俺は南の口内を堪能する。これが南の…。
興奮が治まらない。正直勃起してる。だが、しようとは思わない。今はこれで満足だ。そう、今は。
その後、何事もなかったかのように部屋から出て、三姉妹に別れを告げた。
春香さんと千秋ちゃんから芳しくないオーラが漂っていたのが気になるが…
就寝間際、今日の出来事が夢だったのではないかと自問してみた。
いや、それはない。愚問だったな。
それにしても、南、良かったなあ。南の感触を思い出して、思わずにやける。
明日も、できるかな?
明日に希望を持ち、眠りに落ちた。
翌日、俺はいつも通り学校へ向かう。
今日から南とのほわほわのラブラブスクールライフが始まると考えると、ニヤニヤが止まらない。
通りすがる人々に不振がられながら無事に学校にたどり着く。
教室の扉の前。中からはいつも通りのざわめきが聞こえる。俺は意を決して扉を開く。そして入る。クラスメートと挨拶を交わす。
そして、南は…居る。俺は南の元へ歩む。
狼狽えるな!ど、堂々と構えろ俺!
「み、南、おはよう!」
南が振り返る。
「……」
えっと、どうしてそんなに不機嫌なんですか?
「…あぁ」
むすっとしている。
「あの」
「話しかけるな。」
「え?」
凍り付く俺。
「…」
南はそういうと、机に突っ伏した。
「あ…ぇ、あぁ」
俺は何が何だか分からないまま、渋々と自分の席につく。
この俺ですら状況が把握できていないんだ。クラスメートは尚更そうっぽかった。
休み時間に再び声をかけてみたが、やはり反応は変わらない。俺、何かしたかぁ?
不満よりも不安が募る。もしかして早くも「終わり」なのか?そんなのはイヤだ!
と考えるも為すすべはなく、放課後になってしまった。
私は、昨晩からずっと悩んでいた。明日、奴と会ったらどうすればいいのか。
「どうすればいいのか」、その答え自体は易い。普通に接すればいい。だが…
結局、学校に着いても悩みは耐えない。
まだ藤岡は来ていない。このまま休みだったらいいんだがなぁ。だがそんなうまい話は無かった。
「み、南、おはよう!」
奴は態態ご丁寧に朝のご挨拶をしてきやがったんだ。
どうしろってんだよぅ
と、兎に角!いつも通りの顔で!…って、できるかぁぁぁぁあ!
やってしまった。これ以上ない不機嫌そうな顔で迎えてしまった。あれ、絶対勘違いしてるよ、藤岡。
休み時間にも藤岡に声をかけられたが、どうにも素直になれなくて、冷たくあしらってしまった。
そして放課後…
最終更新:2008年02月23日 22:54