Ronove, The Iron Maiden/鋼鉄の処女
痕跡霊レベル1
ルノーヴは長年にわたって謎めいたままであったが、バインダーの学者たちは最近、彼女が二千年以上生きていた禁欲的な人間であったと考えるようになってきた。
痕跡霊としては、彼女は召喚者に対して遠隔から物品を動かし、モンクのような力で攻撃を行ない、羽根のように軽やかに着地し、風のように走る能力を与えてくれる。
伝説
多くのバインダーの学者は、ルノーヴがモンクたちの修道院の基盤を整備したと考えており、まさに彼女の哲学と能力は、現在モンクが受ける訓練に非常によく似ているものである。
生きているとき、ルノーヴは否定――原初の肉欲、それから現実に対する知覚力の限界、そして最後に現実の原則に対する否定――からこそ啓発が生まれるという事を教えてカリスマ的な導師であった。
頻繁に力を誇示する彼女の行為は、彼女の理念の正しさを示すのに役に立った。
彼女は崖から飛び降りても無傷なままで、思考するだけで巨石を持ち上げ、何カ月も飲食することなく生き延びた。
ルノーヴは多くの従者を集めたが、彼女の弟子のうちの1人ならぬ者たちは彼女の偉大な技術を体得できなかった。
やがて彼女の方法を疑い始める者が出始めた。
彼女の教えの正しさを証明するために、ルノーヴは鉄の棺の中に自分自身を隔離し、生徒たちに彼女を埋葬させ、彼女からの合図を受けたときにだけ掘り返してくれるように指示した。
何年もの時が過ぎたが何の合図もなかった。
1人また1人と、従者たちは彼女への信頼を失い、彼女を見捨てて行った。
ついに最後の1人だけが残ることとなった。
幻滅した彼は錆びついた棺を掘り起こし、その中がただ空っぽであることを発見した。
彼はその奇跡の話を語るために仲間の弟子たちを探し求めたが、誰も彼の言を信じなかった。
ルノーヴと彼女の名もなき弟子の事は世に知られることなく失われてしまったが、ただひとり彼女に忠実であった従者は、ある洞窟の壁に彼の物語を書き留めた。
最近発見されたこの碑文には、ルノーヴの奇妙なパワーと外観について述べられている。
特殊条件
ルノーヴの秘文は大空の下で土の上に描かなければならない。
霊の発現
ルノーヴが発現する時、地面は揺れ、錆び付いた鉄の棺が彼女の秘文の内側の大地から錆び付いた鉄くずや薄片をぼろぼろとこぼしながら盛り上がって出現する。
その蓋の上には、金属でできた人間の女性の顔がはっきりと見て取れる。
蓋を締め付けている金属の拘束具が腐食した金属を撒き散らして壊れ、棺の蓋がギーと音を立てて開き、人間の骨とひどい臭いのする黒い液体が零れ落ちる。
ルノーヴは召喚者と話をすることはないが、契約を締結する過程では、その顔を微笑ませたり、眉をひそめたりする。
徴候
君の顔には眉をひそめた表情か、微笑みの表情(呪縛判定に成功したなら眉をひそめた表情、失敗したなら微笑の表情)が張り付いたようになり、君の実際の感情に関わりなく、全般的な印象としてその表情を維持するようになる。
こうした表情の変化によって、君の【魅力】判定、あるいは君に対して行なわれる〈看破〉判定を行う他の者の能力に対して何らかの影響が及ぼされることはない。
影響
ルノーヴの影響により、君は他人が君の能力や技量に疑問を抱いていると考えるようになる。誰かが何を言おうと、君は自分の価値を絶えず示し続けなければならないと感じる。
さらにルノーヴは、彼女を呪縛している間ずっと、食物も飲料も(ポーションも含め)一切口にしないように要求する。
付与能力
Granted Abilities
ルノーヴは負傷することなくどれだけの距離からでも落下することができるパワー、触れることなく物体を浮遊させるパワー、そして風のように疾走する能力を付与してくれる。
魔法の攻撃
君の近接武器攻撃はダメージに対する抵抗を打ち破るかどうかを定める際に魔法の武器と見なされる。
遠き手
ボーナス・アクションとして、視線が通っており、ルノーヴを召喚するために消費した呪文スロットのレベルあたり10フィート以内にある固定されていない物品を持ち上げ、移動させることができる。
この物品を操作する力は、中型サイズでルノーヴを召喚するために消費した呪文スロットのレベルの2倍に等しい【筋力】を有するものと見なされ、1回のボーナス・アクションによって最大で30フィートまで移動させる事ができる。
この力は物品を地面より5フィート以上持ち上げる事はできない。
その物品を操作するためのボーナス・アクションを使用しないラウンドにおいては、君はそれに対するコントロールを失う。
この能力の有効距離の外に出るように物品を移動させることはできないし、君が有効距離よりも離れるように移動したり、クリーチャーがそれに触れたりしたら、その物品へのコントロールは失われる。
この方法では、君は一度に1つの物品しか移動させることはできない。
あるいは、君はアクションとしてこの念動力を使って30フィート以内にいる1体のクリーチャーを突き飛ばす事ができる。
この力は目標に対して1d6ポイントのダメージを与え、この力の【筋力】を使って突き飛ばしを行なう(『Player’s Handbook』の第9章参照)。
この判定には君の習熟ボーナスとウォーロック呪文発動能力である【魅力】修正値を加算できる。
いったんこの方法で遠隔操作の手を使用したなら、大休憩か小休憩を取り終えるまでは再びこの能力を使用することはできない。
軟着陸
君は回数無制限で自分自身に対してのみ使用できるフェザー・フォール呪文を発動できる。
ルノーヴの拳
君の素手攻撃は1d6[殴打]ダメージを与える近接武器攻撃として使用できるようになる(ダメージには通常通り【筋力】ボーナスを加算できる)。
全力疾走
君の移動速度は10フィート上昇する。
最終更新:2017年03月20日 20:07