Cambion
カンビオンはフィーンド(通常はサキュブスやインキュブス)と人型生物(通常は人間)の間に生まれた子供である。カンビオンは両方の親の相を引き継いでいるが、その角、皮革のような翼、筋骨逞しい尾は異世界の血統を明らかに示している。
彼らは最も愛情深い定命の親たちですらぞっとさせられるような邪悪さと堕落を持つ冷酷な大人に成長する。若い頃ですら、カンビオンは定命の者に君臨する立場こそ自らに相応しいと考えている。
カンビオンの種族特徴については下記に示す。
カンビオンの種族特徴
カンビオンのキャラクターは下記の種族的特徴を有する。
クリーチャー種別
カンビオンのクリーチャー種別は人型生物ではなくフィーンドである。
能力値上昇
君の【魅力】の値は1上昇する。
年齢
カンビオンは彼らの血筋に応じて1,000年以上の寿命を生きる。
属性
ほとんどのカンビオンはその片親たるフィーンドの属性を引き継いでおり、悪属性である。彼らの多くは救いようもなく悪であるが、すべての者が衝動的な破壊行動に駆り立てられるサイコパスだというわけではなく、悪の衝動を抑えつつ、自らの目標を達成するために冷静に長期的な計画を立てて行動する者たちも多数存在する。またごく僅かながら、その生来の悪の性情をすさまじい意志の力で抑えつけて別の道に踏み出した者もいるが、そうした者は自らの選んだ道を秘密にしていることが多い。
サイズ
カンビオンの体格は基本的に定命の親のそれを引き継いでおり、背中からは蝙蝠のような翼を生やし、逞しい尾を有している。君のサイズ分類は中型サイズである。
移動速度
君の基本歩行移動速度は30フィートであり、また30フィートの飛行移動速度を有する。
暗視/Darkvision
君は60フィート以内の薄暗い光を、あたかも明るい光であるかのように見ることができ、暗闇の中をそこが薄暗い光の中であるかのように見ることができる。君は暗闇の中で色を見分けることはできず、灰色の濃淡しか識別できない。
生来の呪文発動/Innate Spellcasting
カンビオンはアクションによってプロデュース・フレイムの初級魔法を発動することができる。それに用いる生来の呪文発動能力は【魅力】である。
フィーンドの祝福/Fiendish Bless
5レベル以降、アーマー・クラスにボーナスを得る。このボーナスは特殊な計算を用いる。この特徴以外の要因すべてによって決定されるアーマー・クラスを算出した後、【魅力】修正値に等しいボーナス(最低+1)を加算するが、このボーナスによるアーマー・クラスは最大でも20までしか上昇しない(元々の要因によって20を超えているなら何のボーナスも得られない)。これはシールド呪文などの一時的な要因による上昇に対しても同様に計算される(シールド呪文による上昇を加算した後で、最大20までの範囲でこの特徴によるボーナスを加算すること)。
言語
君は共通語を読み、書き、話すことができる。
副種族
カンビオンにはフィーンドの片親に応じたいくつかの副種族が存在する。
スポーン・オヴ・グラッズド
特にデーモン・ロードのグラッズドは、フィーンドと契約を結んだ人型生物との生殖行動が大好きであり、多元宇宙のあちこちに混沌を植え付けるべく、彼を手助けする数多くのカンビオンたちの種親となっている。こうしたグラッズドの申し子であるカンビオンたちは、木炭のように黒い皮膚、割れた蹄のある脚、6本の指を持つ手、そしてこの世のものならぬ美しさをその特徴としている。デーモン種に属するクリーチャーは君の放つオーラを通じて即座に君の血筋に気付くであろう。
能力値上昇
君の【知力】の値は1上昇する。また【魅力】の値はさらに1上昇する(合計で2上昇する)。
生来の呪文発動/Innate Spellcasting
3レベルに達すると、オルター・セルフ呪文を発動することができるようになる。この呪文に関する君の生来の呪文発動能力は【魅力】である。いったん使用すると、大休憩を取り終えるまでは再びこれを使用することはできない。
この世のものならぬ美しさ/Unearthly Beauty
君は〈説得〉と〈ペテン〉技能に習熟し、これらの技能を用いた能力判定には習熟ボーナスの2倍を適用することができる。
言語
君は奈落語を読み、書き、話すことができる。
ヒューマン・ボーン
君の片親は人間であり、カンビオンの中では最も一般的な種族である。君は赤い皮膚と大きな角を持つ。
能力値上昇
君は任意の3つの能力値について1ずつ上昇する。このとき、【魅力】を選択するのであれば、種族特徴としての上昇分と合わせて合計2上昇させることもできる。あるいは、特技の選択ルールを採用しているのであれば、能力値を上昇させる代わりに特技を1つ修得することもできる(その場合、カンビオン共通の能力値上昇である【魅力】の1上昇も失う)。
生来の呪文発動/Innate Spellcasting
3レベルに達すると、ディテクト・マジック呪文を儀式として回数無制限で発動することができるようになる。
言語
君は地獄語か奈落語のどちらかを読み、書き、話すことができる。またそれとは別にもう1つの言語も修得している。
エルヴン・ボーン
君のハーフエルフ・カンビオンであり、エルフの親と同じ皮膚の色をしている。君はエルフと同じ成長速度で成長するが、最終的には1,000年以上の寿命を生きる。
能力値上昇
君の【敏捷力】の値は2上昇する。
フェイの血筋/Fey Ancestry
君は魅了状態にされるのに抵抗するセーヴィング・スローに“優位”を持ち、また魔法で眠らされることはない。
エルフ武器の訓練/Elf Weapon Training
君はロングソード、ショートソード、ショートボウ、そしてロングボウに習熟している。
生来の呪文発動/Innate Spellcasting
3レベルに達すると、ミスティ・ステップ呪文を発動することができるようになる。いったん使用すると、大休憩を取り終えるまでは再びこれを使用することはできない。
言語
君は地獄語か奈落語のどちらかを読み、書き、話すことができる。またそれとは別にエルフ語も修得している。
最終更新:2019年12月16日 21:16