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痕跡霊:ハアジェンティ

Haagenti, Mother of Minotaurs/ミノタウロスの母

痕跡霊レベル2

ハアジェンティはフロスト・ジャイアントの神を欺き、その行為の恐るべき代償を支払った。
彼女は、その召喚者に戦いのための態勢を整えさせ、敵を混乱させるパワーを付与する。

伝説

ミノタウロスの起源に関する物語は、その語り手の文化や種族によって変化するが、フロスト・ジャイアントたちはそれをハアジェンティに起因するととがめている。
彼らの主神スリムは、人間の女神に結婚を強いようとしたが、彼女の兄弟がスリムの花嫁に変装し、儀式を台無しにしたために、失敗した。
怒り、屈辱を与えられた神は、自らの巨人の崇拝者たちといちゃつくことで自身を慰めた。
ヒル・ジャイアントの魔女、ハアジェンティは、彼の密通について知り、呪文を使って彼女自身を美しいフロスト・ジャイアントの姿に変え、それによって、スリムの強力な力を受け継ぐ半神の子供を授かろうとした。
彼女の計画は成功し、1年後に彼女は双子の息子を産んだのであった。

彼の女遊びによって生まれた子供たちが十分に成長すると、スリムは彼らの下へ訪れ、試験を課した。
それぞれの子供のどちらがより強く、より勇敢であるかを見、それによってヨツンヘイムにおいて彼の下に集うのに最も適した者を招くために、彼は子供たちと戦った。
ハアジェンティを探した際、彼は彼女が温暖な低地で牛の群れを牧しているのを発見した。
そして、彼女の真の姿を見たとき、彼は激怒した。
しかし、彼がそのアックスを彼女の頭上に打ち下ろそうと振り上げたとき、2人の恐ろしく醜いジャイアントが彼女を守るために飛びこんで来た。
スリムは彼らが自らの息子たちであることに気付き、むかむかとした。

スリムは瞬時にして彼らを破壊したが、彼は突如としてハアジェンティが彼に教えてくれた価値ある教訓について気付いた。
彼の婚姻は計略で美人の姿をとった者の手で台無しにされ、今また同じ手口で犠牲になったのであった。
ハアジェンティと彼女の子供たちを殺害する代わりに、スリムは彼らが溺れかけの牛に似た連中だと呪いをかけ、彼らをミノタウロスに変えてしまった。
それから彼は立ち去り、彼のフロスト・ジャイアントの信者たちに全ての美しいものを疑う事を教えることを誓った。

どうしてハアジェンティが痕跡霊となったかは不明であるが、バインダーの伝承では、フロスト・ジャイアントたちから美しさを愛することを奪うことになってしまった事に対する罪の意識が余りに強かったために、彼女は少しでも美しいものが存在する場所にはもはや存在することが耐えられなかったのだと考えられている。
次元界におけるあらゆる場所が何がしかの美しさを持つように見えるため、彼女はどこにも永遠の安らぎを得る場所を見出せなかったのである。
ハアジェンティは過去について尋ねられると、そのことについて話すことを拒否し、怒り出すことになる。

特殊条件

ハアジェンティを召喚するには、君は大型サイズであるか巨人語を話すことができるかしなければならない。

霊の発現

ハアジェンティが召喚される時、彼女の秘文の境界線近くの地面を割って巨大な氷柱が立ち上がる。
一瞬、ハアジェンティの不鮮明な白い姿が氷の内側で動くのが見えるや否や、彼女は腕を伸ばして氷の牢獄を打ち破る。
彼女は召喚者に背中を見せているが、その姿が翼を持ったミノタウロスのものであることは明らかである。
ハアジェンティは氷の盾とバトルアックスを打ち振って周囲に垂れ込める冷気の霧を払い除け、それから召喚者の方に顔を振り向かせ、牡牛のような顔とつららの鬚面を顕わにする。
霜で覆われた毛皮は純白で、その角は氷でできているように見える。
強力な筋肉でよろわれた肉体は全く女性には見えないが、その滑らかな声音は完全に女性的である。

徴候

君はいつもと同じ顔の造作であるにも関わらず、どことなく以前よりも醜悪な感じになる。
他人は君を簡単に見分けられるが、ちょっとした違いが見た目を悪くしているように感じる。
さらに、君の大きさは以前の体重の5割増しにまで増大する。

影響

君は美しいクリーチャーに対して恥ずかしい思いを抱き、時に内気にすらなる。
さらにハアジェンティは、君が自分よりも魅力的でカリスマ性があると認めたあらゆるクリーチャーに敬意を払うように要求する。
この敬意は、お辞儀、敬礼、そのクリーチャーのために扉を開ける、相手が話しをするまで黙っている、その他そのクリーチャーが君よりも上位にあることを知らしめるあらゆるジェスチャーの形をとる。
どんな場合でも、君はそれらのあらゆるクリーチャーに対し敬意を持ち続けなければならず、さもなければハアジェンティの影響を無視したことによるペナルティを被る。


付与能力

Granted Abilities
ハアジェンティは、武器と鎧についてのスリムの技能のいくばくかを付与してくれ、さらに形質変化に対する彼女自身の嫌悪感と、他者を混乱状態に陥れる能力をも与えてくれる。

混乱の接触

アクションとして、君は1体のクリーチャーを混乱させることができる。
この能力はコンフュージョン呪文として機能するが、君の5フィート以内にいる1体のクリーチャーだけを目標とする。
ウォーロック・レベルが19に達すると、この能力はメイズ呪文として機能するようになる。
いったんこの能力を使用したなら、君は大休憩か小休憩を取り終えるまで、再びこの能力を使用することはできない。

変身への完全耐性

ハアジェンティを呪縛している間、定命の者の魔法で君の姿に恒久的な影響を与える事はできない。
ポリモーフや石化のような効果は君を新たな姿へと変えるが、君の次のターンの開始時に君は即座に通常の姿へ戻る事ができる(アクションは不要)。
君がそう選択したときにだけ、それらの効果による影響が持続する。

ハアジェンティの斧

ボーナス・アクションとして、君は氷でできたグレートアックス(2d12[冷気]ダメージ、重い、両手持ち)を召喚することができる。
君はこの武器に習熟している。
君はこのアックスでの攻撃に呪文攻撃修正値を使用し、ダメージには呪文発動能力の修正値を加算するが、それでもこのアックスの使用は近接呪文攻撃ではなく近接武器攻撃と見なされる。
このアックスは、君のウォーロック・レベルが5になれば+1グレートアックスに、11になれば+2グレートアックスに、17レベルになれば+3グレートアックスになる。
もし君の手を1ラウンドよりも長いこと離れたなら、(再び召喚するまで)このグレートアックスは消え去る。


最終更新:2017年03月20日 20:29