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即興ネタメモ」を以下のとおり復元します。
#region(引き篭もり)

七条 暁(ななじょう あきら)/男/23歳・イラストレーター
美大を卒業したがコネだけで小さい仕事を受けるだけの質素な暮らしをしている主人公。僅かな給料と仕送りで一応生活していける状態。都内のボロアパートで独り暮らしをしている。
金持ちで激甘な親代わりの住職の脛を齧っているが彼なりにマズイとは思っている。
ある日帰宅すると自室が霊道になっていることに驚くが面倒臭いので放置。そもそも霊感があまり強くないためたいして気にならなかった。
しかし日に日に増えていく“同居人”を不審に思った暁が部屋を調べると押し入れの中にはすでにあの世と繋がりかけたテレビが。
とうに物理的干渉を受けなくなってしまっていたテレビを封印するために結界を張り、さらに四方に結界を重ね、そのうえ押し入れに二重の封印を施すという臭いものに蓋もとい七重の結界を設けた。
瘴気と低級霊が際限無く湧きだすのを防ぐことに主眼を置いた結果、大物が素通りしてしまう欠陥品。やむを得ず常駐して悪霊退治をする羽目になる。
買い物にも出かけられないが通販があるし仕事もネット上でやりとりできるために完全に引き篭もりになる。
強大な悪霊が現れた際には路地裏の細道を挟んだ向かいにある墓地に誘い出して戦う。あらかじめ仕掛けておいた罠にかけて弱ったところを仕留めるチキンスタイル。
事前に満足のいく用意ができないと不安になるタイプ。

保有能力:『式神』/『結界』/『護符』
・『式神』
暁が好んで使う技。巳蔵に教わった技術の一つ。あらかじめ紙に描いておいた絵を依代にして式神を顕現させる。
事前に霊力を込めておけばストックの許す限りノーコストで使い放題なので霊感も霊力もさほど高くない暁は重宝している。
・『結界』
知識と道具さえあればできる簡素なものではあるが、器用かつ丁寧に作り上げるため完成度が高く効果は絶大。職人気質の暁に向いた技だった。
同じく巳蔵に教わった秘術。
・『護符』
「自分に合ってるから」という理由で陰陽術に傾倒する暁が唯一用いる魔術に分類される秘術。とはいってもラテン語を覚えられないので使い道は限られる。
ちなみに身に付けているのは『重力緩和』と『治癒力増』の二つだけ。超人的な跳躍力はこれのおかげ。
巳蔵はあまり教えたがらなかった。



壽原 巳蔵(すみはら みぞう)/男/28歳・フリーター
暁が預けられた寺の息子。堅苦しいのが面倒臭いと家を出て一人旅をしている。彼の親も「好きなことをしたら良い」と温かく見守っている。
時折帰って来ては暁に怪しい術を教え込んでいた。さすがにそれには親も怒っていたが暁は興味津々で次々に身につけていった。
行く先々で占いをして路銀を稼いでおり、各地に信者もといファンが大勢いる。『未曾有の売らない毎日』というブログがテレビで紹介されたことがあるほど人気。
占いと悪霊退治の結果ではあるが、事件を事前に止めた功績は数知れず。
基本的に連絡が取れない根なし草。

保有能力:『霊視』/『使い魔』/『呪術』etc
・『霊視』
占いから戦闘時のスカウター的な戦力測定などに用いる。
相手の才能と特性と長所を視てその戦術を予測できるほどの手練。逆に短所を視ることで些細な隙すら見切る。
基本技能も極めれば奥義になるという例。
・『使い魔』
黒蛇の使い魔を使役する。蛇の死骸に悪魔を宿らせたもの。
霊力の半分を与えており、戦闘のほとんどを使い魔に任せて巳蔵はサポートに回る。
・『呪術』
四つの地点で囲った結界の内部に標的が存在する状態でのみ発動する必殺の一つ『巳蔵(へびぐら)』。
使い魔の黒蛇を際限無く増殖させて標的の骨以外を貪り尽くさせる。標的を結界外に逃がせば呪いが返って来るが仕留め損ねた例は無い。というか確実に仕留められる時にしか使わない。



春見 莉子(かすみ りこ)/女/17歳・高校生
暁が住むアパートの大家の娘。文芸部で小説家を目指しており、将来は暁に挿し絵を描いてもらえることを夢見ている。
霊感が強く霊を引き寄せて離さない超霊媒体質。しかしあまりにも器が大きく、霊にとり憑かれたとしても「砂漠の真ん中で人一人暴れたところで何とも無い」程度に影響が無い。
ただし現段階で1000を越える霊に憑かれており僅かながら心身に悪影響が出ている。

保有能力:『超霊媒体質』/『魂器』/『鬼化』
・『超霊媒体質』
霊を引き寄せて自らに閉じ込めてしまう無意識な力。
・『魂器(たまざら)』
器が大きく1000や2000の霊など容易く許容する。ただし霊からの影響を防ぐような力は無い。

#endregion

#region(夏の魔術師と冬の忘れ物)

三月半ばにもなって日本列島を寒波が襲った。
膝下に達するほど積もった雪と分厚い曇天模様。桜の開花宣言は大幅に見送られることとなった。
それと同じくして三浪目が確定した主人公は、自棄になって呑んではしゃいで滑って転んで泣きながら雪だるまを作るとそのまま外で眠ってしまう。
目が覚めると病院のベッドの上だった。発見がもう少し遅れていたら凍死していた、と言う医者の言葉にぞっとする主人公だったが、そのまま死んでしまってもよかったという思いがよぎる。
しかし誰が救急車を呼んでくれたのだろうか。一応お礼だけは言っておきたいと思う主人公だが、誰に尋ねてもそれを知る者はいなかった。
大事をとって数日の入院をした主人公が帰路につく頃には陽気も例年どおりに戻っており、積もった雪も道端に僅かに残るだけとなっていた。
アパートの前に着くと呑んだ後の缶ビールがそのままになっていたので回収する。門の横に作ったはずの雪だるまは溶けてしまったらしく跡形も残っていない。
「ただいま……」
ほんの何日か空けただけなのに懐かしさを感じる我が家の扉を開けると、
「おかえりなさい!」
見知らぬ少女が迎えてくれた。


実は少女は主人公が作った雪だるまで、目の前で死にかけていた主人公を病院まで運んだ
主人公が来年こそ合格するようにと身の回りの世話をかってでる
世間知らずだったり暑さで消えかけたり何かとイベントを発生させる
たぶん最期には避けられない別れがある


早見 真冬(はやみ まふゆ)/男/20
絶賛三浪中の無職。医師一家の次男だがすでに見放されており本人も意地で受け続けている。自棄になったところに現れたゆきのおかげでもう少し頑張ってみようと思うようになった。
微弱ながら無意識に魔力を生成しており、それが要因となってゆきを呼び出した。
好きな物は怠惰な時間。嫌いな物は女の涙。
兄に対して強い劣等感を持っている。女性遍歴は財産目当てで寄って来た女の子にモテモテだった時期がある。

ゆき/女/0.014歳
外見は10代半ば。奥ゆかしく(恥ずかしがり屋で)気の利いた(顔色を窺う)優しい(怖がりな)女の子。
でもキャパを越えるとてんやわんやになり大胆かつ積極的になる。
霊体だった悪魔が雪だるまを依り代にして身体を得た存在。願いは『合格』、代償は『魂』。
主人公の魂を手に入れなければ消滅してしまうが、儀式が省略されているうえに依り代がお粗末なためその記憶と本分を忘却している。
想いの根幹にあるのは「主人公の願いを叶えてあげたい」と「生きたい」の二つ。
好きな物はアイスクリーム。嫌いな物は身体が溶けるものすべて。
主人公と夜の情事にことを運びかけたがあまりに熱すぎて溶けそうになったので泣く泣く断念した。しかし諦めてはいない。

須藤 綾子(すどう あやこ)/女/24
主人公が通う予備校の講師。
高校二年まで海外で過ごしていた帰国子女。それまで師事していた魔術師に追い出されたのが日本に戻った原因。
魔術に限らずあらゆる物事に才覚が秀でた天才肌。ただしドジッ娘気質の自信家という危ない性格を持つ。
好きな物は本。嫌いな物は春(重度の花粉症)。
恋愛に関しては経験が浅く奥手だが女の陰(ゆき)を察して行動に移る。

夏の魔術師/女/―
不死を求めた末に身体を捨てて現象となった魔術師。
夏の星空を魔法陣に見立てて自身を発生させる魔術を構築してある。高い気温を熱量として取り込むことで具現化し、一度形を成してしまえば自力で魔力を貯蔵していく。
秋になってもしばらくは存在し続けられるが、多くの場合で冬を待たずに消失する。
人間だった頃はドイツの生まれの魔術師で綾子の師匠の師だった。現象になったのは日本に来てから。実はその時に残した子孫が綾子の先祖であり綾子とは血縁関係に当たる。
自信家だがそれを鼻にかけない気遣いのできる性格。本質的には大胆でいたずら好きなトラブルメーカー。
好きな物は酒類全般(特にビール)。嫌いな物は静寂。
ゆきと綾子が真冬に執心なのを見て面白半分で混ざるうちに少し本気になる。



最終的に退魔を生業とする謎の組織にゆきが狙われる。
それを真冬が庇おうと奔走するが、真冬の身を案じたゆきが自ら投降する。
ゆきを失った真冬は、再び今度は自分の実力でゆきを召喚しようと綾子を師事して魔術師を目指す。

魔術師マフユ
生まれつき魔力を帯びていた真冬は魔術師の素養有りとして綾子も弟子入りを快諾した。実のところ真冬とゆきのために何もしてあげられなかったという負い目があることが大きい。
魔術特性はオールラウンダーだが水属性に傾倒している。スタイルはゆきの身体を構成していた雪が溶けた水を媒介にした魔術。
綾子から「今度のゆきは見た目がそっくりでも心は別物だ」と言われたことで、いずれはその水を媒介にしてゆきを召喚しようと考えている。
過去の記憶を持ち越すことと別れてからの記憶を共有することがその目的だが、奇跡でも起こらない限り絶望的。既にこの件に関して綾子は黙して語らない。
公的には「早見真冬」は失踪者扱いとなっている。

#endregion

#region(花坂姉妹)

花坂姉妹が師匠の指示で壊して回っていた石はその地の霊脈を安定させる『要石』だった。そのため霊的案件を解決するための組織に姉妹は追われることになる。
外の世界を知らず組織の存在も教えられていなかった二人は、執拗な追手と強化される警備態勢にも臆することなく師の言葉に従って『要石』の破壊を続けていく。
やがて二人は組織から「このまま罪を重ねるならばお前たちの師同様、お前たちを重罪人として罰する」と宣告されるのだった。

・花坂 撫子(はなさか なでしこ)
双子の姉。
特異な霊媒体質で、無数の霊を取り込み触れた相手にその怨念を流し込んで呪い殺す。
完全にはコントロールできないため両手に経文の綴られた包帯を巻いている。

・花坂 梔子(はなさか くちなし)
双子の妹。
姉を上回る霊力を有しており、発する言葉に力が宿る『言霊』の持ち主。
完全にはコントロールできないため無闇に口を開かないようにしている。

『花坂家』
代々特殊な霊質を受け継ぐ女系の一族。自らの強すぎる霊力に蝕まれているためそのほとんどが短命。
古くは呪殺を生業としていたが既に衰退している。現在子孫は双子の姉妹を残すのみ。

『花坂姉妹』
花坂の家系を遡って見ても特に抜きん出た才を持っており、それは正常な生活が許されないほどに強力な呪いとして二人を苦しめる。
生後間も無く母親は他界。父親はほどなくして失踪しているため施設で育つ。
しかし呪いじみた二人の力は災厄を呼び寄せては周りを傷つけてしまった。やがて施設は機能を失って閉鎖。そこで二人を拾って育てたのが師匠だった。

『師匠』
胡散臭い仮面で表情を隠したオッサン。
力を抑制する訓練に始まり戦闘のノウハウを叩き込まれた。一般の生活に馴染むための教育も行われたが、かなり偏った知識を身につけさせられてしまった。
花坂姉妹に対して厳しく、時に優しく。平等に愛情を与えて親代わりとなって二人を育てた。
口癖は「俺のことは師匠と呼べ!!」

『組織』
日本に拠点を置く霊能者組織。大きく分けて『営業部』『情報部』『退魔部』がある。
海外には支部があり他国の同様の組織と繋がりを持つ。その内のいくつかと同盟を結んでいるが表面的な関係に過ぎないものがほとんど。

『要石』
組織の前身がその当時に設置したもの。霊脈を安定させてその土地の霊気を充実させられるように流れをコントロールするための装置的な役割を持つ。
それを壊して回る花坂姉妹は世に混乱を招く危険人物として追われることとなった。
しかしその『要石』は人間本位の思想に基づいており、豊かな自然を保つための霊脈の流れまでも無差別に引き寄せていた。
そのためいずれは人の住まう土地を滅ぼして自らの首を絞めることを危惧して師匠はその破壊を姉妹に託した。

『組織の目的』
末端は平和のためと信じているが上層部は私利私欲のため、さらに組織の核を担う数名に限れば各々が組織を隠れ蓑に思い思いの真理に到達しようと目論んでいる。
『要石』の設置はその数名の利害が一致した結果であり、その目的は霊脈を汲み上げて利用するため。
師匠や双子などは邪魔者でしかない。

『花坂 杏子(はなさか きょうこ)』
花坂姉妹の母。花坂の家系でありながら僅かに霊感がある程度だった。そのため周りからは疎まれており自殺を考えるまでに追い詰められていた。
後の夫と出会い笑顔を取り戻すが、結婚後は不妊に悩まされる。ついに人工受精によって子供を授かった。産後の経過が悪く出産から二十日後に逝去。

『杏子の母』
つまり双子の祖母。頑固でキツイ性格。杏子のストレスの大半がこの人だった。
妊娠が発覚した際には「今度こそ出来損ないが生まれないように」と本人の前で言い放ち、花坂家初代当主の霊を胎児に降ろすという外法を施す。
生まれた子供が双子だったことを知るとショックで呆けてしまった。

『師匠の正体』
失踪した双子の父親。日独のハーフで本国ではそこそこ名の知れた魔術師。
生まれたばかりの双子を狙ってきた組織に単身立ち向かい生死を彷徨う重傷を負う。組織には死んだと思わせて隠れ潜み、時を待って双子を連れ出した。
仮面を被ったまま正体を明かさなかったのはシャイだから。半生を修行に費やしているため一般常識が大きく欠如しているお茶目なオッサン。
『要石』の破壊を指示した後は姿をくらまし、双子を陽動に利用して自らが組織を潰す。と見せかけることで自分を囮にして双子が本命の一手になるように動く。

『ミゾウ』
双子の兄弟子。双子が師匠の下で修業していた頃に時折フラッと現れては、一つ二つ魔術を習って再びどこかへ行ってしまうという双子にとっては掴みどころの無い男だった。

#endregion

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