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ストーリー3 - (2008/11/13 (木) 15:39:17) の編集履歴(バックアップ)


無から生まれ行くのならば、私の大地は何処へと続いているのだろう……。
放浪の旅、幾つも見続けた滴りは、儚さを持って悠遠を悟る。

ふと見えた妖艶である甘美な果実は、樹から生まれ大地へと落ちる。
そう、全ては万有引力。
雄大である物ではなく、私の想像を凌駕する程の、圧倒的なグラビティ……。
膨大な音を発して空を描く、通り過ぎる情景は大地だけでは無いのだと知る。

ならば、今居るこの場所こそが、唯一見える透明の闇との対極。

妄想より生まれし物語を記憶する場所……
甘美な暗黒に飲み込まれないようにな……ククク……。

暗黒不死鳥:DF ◆DFWwFnJdGw

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無限に広がる白紙

第八の使徒:下民 ◆yGAhoNiShI

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語り出し

とても安らかな眠りが そこにありました。

森の中からにょっきり伸びた 大きな柱が見えますね。もっと詳しく言いますと 六角形の石柱が 何本も何本も積み上げられて ちょっとゆがんだ柱です。
そんな 魚の背骨のようにも見える大きな柱が 五本立っておりました。
大きな大きな柱です。天から生えているのか 地から伸びているのか 一体どっちかわかりません。
雲の中からすーっと伸びて そのまま森へと下りています。
柱に沿って視線を下ろすと 木々で示された…  いえむしろ 森で描かれた といった具合の 魔方陣がありました。
かすかな光を放っています その方円の真ん中に 小さな社がありまして 少女が眠っているのでした。

今は静かな寝息です。大きく手足を投げ出して それでも小さな女の子は これまた小さな彼女の胸を 上げたり下げたりしているのでした。
彼女の周りには乱雑に 無骨な黒い鉄球が 何個か転がっておりまして 細い手足につけられた 手かせ足かせ首かせに 鎖でつながっておりました。
それは不思議な情景でした。
注意して見るまでもなく 彼女の四肢のあちこちは 怪我で汚れておりました。
ぼろをまとって薄汚れ 瞼の下でほんの少し 瞳をふるわせる小さなこの子が 身体の傷もそのままに 鎖でつながれているのです。
いったい彼女は何をしたというのでしょうか。

それは暴力の顕現でした。
殺戮 破壊 生の略奪 多くの世界で暴れまわり 多くの憎しみを生みました。
不幸にも彼女は強かったので――そう造られておりましたので したい放題やりたい放題 気の向くままに楽しみました。
誰もとめることはできなかったのですね。
結局最後に疲れ果て この地で眠りに就くまでに 彼女は自分のしたことを よくわかってはいませんでした。

彼女の眠る神殿の 五本の柱に輝ける 五つの宝石がありまして これが彼女の安眠を 妨げぬよう施された 封呪の結界石なのでした。
紫色の光を放つ その宝石のいちいちに 次なる言葉が切々と 何かに思いを託するように 刻み込まれておりました。

神界よりもたらされし 大いなる災厄ズム・ダアダ 汝 決して再び目覚めぬことを望む

そう 災厄… 彼女は災厄だったのです。
彼女の名前は ズム・ダアダ。
彼女はこの地 ブライヅヘルドで 今日もすやすや眠っています。

名無しの語り部:奈々氏 ◆WYNs.lEj0E

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無限に広がる白紙

  • 話に題名をつけると見やすくていいかもしれません -- 名無しさん (2008-11-08 02:11:34)
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