無題 ハギヨシ×智紀 ID:xjAQGRbm
第5局>>473->>476


   竜門淵の広い邸宅でカタカタとパソコンのキーを叩く音だけが鳴り響く。
   「お一人ですかな」
   「ご覧になればわかるかと…」
   どこからともなく現れて脇から語りかけるハギヨシに智紀は液晶画面を見つめたまま
   キーを操作する指を止めることなく答え、同時に問いかける。
   「お暇そうですね」
   「はい、衣様もすっかりお嬢様達と打ち解け、他校の生徒さん達とも仲良くなられて
    私はすっかりお役御免でございます、お陰で時間を持て余すことが増えておりましてね」
   この日も衣は透華達と連れ立ってどこかへ遊びに出かけていた。

   ハギヨシは智紀の座るソファーに自分も腰かける、すっ…と詰めより、彼女の反応を窺いつつ
   その長い髮に指で触れる。
   「今日は智紀殿は出かけられなかったのですかな?」
   「朝方、お腹が痛くて… 辞退いたしました」
   「それで腹痛は? 今はもうよろしいのかな」
   「ええ、よく効くお薬がありましたので」
   「今日の外出先は開園したばかりの遊園地でしたな、
    今頃お嬢様方はさぞや楽しんでおられることでしょう」
   長い髮を弄りながら囁くように話しかけるハギヨシ、不意に声をとどめ、雰囲気で智紀に伝える
   我々もいっそのことお楽しみいたしましょう、と。
   キーを叩く指が遂に止まり、長い髪の持ち主の顔が不躾にいじる相手の顔の方を向いた。

   広い部屋の長いソファーの上で、唾を飛ばす音が鳴る。
   軽く唇同士が数回突っつき合い、やがてがっぷりと深く咥えあう。
   ハギヨシと智紀の濃厚な接吻、歯と歯が軽く接触し、舌が相手の口の中へ来訪する。
   くちゃっ… くちゅっ… 互いの唾液の味、吐息の風味がねっとりと舌の間で絡み合い
   混ざりあって、喉や鼻腔に流れ込み、頭の中まで染めてゆく。
   接吻を解除しないまま、智紀はぎしっ…とソファーに押し寝かされた。
   ハギヨシの手により彼女好みの厚ぼったい服が床に落ちる。
   すべて脱がし終えて、ようやく二人の唇は光る糸をひいた。

   重厚な着衣の下に隠れていた、白くほっそりとしながらアンバランスなほどの豊かさをも
   備えた砂時計のような特異な肢体が部屋の空気に直に触れる。
   「かつてはせっかくのプロポーションを余りにも厳重に隠蔽されておられることに
    もったいないことだと感じておりました
    ですが、今は逆の思いです、今この光景を目の当たりに…
    独占できる異性は私だけなのですから」
   ハギヨシの物言いに智紀は何も答えず、こくっと一度だけ頷いてみせた。

   竜門淵邸の広い居間に大きな窓や柱の影を秋の日差しが床に映し込む。
   長いソファーの上で長身の部類に入る白い少女の裸身の上を執事服が這いずり回る
   ハギヨシの愛撫が智紀の肌の上を滑ってゆく。
   豊かな両の膨らみはまず、白手袋に揉みしだかれ、ついで素手で揉みくちゃにされた
   そして彼の頭が谷間へと沈んでゆく。
   「そんなに嗅がれると… くすぐったくて…こまります…」
   智紀の恥じらいにも構わず、ハギヨシは深い胸の谷間でしか生じ得ない彼女の熱気と
   溜まった芳香を顔全体で楽しむのであった。

   窓から差す日の光が智紀の長い脚を青白く輝かせる。
   そのつるんとした肌の上にハギヨシのいやらしい手つきと口先が賞味の跡をのせてゆく。
   尻も、太腿も、ふくらはぎも、つま先まで満遍なく男の手垢と唾液の線が引かれる。
   「…そんなに… 私の肌は美味しう、ございますか?」
   「最高です… 芸術的といえるほど…」
   なぜ最高などといえるのか、自分以外の者にもこんなことをしているのか
   智紀に聞く度胸はない。
   ひたすらに彼にされるがまま、そうしているうちに体で一等湿度の濃い場所へ
   その手と舌が伸びていった。

   「ん……」
   敏感な部分を男の鼻にほじられ、長い髪の隙間からくぐもった吐息が漏れる。
   「お小水のにおいがほんの微かにいたしますね」
   「…ハギヨシ殿の…いじわる…」
   陰核をもてあそばれて、尿道をくすぐられ、陰唇の奥へ男の散策が及んでゆく。
   じゅる… じゅるる… 「ふ… ぅ… いやら…しい…ひび…き」
   自身の体から流れる、己の湧水を啜られる音。
   しかも智紀は尻の穴の皺を指先で弾かれながら賞味された。
   じわじわと感じさせられ、自然と身じろぎさせられる。

   やがてゆっくりと頭を上げたハギヨシが尋ねる「私も脱いだほうがよろしいでしょうか?」
   智紀はこく、こく、と頷いてみせる。
   …本当はベッドに運んでほしい、こんなソファーの上でなんて…
   床に撒かれた自分の服の上に、男性執事の服がバサバサと落ちる音を聞きながら思う智紀。
   そして、すべて脱ぎ終えたハギヨシの体躯に覆われてゆく。
   智紀の思い通じず、ソファーの上で大きく脚を拡げられ、そして宛てがわれる。
   「ひ… ぐ…」 まだ他人に入り込まれることに完全には慣れていない肉体が呻いた。
   貫かれる智紀、十七歳の肢体が男の支配を受け入れてゆく。
   窓から差す光によって出来た寝そべる男女の影が完全にひとつに重なり、
   ソファーの影の中に沈み込んでいった。

   ハギヨシの眼下で智紀の巨大な両の胸の膨らみがリズミカルに揺れる。
   全裸で重なりあって蠢く二人の律動に合わせて汗を散らしていた。
   広い部屋のほんの一部、秋の爽やかで静かな空気がそこだけ男女の汗と吐息で沸き淀む。
   ハギヨシの指と舌が隈なく往来した智紀の素肌のその奥で彼と彼女の粘膜が激しく互いを
   練り込み合い、ふごふごと躍動する二つの尻と、絡み縺れる四本の脚の下に
   淫靡な露の染みを広げていた。

   二人が初めて関係を持ったのは今から一月前のこと。
   入浴中の智紀が逆上せて倒れ、その時一人留守番していたハギヨシが介抱したことからだった。
   湯気を浮かべた少女の裸身が、この身を好きにして構わないと介抱する男性に告げていた。
   間もなく、智紀は処女と引換に男の性を知る。
   透華達がいきなり帰ってくるのでは、という思いの中で三度に渡って交わってしまった。
   一度目は無垢の子宮を染められ、二度目は喉奥で受け止め、三度目には何と肛門を虐げられた
   一夜にして智紀はすべてを経験させられたのだった。

   「ん、 ん、 あっ! あ、……」
   お淑やかすぎるほど無口な智紀の口が、半開きになったまま濡れる。
   こんな日中、明るい最中で行為におよぶのは初めてのこと
   鼻を付き合わせて行為に勤しむ二人、智紀の顔が自分を抱く男の瞳に映り込んでいる。
   とろんと垂れた目、鼻水、よだれ、乱れた髪、これが己れの顔だなんて…
   前後動する紅潮した顔が、ますます熱くなる。
   今現在、己れは紛れもなく全身で男性と抱き犇めき合い、
   セックスなるものに現を抜かしているのだと思い知らずにはおれない。
   興奮が鼻から、口から、毛穴中からどとまることなく吹き出し、自分の声なのに耳障りな喘ぎが
   甲高く変じてゆく。

   やがて汗だくのハギヨシが尋ねる「このまま… よろしい…か?」
   汗みどろの智紀はこく、こくっ、と二度頷いてみせる。
   ハギヨシの胸板と智紀の乳房が密着する。
   みし!みし!みしっ! これまでより軋みの強まるソファー、
   そして、いよいよボリュームの上がった智紀の嬌声にかき消される。
   「あぁ!あぁ!あぁ!あふぁ!……」
   一塊の♂♀と化して狂ったように性愛を貪るハギヨシと智紀、
   そこにいつもの物静かな二人の姿は微塵もない。
   肌も、粘膜も摩擦で溶けそうなほどの熱動ののち、
   やがて流れるくぐもった嗚咽。
   ハギヨシと智紀の肢体はめり込むほど固くきつく抱擁したまま共に腰は撓り、
   小刻みに戦慄く。
   どくっどくっ… ハギヨシの中から智紀の中へ伝い流れる熱脈。
   智紀の体ははまり込むハギヨシ自身をわなわなと搾り立てていた、
   ハギヨシはそんな智紀の子宮に、執拗に己れの精を射ち込んだ。

   部屋全体が沈静化してゆく。
   精のやり取りを終えても離れない二人の体。
   「ずっと… ずっとこの関係は続くのでしょうか… ハギヨシ…さん」
   「続きます 智紀殿が… 望み続ける限り」
   ようやく貼り付いた肌がけだるそうに離れる。
   さすがに疲れた風のハギヨシがソファーにもたれ込む。
   智紀が徐に起き上がり、その巨乳でハギヨシの男根を包み込んだ。
   乳房で竿を揉みつつ、舌先で後始末を始める。
   へっぴり腰気味に突き出された智紀の尻の陰、
   二人がいましがた繋がったまま最後まで愛し合った証が、彼女の体内から漏れ落ち、
   いまだ赤みの取れないふとももを伝わってソファーにぽつぽつと
   白濁の点を描いていた。
   ハギヨシは智紀の一心不乱に上下動する長い髪をそっと撫ぜる、
   ちらりと上目遣いで彼の顔を見やる智紀、ハギヨシの視線が自分の尻を凝視している。
   アナルの了解を求める彼に智紀は、くいっと尻をくねらせ、誘うサインを示してみせた。

   おわり
最終更新:2014年01月14日 05:08