銀杏boyzとガガガSPの話。
基本的に、失恋や片思いを歌い上げている歌が多いこの2組。
正直な話、両方聴けば、それだけで思春期は完成してしまう。
それくらい完成されていると思う。
銀杏の場合、そもそもの話はゴイステ時代に遡る。
高校2年の時「童貞ソー・ヤング」を初めて聞いたのが始まり。
次いで「若者たち」。これも良かった。
銀杏への移行後も、「夢で逢えたら」「もしも君が泣くならば」など、名曲は多い。
歌詞がある程度卑猥なことは否定しない。
でも、所詮、思春期に考えてることなんてそんなもの。
その辺をパンクロックに乗せてストレートに歌い上げる。
聞いてみれば分かるが、聞き苦しさがない。
猥雑な歌詞が、すんなり受け入れられてしまうリズム感がある。
メロディーラインに気を配って聞くと、パンクロックの中では比較的上品な部類だ。
一方でガガガは、お世辞にも上品とは言えないヴォーカルと曲調。
その中で、歌詞で身体的なつながりを求めている箇所はほとんどない。
「卒業」「京子ちゃん」「はじめて君としゃべった」「祭の準備」辺りを聴けばそれは分かる。
極めてプラトニックな感情を表現している。
濡れ場が一切ない恋愛小説のように、あの子と一緒にいたい、あの子と話せるだけで幸せ、
あの子が生きていればそれでいいという思いがあふれ出している。
銀杏は下品にして、上品。
ガガガは上品にして、下品。
この場合、下品は決してネガティブな意味ではない。
学校で片思いの人の前にいる時はガガガ。
家で一人でいる時は銀杏。
てな感じだろうか。
当然の話として、人間、プラトニックだけでは持たない訳で。
片思いしている時、抱きたいという欲求は常につきまとう。
しかし、他方ではやっぱり心のつながりも欲しくなる。
楽しく話がしたい、あの人の笑顔が見たい。
そんな欲望も尽きることはない。
だから、この2バンドの曲を聴けば、大体片思いのことは分かる。
ような気がする。
最近、この2組の曲を、理詰めで聴けるようになったのが怖い。
率直に心が動かなくなった。
高校の時はあんなに悲しかったのに、大学の時は素直に感動したのに。
こんな風に理屈で考えられるようになった。
自分が腐っていくような、そんな感じがする。
最終更新:2010年01月09日 03:54