Minotaur (Krynn)
ドラゴンランス・サーガの舞台であるクリンの世界では、ミノタウルスは、力が剣闘士闘技場と日常生活の両方におけるパワーを決定する、名誉を重んずる社会で生活している。陸と海の両方を故郷とするクリンのミノタウルスは、獰猛な海の略奪者であり、この世界において最も有能かつ最も危険な船乗りとして位置づけられている。
傲慢な征服者
ミノタウルスは弱者は滅びるべきであり、強者は支配しなければならないという考えを抱いている―そして彼らは彼ら自身をクリンにおいて最も力が強く、最も強大な種族であると見なしている。彼らは自分たちがこの世界を支配する運命にあると信じており、彼らの領域が征服と軍事的な力の唯一の存在となるだろうと信じている。この目的のために、全てのミノタウルスは武器、鎧、そして戦術について若い時分から訓練を積んでいる。
ミノタウルスの傲慢さは力、狡猾さ、そして知性の組み合わせから生じている―彼らが大切にしている3つの徳目であり、彼らが自分たちの偉大さの基盤と見なしているものである。彼らはこれらの特性の組み合わせこそ、彼らを彼らのライバルたちから大きく引き離している要因であると信じている。
戦闘による試練
ミノタウルスの社会は力こそ正義という信条で成り立っており、正当性について考慮する必要はない。ミノタウルスたちは最高位会議と呼ばれる8人のミノタウルスが仕えている1人の皇帝によって指導されている。皇帝位を含めて政府内の全ての地位は、最も強く、最も賢いミノタウルスが、円形闘技場での戦いによってそれを証明することによって勝ち取っている。
円形闘技場はミノタウルスがその社会において地位を向上できる唯一の手段である。それは壮大で、年に1回行なわれる一騎討ちの催しであり、そこでミノタウルスたちは互いに覇権をめぐって戦うのである。ミノタウルスの若者は、成人の儀式として、この円形闘技場において自らの力を証明してみせなければならない。
円形闘技場への参加はミノタウルスがなぜ他の種族を見下しているかを示すもうひとつの理由である。ミノタウルスにとって、戦場での死と栄光は自然の経過である。戦闘は、強い者が確実に生き残り、弱い者が彼らの優れた壮大な征服計画に台無しにする前に排除するために重要な要素なのである。
名誉は全てに優る
その残虐性にも関わらず、ミノタウルスは名誉という価値観に強力に縛られている。各々の勝利はそのミノタウルス個人と彼らの家族の両方に大いなる名誉をもたらす。敗北は死によってのみ完全に洗い流すことができる汚れと考えられる。
名誉はミノタウルスに有言実行を要求し、それぞれのミノタウルスは友人と氏族への忠誠心を他のあらゆるものよりも優先する。ミノタウルスが他の種族の者と友情を結ぶことはめったになく、ほとんどいつでも彼らとの遭遇は戦闘時に限られる。もしミノタウルスが友情を結ぶとすれば、それは一般的にはミノタウルスの徳目と戦闘への愛を示した他のクリーチャーと結ぶものである。そうした友人にとっては、ミノタウルスは決して揺らぐことのない支援を与えてくれる味方となる。
海の略奪者
クリンの世界において、ミノタウルスはミザスとコザスの島々に統治される列島を支配している。全面を海に囲まれているミノタウルスたちは、彼らの忍耐強さ、力、そして狡猾さを集中して、この世界において最も熟練し、凶悪な船乗りとなった。彼らはその船で水域を広範囲に渡って徘徊し、望むままに略奪と強奪を行なっている。ときにミノタウルスが交易に従事することもあるが、彼らにとっては、力で望みを叶える方が好みに合っている。結局のところ、全ての種族の中で最強であるゆえに、下級のクリーチャーが集めた宝物や品物を受け取るのは彼らであるべきと考えているのだ。
ミノタウルスの名前
ミノタウルスの氏族の名前はその子孫がその名を自分たちのものにしようと思う偉大な英雄の名前を起源としており、彼らはその祖先を理想の存在と見なして最善を尽くすのである。クリンにおいては、氏族の名前には常に接頭辞が付き、ミザス島に統治されていた土地出身のミノタウルスは“エス‐”、コザスの影響下に置かれていた地域出身のミノタウルスは“デ‐”が付く。
男性の名前:ベリミノルガス、シンマク、ダストルン、エッダー、ガルダー、ガンシロガニ、ヘカリヴェラニ、キリス、トシャー、ザーガス。
女性の名前:アイシャ、カリナ、フリアラ、ヘラティ、キーリ、カイリ、モガラ、セクラ、タリキ、テリア。
氏族の名前:アサク、ブレガン、エントラガス、カジガンシ、ラグラングリ、マスクン、オリルグ、スマー、テスコス、ザカン。
ミノタウルスの種族特徴
ミノタウルスのキャラクターはその種族の力と卓越性を表現するいくつかの種族特徴を持つ。
能力値上昇
君の【筋力】の値は1上昇する。
征服者の徳目
若い時分から、君は力、狡猾さ、そして知性という3つの徳目の1つに集中してきた。君の選択に応じて、【筋力】、【知力】、あるいは【判断力】の値のいずれか1つが1上昇する。
年齢
ミノタウルスはおおよそ17歳で成人になり、150歳くらいまで生きることができる。
属性
ミノタウルスは厳格な名誉の行動規範を信じており、それによって秩序属性の傾向がある。彼らは死ぬまで忠実であり、執念深い敵となりえ、さらに彼らの暴力的な文化と弱者への軽侮が悪へと彼らを走らせる。
サイズ
ミノタウルスは典型的には慎重6フィートを超え、体重は平均で300ポンドほどである。君のサイズは中型サイズである。
移動速度
君の基本歩行移動速度は30フィートである。
角
君は決して非武装にならない。君は自らの角に習熟しており、それは1d10[刺突]ダメージを与える近接武器である。君の角はクリーチャーを押しのけるために行なうあらゆる判定に“優位”を与えるが、君自身が押しのけられるのを避ける際には与えない。
突き刺し突撃
自分のターンに“疾走”アクションを使うとき、君はボーナス・アクションとして角を使って1回の近接攻撃を行なうことができる。
角の叩きこみ
自分のターンに近接攻撃を行なうための攻撃アクションを使うとき、君はボーナス・アクションによって角で1体のクリーチャーを押しのけようと試みることができる。君はクリーチャーを打ち倒して伏せ状態にするためにこの押しのけを使うことはできない。
迷宮の回想
君はあらゆる辿った経路を完璧に思い出すことができる。
海の略奪者
君は“航海道具”と“乗り物(水上)”への習熟を獲得する。
言語
君は共通語を話し、読み、書くことができる。
ミノタウルスの関わり深いもの
クリン(あるいはここで示したような背景情報を活かした任意のキャンペーン世界)を出自とするミノタウルスを作成するとき、君は自分のキャラクターを具体化するのに役立つ下記の関わり深いものの表を使用することができる。君の背景の関わり深いものや君が作り出した関わり深いものに付け加えるか、置き換えるのにこの表を使うこと。
| d6 |
絆 |
| 1 |
私の成人の儀式における円形闘技場の敵は何年も前に決められていた。我々の試合はたった1回だけであったが、私は深く恋に落ちてしまった。我が最愛の人と死ぬまで戦う代わりに、私は家から逃げ出してしまい、臆病者の烙印を押されてしまった。 |
| 2 |
私は我が氏族最後の1人である。もし大いなる偉業を成すことなく私が死ねば、我が氏族のパトロンたる英雄は永遠に忘れ去られてしまうだろう。 |
| 3 |
私はかつて略奪部隊の一員であったが、破れて奴隷にされてしまった。私は脱出を果たし復讐を誓った。 |
| 4 |
私は仲間の民の暴力を愛する性向に全く共感していない。私は皇帝の暴力的な政治体制を覆すための陰謀に加担している。 |
| 5 |
私は自らの民から追放されたと主張しているが、実はスパイとして働くために送り込まれたのである。私は村や町が征服目標として機が熟したときに我が民の下に秘密のメッセージを届けるという任務を与えられている。 |
|6|私は嵐の中で遭難したある船の最後の生き残りである。ときおり、夢に船員仲間の霊が現れては、彼らが生前に果たすことができなかった任務を完遂するよう要求してくる。
最終更新:2017年02月26日 13:34