地理:暗黒の井戸

Well of Darkness

【知力】〈魔法学〉判定

難易度15

“暗黒の井戸”は居住可能な地であるが、大部分のデーモンたちに身捨てられている場所である。石がちな地面には、鋼鉄のような青い太陽の下、それぞれの縦穴の底に純粋な闇の染みであるインクのように黒い井戸が点在している。それぞれの井戸には、幽閉されたデーモン、神、あるいは死者が収容されていると言われている。この囚人たちの幾人かは、ライバルによってここに投げ込まれた者であり、また別の幾人かは“流血戦争”の指揮において偉大な勝利を収めることに失敗した者である。

難易度17

数世紀の間、“秩序友愛会”が無限の階層なす奈落界アビスの目録を作ろうとし、彼らが発見した順番に番号を振っていった。子供のファクトル(訳注:リーダーの意)アンダロン支配の3年目の年、“死霊術士”ウルリコンはアビスの第73階層を探険した。廃墟と化した風景の中に点在する窪穴から、彼はこの階層に“暗黒の井戸”という名を付けた。

難易度19

風吹き荒ぶ“暗黒の井戸”の大理石の道を彷徨う者はアビスそのものの怒りを買う危険を冒すことになる。数時間以上に渡ってここでグズグズと過ごしている者は、この階層を容赦なく巡回し、不吉な凝視によって死をもたらす全く無口な看守たちの組織、“管理組合”の注意をひいてしまう危険がある。

難易度22

“暗黒の井戸”の1つへの幽閉から脱出することは可能ではあるが、そうした脱出は、通常“悲哀の領主会”が命令したとか、上級神格が介入したといった場合だけである。“暗黒の井戸”を脱出した事が知られている者としては、“癒えない傷の”バイェモン、“マリリスの女王”シャクタリ、“口にするをはばかる”シラグレ、“自惚れの”ジグゼシヤがある。

難易度25

この階層に君主はいないが、その特性の多くは、夜と拉致のデーモン・ロード、“掴み手”アハズゥによって確立されたものである。
最終更新:2020年04月27日 13:59