯罪を起こすわけではない。こんなのは当たり前です。しかしその論法でもって、発達障害者に対する適切な処置が行われていたとは言いがたい時代の社会状況を覆い隠してはならない。

2015年6月、『絶歌』が発売されると当日の午前中のうちに購入する。その日のうちに土師家が出版差し止めをしたことを知り驚愕する。

僕は「Aは書籍を出版した責任を取って記者会見をやれ」という、ただその一点を主張します。
新聞記者やジャーナリストが練りに練った質問でAを追い詰めて欲しい。

ド素人がドローンでAの自宅中継をやるのは見たくないし、そういうのは適当な理由をつけてバカスカ逮捕して欲しいですね。

あの気取った文章で「おばあちゃんで自慰をした」という告白をされると破壊力がハンパないですよね。
少年Aに憧れていた少年少女たちがドン引きするならば良いことです。


少年Aが『絶歌』

「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いに対して
「わからないが、人を殺すと自分も苦しむ」という答えを出したのはたいへん良かったと思う。

ずっと、Aは少年院で手に職つけてそれなりに稼いでいると思っていたのね。

それが、出所後にすぐ働きたくて日雇い派遣をやったとか、
自由になりたい気持ちからあえて少年院で資格を取った溶接工はやらなかったとか、
リーマンショックのときにクビになったとか、

Aをすごく身近に感じたの。

『絶歌』発売前に消された「酒鬼薔薇王国」管理人の行方


2015年8月に書かれたこの文章は、ながらく柊龍士郎が書いたものだという噂が流れていたが、2018年、ブログで犯行声明を出した。

神戸連続児童殺傷事件の加害男性が手記『絶歌』を出版した。ネット上で感想などを見ているのだが、気になっているのは情報サイト「酒鬼薔薇王国」が消えてしまっていることだ。サイト製作者の「くそ餓鬼」氏にいったい何があったのか。

くそ餓鬼」氏は酒鬼薔薇聖斗に殺害され、廃校の校門に晒し首にされている──これが私の想像だ

酒鬼薔薇王国」は酒鬼薔薇聖斗を「王」と崇めるサイトだった。サイトを製作した「くそ餓鬼」氏は、犯行声明文の「ボクには国籍がない」という言葉に触発されてサイトを作ったと言っていた。「くそ餓鬼」氏が酒鬼薔薇聖斗を崇拝していたのは間違いない。

しかし、酒鬼薔薇聖斗が「くそ餓鬼」氏をどう思っていたのかは分からない。ファンなら殺しても良いと思っていたかも知れない。むしろ、酒鬼薔薇王国が消えている現在「くそ餓鬼」氏は殺されてしまったと考えたほうがよい。

くそ餓鬼氏は酒鬼薔薇聖斗に殺害され、廃校の校門に晒し首にされている──それは妄想か現実か

酒鬼薔薇王国は、2ch型掲示板「したらば」を使って閲覧者がコミュニケーションを取っていた。小学校のころの友人から少年院の出所者まで幅広い情報が集まっていた。その情報は草薙厚子さんの著作『更正2000日全記録』でも盗用されている。「くそ餓鬼」氏はその膨大な情報を以てファンの第一人者を自任していた。

しかし酒鬼薔薇聖斗自身は『絶歌』で自分にとって都合の悪いことはすべて省略するという姿勢を貫いている。『絶歌』では後輩にカメラを向けられたときに衝動的にカメラを破壊したと書かれているが、実際にはそれ以外にも衝動的な暴力沙汰はあったと言われている。

くそ餓鬼」氏は酒鬼薔薇聖斗の情報を集めていたがために、こうした情報も耳にしていたはずだ。そう考えてみると、『絶歌』の発売前に酒鬼薔薇聖斗によって殺されたと考えるのが自然である。

くそ餓鬼氏は酒鬼薔薇聖斗に殺害され、廃校の校門に晒し首にされている──

酒鬼薔薇聖斗は下手に関わってはいけない相手だったのだ。くそ餓鬼氏の御冥福を心からお祈りする。

被害者遺族への手紙


土師家あて

拝啓
 朝夕めっきり冷え込んでまいりました。いかがお過ごしでしょうか。
 私、柊龍士郎というハンドルネーム(筆名)で「ある酒鬼薔薇ファンの告白」というブログを書いています。ファンとは言っても直言すべきことは直言するというスタンスです。
 さて、Aによるホームページの作成、そして有料ブロマガの配信について、ご遺族の思いを伺いたく思い、手紙をしたためた次第です。
 手記の出版直後、ネット上では、遺族とは水面下で交渉が行われており、土師家は出版に反対し、山下家は賛成しているという情報が流れていました。
 たしかに土師様は手記出版に反対する発言もしていましたが、一方で、命日の手紙に対し、事件の原因について本人なりに分析できたと思うという趣旨の発言をしており、出版にまったく反対にも見えず不思議に思っておりました。
 いまは、出版前に水面下の交渉など行われていなかったと確信しています。 土師様は決して出版に対し頑迷に反対していたわけではないと思いました。
 ホームページ作成や有料ブロマガに対して世間からは非難轟々ですが、遺族の方はまた違った思いを持った方もいるのではないか。もしそうであるなら、その思いを知りたいと思っております。
 末筆ながら土師様の御健勝をお祈り申し上げます。
敬具

平成二十七年十月十八日
柊龍士郎

山下家あて

拝啓
 朝夕めっきり冷え込んでまいりました。いかがお過ごしでしょうか。
 私、柊龍士郎というハンドルネーム(筆名)で「ある酒鬼薔薇ファンの告白」というブログを書いています。ファンとは言っても直言すべきことは直言するというスタンスです。
 さて、Aによるホームページの作成、そして有料ブロマガの配信について、ご遺族の思いを伺いたく思い、手紙をしたためた次第です。
 出版直後、ネット上では、遺族とは水面下で交渉が行われており、土師家は出版に反対し、山下家は賛成しているという情報が流れていした。私がAに批判的な意見を述べたところ、事情通を気取って、遺族の気持ちが分からないなら発言すべきではないなどと言ってきたひともいました。
 しかし、六月下旬になって山下様が出した声明を読み、騒がれたくなかっただけで出版には反対だったのだと理解しました。
 いまは、出版前に水面下の交渉など行われていなかったと確信しています。それなのに、いったいなぜこんなことが起こったのか、真相が明らかになることを願っております。
 ホームページ作成や有料ブロマガの配信に対して世間からは非難轟々ですが、遺族の方はまた違った思いを持っているのではないか。そうであるなら、その思いを知りたいと思っております。
 末筆ながら山下様の御健勝をお祈り申し上げます。
敬具

平成二十七年十月十八日
柊龍士郎

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最終更新:2018年08月24日 16:24