Orthos, Sovereign of the Howling Dark/茫漠たる暗闇の王
痕跡霊レベル8
非常に古く、不可知の存在オルトスは、その召喚者に見ることができないものを知覚し、他者の視覚を欺き、その吐息を風に変え、その風を使って囁いたり、骨から肉をこそげ落としたりできるパワーを付与してくれる。
伝説
オルトスは最初の痕跡霊――境界線を打ち破り、現実界に開いた開口部を通してその向こう側の虚無を覗き見た最初の存在――であるかも知れない。
契約魔法の文書には常にこの存在についての記述があり、執拗な探検家たちは、ほとんどの次元界の芸術作品や建造物、そして多くの古代文明の廃墟の中に、その秘文を見出すことができる。
バインダーの学者たちはオルトスの起源について千通りもの仮説を立てているが、どれも単なる推測の域を出るものはない。
全員が同意している事実は、オルトスが計り知れないほどに古びた存在であり、それがかつてそうであった姿と個性とを何らかの方法で脱ぎ捨ててから長い時間が過ぎており、異質で冷ややかな存在と化しているという事である。
途轍もない年を経ていることと、その得意な外見に敬意を表し、バインダーの学者たちはオルトスのことを“茫漠たる暗闇の主”と呼んでいる。
特殊条件
君は明るい照明の範囲の中でオルトスを召喚しなければならない。
霊の発現
オルトスが発現を開始する時、召喚者の傍をそよ風が吹き流れるように見えるが、召喚者の髪と衣類の他には何もそよいだりしない。
そよ風は強さを増して冷たい風となり、低くぴゅうぴゅう言う音がオルトスの秘文の付近に発する。
するとそこに黒い小さな点が表れる。
それは、観察者の目には盲点のような影に見える。
ぴゅうぴゅう言う音は次第に音調と音量を上げていき呻き声のようになり、ついには外に向かって渦巻き状に逆巻く暗闇と化すと同時に吼え声と化し、轟々たる暴風の中に大猫の目の虹彩のようなものが開く。
その吼え声は耳をつんざくような痛みを引き起こすほどにけたたましく、実在しない風によって召喚者は打ちのめされる。
その後それは止む。
突然の静寂の中、目には見えず、耳にも聞こえないが、それでも尚、明白に感じられる存在が暗闇の歪みから滑り込み、秘文の上に重々しく漂うのが感じられる。
どんな感覚器にも感じられないにも関わらず、オルトスは不気味にそこに存在しており、その存在は最も愚かな獣でさえも感じ取る事ができる。
この痕跡霊は何も言わない。
召喚者は自らの実情と望みを、何の反応も示さないオルトスに対して訴えるだけである。
徴候
君は、いつも他の誰にも感じられないそよ風に吹かれているように見える。たとえ君が屋内にいたとしてもである。
この不気味な風は何の音も立てないが、君の髪の毛や持ち物をくしゃくしゃにし、その風向きをしょっちゅう変える。
影響
オルトスの影響下にある間、君は暗い場所や騒々しい音を嫌うようになる。
君はそれらの状況に耐えることはできるが、そういった状況は君を狼狽させ息切れさせる。
オルトスは君に対して、常に最低でもロウソク並以上の明るい光源を持ち運ぶように要求し、1ラウンドよりも長く、その光源に覆いをしたり消したりすることを許さない。
さらに、オルトスは君にささやくように喋ることを要求する。
付与能力
Granted Abilities
オルトスは君に擬似視覚、所くらまし、そしてブレス攻撃の能力を付与してくれる。
このブレス攻撃は武器としても、メッセージを伝える手段としても使える。
擬似視覚
君は30フィートの距離の擬似視覚を得る。
所くらまし
アクションとして、君は実際の居場所の近くの別の場所に立っているかのように見える魔法の幻術を投射し、君に対する攻撃ロールに“不利”を課すことができる。
もし攻撃の命中を受けたなら、この特徴はその次のターンの終了時まで中断される。
この特徴はまた、君が無力状態であるか、移動速度が0になっている間も中断される。
別のアクションによってこの能力を中断することもできる。
旋風のブレス攻撃
アクションとして、君は60フィートの円錐状の突風を吐き出すことができる。
範囲内にいるあらゆるクリーチャーは【敏捷力】セーヴィング・スローを行なわなければならず、セーヴに失敗すると12d6ポイントの[殴打]ダメージを受け、打ち倒されて伏せ状態になり、君から20フィート離れる方向に強制的に移動させられる。
セーヴに成功するとダメージは半減でき、伏せ状態になることも、強制的に移動させられることもない。
いったんこの能力を使用したなら、君は大休憩を取り終えるまで、再びこの能力を使用することはできない。
囁きの風
アクションとして、君は120マイル以内にいる良く知っている相手を目標として伝言1つを囁くことができる。
目標は(そして目標だけが)この伝言を聞き、君だけが聞くことができる囁き声を返すことができる。
この伝言は1時間に6マイル(1ラウンドに50フィート)の速度で風に乗って届けられる。
最終更新:2017年03月20日 22:36