朝駆け印象操作

3/12朝、日本テレビ「ズームイン!!SUPER」の「ズムとく!」のコーナーで、
「世代越えて愛されるキャラクター」と題して『サファイア リボンの騎士』が紹介された。
「昭和レトロブーム」と言われる今、野球盤やインベーダーゲームと懐かしの商品が続々復活。
商品だけでなくアニメキャラクターも復活しているんです。
鉄腕アトムが子供向けにかわいくなっていたり、あの名作「リボンの騎士」がキャラクターの
イラストをガラリと変えて子供に人気の漫画誌「なかよし」で連載をスタートさせます。
今回のズムとくはそんな「世代を越えて愛されるキャラクター事情」に迫ります。
(以上、番組公式HPより抜粋)
番組内で使用されたリメイク版サファイア(左)と手塚版サファイア(右)の比較画像

番組を見ていた人の話によると、下記のような流れで紹介されたらしい。
かねてからの昭和ブームもあいまって、昔のマンガ・アニメ・おもちゃのリメイクがはやってます!

平成ヤッターマン・キリンレモンCM巨人の星・
手塚作品の二次使用を許可したサイト「OpenPost」、およびそこでの作品などの紹介

そんな中、4月に新たにリメイクされる手塚マンガが!
なかよし5月号表紙(中央にリメイク版サファイアが配置されている)アップ・スタジオびっくり

なかよし編集長松本氏インタビュー
「なかよしの主な読者、現代の小五女児向けに絵と話を変えました」

(ここらへん順番も記憶もあいまい)

手塚プロのインタビュー
「以前の手塚作品がなくなるわけではない・今の子供たちに作品が伝わっていけば」

子供たち・親への街頭インタビュー
フリップに花森絵と手塚絵並べて「どっちを読みたいですか?」

「ほとんど肯定意見でした」みたいな感じで終了

こえだちゃんの話へ
ここでもう一度、上の画像とズームインSUPERの煽り文を見ていただきたい。
煽り文では「キャラのイラストを変えた」事にしか触れず、新旧のサファイアを比較した画像では
あからさまに構図を揃えてイメージの同一化を図っている。これではまるでリメイク版は
イラストだけを今風の絵に変えて、ストーリーと世界観は原作に準拠するかのようではないか!?

街頭インタビューにおいても同様の印象操作が感じられる。今風の絵を見慣れていて、かつ原作に馴染みの
ない子供達に絵だけを見せて「どちらを読みたいか?」と訊けば、当然見慣れた絵のほうを選ぶだろう。
勿論、子供達が今風の絵を好むことには何の問題もない。10歳前後の子供から見れば、原作の絵が古臭く
感じるであろうことも否定はしない。しかし、それを逆手に取って、あたかもリメイク版のほうが好評であるかの
ように報道するのは断固止めていただきたい。
最終更新:2008年03月24日 18:33
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