凛々しく強く美しく…「男の子になりたい」と「お姫様になりたい」
相反する少女の夢を同時に体現するヒロイン
『リボンの騎士』は故・手塚治虫氏による日本初のストーリー型少女漫画である。
- 少女クラブ版 1953/01-1956/01 講談社「少女クラブ」掲載
- なかよし版 1963/01-1966/10 講談社「なかよし」掲載(手塚氏本人による少女クラブ版のリメイク)
- TVアニメ版
いたずら者の天使チンクは、これから生まれる予定の王女サファイアに、男の子の心を
飲ませてしまい、神さまから、それを取りもどしてくるように命令されました。
一方、地上では、シルバーランドの王妃が、王女サファイヤを生みました。
しかしこの国では、王女は王位につけないというおきてがあったので、王女は、
国民の前では、王子といつわって育てられることになったのです。
サファイヤは、いつも王子の服を着て、剣を学び、ごくわずかな間だけ
女らしい格好をさせられるのです。
この秘密を知っているのは、サファイヤの側近の博士と乳母だけ。
けれども、王の遠縁にあたるジュラルミン大公やナイロン卿は、サファイアを疑い、
いつもその真相をさぐろうとしているのでした。
もしサファイヤが女なら、王位につけず、シルバーランドは大公のものになるからです。
そしてサファイヤが即位する日、毒酒をのまされた王妃が真相をしゃべってしまったのでした。
男の子の心と女の子の心を持ち、王女でありながら王子として生きねばならないサファイア。
少女達はサファイアの数奇な運命に心を痛めるとともに、馬を駆り剣を振るう「サファイア王子」の姿に
自分達には成し得ぬ夢を託して心躍らせ、優しく愛らしい「サファイア王女」の姿に同じ少女としての
憧れを抱いたのだ。
YouTube 『リボンの騎士』オープニングテーマ
★『リボンの騎士』はこちらで試読・視聴できます。
最終更新:2008年03月20日 23:57