勢力陣営:緋色団

The Scarlet Brotherhood

紋章

波打つ4つの先端を持つ十字を描いた赤い盾。

背景

緋色団は、種族的、文化的に劣る者たちを支配するべく太古スエル帝国の再興を目論む、戦うモンク、ローグ、アサシンたちの組織である。緋色団の歴史は1,000年以上辿ることができ、それは偉大な人間の帝国サロイーズが5,000年の文化の完成の頂点を見たときにまで遡る。この組織は、帝国を襲った壊滅的な“色なき炎の雨”による惨禍を生き延び、大陸を横断して東へ移住し、近寄りがたきティルヴァノット半島へと植民した。この惨禍以来、緋色団はスエル帝国の文化と生活様式を維持するという秘密の計画を遂行してきた。最近の大陸規模な戦争において、緋色団は海岸沿いのいくつかの国を影から征服し、その中には一時期サザリン市を掌握していたシー・プリンス国が含まれている。この都市において、緋色団のエージェントは――かろうじて――黙認された結果、彼らはこの地で交易と探検に集中し、市民と協力して――対抗してではなく――利権を求めている。

メンバー

ほとんど例外なく、メンバーはスエル人の血を引く人間でなければならない。時折、緋色団は他の種族の者を彼らの手先として行動させるように騙すことはあるが、こうした不浄な血筋を引く者たちを組織に受け入れることはほとんどありえない。メンバーはコードやウィー・ジャスといった、スエル人の神格だけ信仰することができる。

称号と義務

ほとんどの緋色団のエージェントは3つの種類のいずれかに属する。“従兄弟”は一般的にローグか巾着切り――影に生き、外の世界において緋色団の政策を支えるのに必要とされる社会的技能を持った人々――である。命令に従って敵を暗殺することを第一の生業としている者たちは“伯父”または“伯母”として知られ、暗殺者たちの長はときに“養伯父”あるいは“養伯母”と呼ばれる。この組織の主力であるモンクたちは、兄弟、姉妹として知られており、その長については、“父”あるいは“母”と呼ばれる。他のメンバーは軍事的な階級や、より低い肩書きを使用する。
表:緋色団の地位と称号
名声 称号
0 メンバーではない
1 半市民
3 市民
10 エージェント、前提条件:5レベル以上
25 長老、前提条件:10レベル以上、かつモンクかローグのレベルが5以上であること
50 服従の父、前提条件:15レベル以上、かつモンクのレベルが10以上であること

各称号の説明

名声0(メンバーではない)

スエル人の血を引いているかもしれないが、メンバーとはみなされていない。

名声1(半市民)

スエル人の血を引いていることが正式に緋色団に認められる。

名声3(市民)

君は緋色団大秘帝国の市民であるとみなされる。数行から成る教義を暗誦することで、君はあらゆる緋色団の隠れ家や集落において安全な寝床を与えられる。

名声10(エージェント)

前提条件:5レベル以上
君がモンクであれば“兄弟”あるいは“姉妹”と呼ばれ、暗殺者(ローグのアーキタイプ)であれば、“伯父”または“伯母”と呼ばれ、それ以外であれば“従兄弟”か“従姉妹”と呼ばれる。
君は〈ペテン〉技能に習熟し、この技能を使って行う判定には2倍の習熟ボーナスを加算できる。元々〈ペテン〉技能に習熟している場合、〈威圧〉、〈看破〉、〈歴史〉、〈説得〉からいずれか1つに習熟できるが、2倍の習熟ボーナスを加算できるのは〈ペテン〉技能である。

名声25(長老)

前提条件:10レベル以上かつモンクか暗殺者アーキタイプのローグのレベルが5以上であること
君がモンクであれば“父”あるいは“母”と呼ばれ、暗殺者であれば“養伯父”あるいは“養伯母”と呼ばれる。君は『Dungeon Master’s Guide』の第8章の「毒」に示されている毒を購入できるようになる。
これは新しい休息時間の活動売買」の特殊なものとして扱う。
毒の売買に限ってお金が許す限り1日でいくらでも購入することができるが、その日は毒の売買以外の売買を行うことはできない。

名声50(服従の父)

前提条件:15レベル以上かつモンクのレベルが10以上であること
君は“服従の父”と呼ばれる。君の下に死ぬまで仕える貞節で従順な護衛が1人やって来る。この護衛はマーシャル・アーツ・アデプト(『Volo’s Guide to Monsters』参照)である。彼の種族は人間であり、属性は秩序にして悪、共通語とスエル語を修得している。
彼が死んでも補充の人員がやって来ることはない。
以後、名声が10上昇するごとに新しい護衛1人がやって来る。

最終更新:2017年03月10日 23:03
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