ハギヨシ×とーか ハギヨシ×透華 ID:K213srG0
第4局>>128~>>131、支援ひとつ
「あぅっ」
深夜の屋敷に龍門渕透華の声が響いた。
夏のインターハイで魑魅魍魎たちに「当てられた」のか、大会が終わってから透華はハギヨシに「体の熱」を訴える様になっていた。
「は…ハギヨシ…は、早く…早く鎮めなさいっ」
「は、透華お嬢さま」
真っ赤になって揺れる主人を執事は後ろから優しく抱きしめて、パジャマの上からでも控えめに存在を主張する双丘の頂を同時につまんだ。
「はぅっ…はっ…はっ…ハギヨシ…」
「透華お嬢さま…」
ビクンと透華の体が跳ねて震えた。いつもの自信に満ちた主人の顔ではない、年相応の、いやどこか幼さを感じさせる女の顔に変わっていた。
ハギヨシは透華の首筋をなぞる様に何度も舐めながら少しずつ両胸に添えた掌に力を込めていく。
透華が息も絶え絶えに、「いやいや」と足をばたつかせながらネコが甘える様に頭をハギヨシの胸元にこすりつけた。
「透華お嬢さま」
「はっ…ぅ…はぎ…よしぃ…」
必死に声を押し殺す主人が愛しくてハギヨシは軽く耳たぶに甘噛みした。
「あんっ」
ビクンと再び透華が跳ねて、ハギヨシの膝と股が擦れ「ぐちゅっ」という音が響いた。
「こ……こ…こんなの私じゃありませんわっ…きゃっか…ですわっ」
透華は真っ赤な顔で震えながら言い訳した。
「存じております」
うやうやしく目礼しながら執事の指は止まらない。的確に優しく主人を昇らせていく。
「はぅっ……こっ…こんなの…こんなの私では…私では…っ」
ぴくんぴくんと体を痙攣させると透華はきつく握りしめていたシーツをゆっくりと離した。
それを確認したハギヨシが控えめに透華のお腹に左手をおろしていく。
「ん…ん……あぅ…」
ぴくぴくと透華のアホ毛が揺れて伸びた。
ハギヨシは労る様に透華の熱を帯びた下腹部をさすっていく。
ガラス細工を扱う繊細さで、秘処には決して触れない様に。それが透華をより昂らせる行為だとしてもハギヨシには譲れない一線だった。
「~~~~っ……ハギ…ヨシ…」
目をトロンとさせた透華が唇を寄せると、ハギヨシは後退して避けた。
「ハギヨシっ。何故いつも逃げるんですの!?これでは生殺しですわっ!」
「申し訳ありません。私はただの使用人。お嬢様の純潔を汚す訳にはいかないのです」
「おだまりなさい!私が許可しているのですっ。ですから…ですから……せ、せ…せ、せせ接吻…くらい…し、し、して」
「……透華…お嬢様」
ちゅっ…
透華の額に唇を軽く触れ、ハギヨシは離れた。
「申し訳ありません」
「……」
「透華お嬢さ…」
「許さないと言ったのですっ。ハギヨシっ!」
「むぐっ」
透華は強引にハギヨシを押し倒した。ギシッと大きなベッドが揺れ、ハギヨシの唇が塞がった。
「…ン…んっ…んっ…ンんっ……は、ハギヨシ…ハギヨシ…あむっ…」
「…透華…お嬢…さま…」
執事は必死に沸き上がる劣情を抑えようとしたが主人がそれを許さなかった。
「ハギヨシ…貴方は私がただの使用人に「あんな」命令をする様な恥知らずな女だと思っていますの!?」
「透華…お嬢様…」
「貴方がハギヨシだからでしょう!私を…龍門渕透華を見くびらないで下さいまし!」
透華は一度も目を逸らす事なく真っ直ぐに射抜く様にハギヨシを見つめた。執事の頬に主人の涙がノックする様に何度も穿つ。
「透華……お嬢様」
「ん」
ハギヨシは返事の代わりに微かに唇を塞いだ。
「ん…ん………ン…」
ちゅ……ちゅ……ちゅっ…ちゅっ…ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ…
私は使用人として失格です。
そう思う程にそれは甘く淫靡なものになり、執事は主人とのキスに溺れていった。
「ぷぁっ…はぁっ…はっ…はぅ…」
「と…透華…お嬢様…」
離れた唇に[[銀の橋]]がかかり乱れたパジャマから僅かな乳首が頭を覗かせ、透華はぼんやりと上目遣いでハギヨシを見つめて続けた。
「ハギヨシ…ずっと私の……龍門渕透華の………とーかの傍にいて」
「ここに」
「…ハギ…ヨシ…」
安心したのか、こてん、と肩にもたれる様に透華は意識を失った。
ハギヨシは起こさない様に透華を寝かせ、水面の月をすくう様に、指を絡めて再度答えた。
「ここにおります、透華お嬢さま」
指先に僅かな力がこもり、透華のアホ毛がくてっと緩んだ。
おしまい
最終更新:2012年01月13日 01:41