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レン 1 - (2010/05/22 (土) 20:15:11) の編集履歴(バックアップ)


「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・」
少年は肩で息をしながら走り続けている。後ろから迫る恐怖から逃げるために
少年は後悔していた、なぜ言いつけを守らなかったのかと。
なんでそれを守らなかったんだ俺のバカと、過去の自分を罵倒するがそれで自体が好転するわけでもない。
ああ、いずれ自分は追いつかれてあの魔物たちに食われてしまうんだ。
少年の脳裏に諦めの言葉が浮かんだ、それとほぼ同時に前方に人影が見えた。
助けがきたと少年の心を照らした希望もすぐに消え去る、なぜならその人影は自分と同い年くらいの少年二人だったのだから。

「おーい!今後ろから魔物たちが来てるんだ!危ないから逃げろ!」

まだ70メートルくらい先に見える人影に向かって精一杯の大声で叫ぶ、今ならあの二人は逃げられると踏んでの行為だった。

「ねえー、君もしかしてケビンって子ー?」

緊迫感を持たせたつもりではなった言葉への返事は間の抜けた声音の身元確認だった
ずっこけそうになるのを抑えながらも彼はなぜ目の前の人影が自分の名前を知っているかを考える
が、そんな事がわかるわけもなくただただ混乱していく。
そのせいで忘れてしまった、今自分が走っている理由を、後ろから迫る圧倒的な恐怖を

「アオオオーーーーーーン!!」

その遠吠えによって彼は思い出した、自分が今生命の危機にさらされていることを
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