Zagan, Duke of Disappointment/失望の大公
痕跡霊レベル6
神格化の最終段階で、ザガンはそれまでに為した業績のすべてを失った。
痕跡霊としての彼は、召喚者に対して蛇の嗅覚、敵が彼の存在を嫌うように仕向けるパワー、敵を動けなくする能力、そして蛇やそれの同類に対する効果的な戦闘能力を付与してくれる。
伝説
まだドワーフたちが山中にトンネルを掘っておらず、最初のエルフたちが大樹の梢の下を歩く以前の時代、ザガンは数千人以上を支配していた。
偉大なるユアンティ帝国の君主である彼は、何百人もの人型生物の奴隷を支配下に置いていた。
ザガンはこれらの奴隷たちに対して自らを神として臨み、彼が支配する無知なる者たちと意志疎通するためにユアンティたちを特使として使った。
時間が経過するとともに、ザガンのパワーは本物の神位を望めるほどに強大なものとなった。
彼は自らの最終目的を達成するための手段を探し求め、ついにそれを発見した。
それは、彼とユアンティの臣下たちが、信者すべてを一堂に集め、彼ら全員を殺害するという盛大な儀式を行なうことであった。
ある決められた夜の決められた時間、ザガンは自らの栄光を祝賀するためにとすべての民を一堂に集めた。
彼は彼らの信仰の力が自らに力を与えていることを感じ取ることができた。
そして、力を得て行くに従い、一刻一刻彼の認識力が広がって行くのを感じた。
それから、ザガンは攻撃の合図となる銅鑼を打ち鳴らした。
そして彼とユアンティの従者たちは奴隷たちに襲い掛かり、手当たりしだい彼らを殺していった。
最初、ザガンはそれが素晴らしいことのように考えていたが、やがて、彼の新たなパワーが衰え始めているように感じた。
彼は命をひとつひねり潰しす毎に、少しずつ死の恐怖を感じた。
ザガンは儀式を取りやめようとしたが、虐殺の混沌の中、他のユアンティたちは彼の言葉に耳を貸そうとはしなかった。
突如、1本の剣が背後からザガンの腰を貫いた。
彼が血まみれの刃を見下ろすと、シューシューという声が彼の耳に囁いた。
「“世界蛇”があなたをお望みです。」
彼自身の民の中のクレリックがザガンを騙し、彼の神格化のまさしくその前夜、彼の運命を滅ぼしたのであった。
神性と定命の狭間の特異点においてザガンは死に、虚空の内へ引き込まれた。
特殊条件
君はザガンの秘文の前で叩頭しなければならず、地面にひれ伏し、彼を神として敬わなければならない。
霊の発現
ザガンが発現し始める時、彼の秘文の中に数匹の蛇が山をなして現れる。
その後、その蛇たちはずるずると這ってばらばらになり、秘文に沿って真っ直ぐに立ち上がる。
そして不吉な目で睨み付けながら頭頂部が出現する。
オーガのような頭がゆっくりとその姿を現し、そして次の瞬間、肩と腕が出現し、そこには蛇がくっついている。
その後ザガンはその強力な腕を使って地面から体の残りの部分を引っ張り上げ、足の代わりに長い、蛇のような下半身を露わにする。
彼は召喚者の方へ飢えているかのように手を伸ばし、凶悪な牙をむき出して大口を開けるが、彼の体に巻き付いている蛇は彼の方を向いてシュッと音を立て、彼をたじろがせて後ろに後じらさせる。
それから、蛇たちをなだめながら、ザガンは彼の召喚者に話しかける。バインダーの学者たちは、彼の体に巻きついている蛇たちが彼の最も忠実な副官たちであり、ザガン殺害の夜に殺され、彼の魂を痕跡霊の存在へと引きずり込んだ者たちであると主張している。
徴候
君の舌はもつれるようになり、シューシュー言う歯擦音を立てずには喋れない。
影響
ザガンの影響を受けている間、君は傲慢で攻撃的になる。
ザガンは君が出会ったあらゆる蛇と蛇に似た存在を殺すように要求し、また君が見つけたザガン以外のあらゆる蛇や蛇に似た存在の肖像や彫像の外見を損なうように要求する。
付与能力
Granted Abilities
ザガンは嗅覚でクリーチャーを探知する蛇の能力、蛇のように組みつき締め上げる能力、蛇やその仲間に対する卓越した戦闘能力、そしてただ君がいるというだけで敵に嫌悪の情を催させるパワーを付与してくれる。
嫌悪の情
アクションとして、君は30フィート以内の任意のクリーチャー1体を目標として定める。
目標は【魅力】セーヴィング・スローに成功しなければ、5ラウンドの間、君、蛇、そしてユアンティへの嫌悪を感じるようになる。
効果を受けたクリーチャーは、それが生きているか死んでいるかに関わらず、君、蛇、ユアンティ に対する恐怖状態に陥る。
このようにして恐怖状態にある間、その目標はすべての【敏捷力】判定、【敏捷力】セーヴィング・スローに“不利”を受ける。
君、蛇、ユアンティからの攻撃を受けると、この恐怖状態は終了する。
君がこの能力を使用する時、ザガンの幻の像が君の肉体の周囲に出現し、消えるまでに君に勝手きままに話しかけてくる。
いったんこの能力を使用したなら、君は大休憩か小休憩を取り終えるまで、再びこの能力を使用することはできない。
鋭敏嗅覚
君は嗅覚に頼る【判断力】〈知覚〉判定に“優位”を得る。
締めつけ
君は犠牲者の生命を握りつぶすジャイアント・コンストリクターの能力を得る。
君は両腕を使って締めつけ攻撃を行なうことができる。
この締めつけ攻撃による攻撃ロールには+2のボーナスが加算され、2d8+2の[殴打]ダメージを与え、さらに目標は自動的に組みつき状態に陥る(脱出難易度は君の呪文セーヴ難易度に等しい)。
この組みつきが終了するまで、そのクリーチャーは拘束状態であり、君は別の目標を攻撃することができない。
君はこの締めつけ攻撃に呪文攻撃修正値を使用し、ダメージには呪文発動能力の修正値を加算するが、それでもこの締めつけは近接呪文攻撃ではなく、近接武器攻撃と見なされる。
この締めつけ攻撃は魔法の武器として扱われる。君のウォーロック・レベルが17になると、攻撃ロールへの修正値は+3に上昇し、与えるダメージは2d8+3の[殴打]ダメージになる。
蛇殺し
蛇、ユアンティ、蛇に似たあらゆるクリーチャーに対するザガンの憎しみは、君にそれらに対する優秀な戦闘能力を与える。
君は蛇、蛇に似たクリーチャー(ナーガやユアンティなど)、生来の毒攻撃を有するクリーチャーに対する近接攻撃に“優位”を獲得し、さらに近接攻撃を行う時にそれらの敵に対して2d6ポイントの追加ダメージを与える。
このダメージは、蛇や蛇に似た敵に対して締めつけ攻撃を行なってダメージを与える時にも適用される。
最終更新:2017年03月20日 22:17