巨大な異世界のイカのような存在、トゥカルゥルジンは次元界を旅し、その旅路を妨げるあらゆるものを喰らっていた。それは悪意ある訳ではなかった;ただ単に純粋な狩人の具体化―すなわち、全てを喰らっても飽くことない窮乏の象徴―だったのである。トゥカルゥルジンを呪縛しているとき、君は狂気のオーラを発し、戦闘の驚異的な能力を獲得し、敵を朦朧化し、スフィアー・オヴ・アナイアレーションを招来できる。
伝説
トゥカルゥルジンがどこからやって来たのか知る者はいない。ギスの言語で、その名前はおおよそ「生けるアルマゲドン(最終審判)」という意味である。次元界伝承の学者は何らかの裂け目かブラック・ホールから出現した可能性があると信じており、純粋なる単に無差別破壊を為す以外に一切の目的をも持たない虚無の存在であると信じている。
トゥカルゥルジンがガイアとして知られていた大地を呑みこもうとしたとき、この大地が他の大地と異なるとは予想だにしていなかった。いやそもそも、それは食べているものについて、本当の意味で考えたことなど一度もなかったのだ。そして、それがこの大地を喰らったとき、それ以上戦い続けることはできなくなり、大海原に落ち込みその内側でばらばらに引き裂かれた。最終的にそれは超新星爆発を引き起こし、周囲何千マイルにあったあらゆるものを破壊し尽くした。
霊の発現
トゥカルゥルジンが発現するとき、空中に黒い裂け目が開き、その空間のあらゆる光が吸収される。この範囲にあるあらゆる物―木々、岩、植物、動物、そして人々すら―はこの次元門の中に吸い込まれたかのように見える。奇妙なちゅうちゅう吸うような音が始まり、それから暗い深紅色の光が瞬く。光が消え去ると、触手を生やした大口を持つ頭部の、巨大なイカのようなクリーチャーが出現し、そこから球根のような半透明の胴体が繋がっている。このクリーチャーの後ろ半分が裂け目から出現すると、暗い深紅色の光が再び瞬く。この光が消えると、君の方に向かって裂け目がやって来て、破壊の精髄を注ぎ込んでくる。
徴候
君の血管は蜘蛛の巣のように浮き出し、はっきりと見えるようになり、脈動する深紅色の光を放出し始める。
影響
君は何かを食べる機会があれば決してそれを諦めない。これは君が通常であれば食すことがないよう食糧を食べることを要求するものではないが、トゥカルゥルジンを呪縛しているときには通常の5倍の量の食糧を消費しなければならない。
付与能力
トゥカルゥルジンを呪縛している間、君は狂気のオーラを放射し、途轍もない速さかつ精密性で飛行し、朦朧化エネルギーの爆発を放ち、恐るべきスフィアー・オヴ・アナイアレーションを招来することができる。
狂気のオーラ
君は他者を狂気に陥らせるオーラを放射する。君の10フィート以内でターンを開始したアンデッド、異形、人造以外のクリーチャーは【判断力】セーヴィング・スローを行なわねばならない。セーヴに失敗するとコンフュージョン呪文の効果を受ける。セーヴに成功すると24時間この効果に対する完全耐性を得る。
異世界旅行
君は恐るべき速さかつ完璧な精密性で飛行できるようになり、150フィートの飛行移動速度とホバリングの能力を得る。君の飛行は優雅だが、奇怪な角度、波状のアーチを描く異質なものである。
精神爆砕
60フィートの円錐形の範囲に魔法的な精神エネルギーを放つ。範囲内のクリーチャーはみな【知力】セーヴを行なわねばならず、失敗すると4d8+君の【知力】修正値に等しい[精神]ダメージを受けた上に1分間朦朧状態になる。朦朧状態になった目標は自分の各ターンの終了時にこのセーヴを再び行なうことができ、成功すれば目標に関してこの効果は終了する。一度この能力を使用すると小休憩を取るまで再び使用することはできない。
虚無の球体
君は1アクションを使って60フィート以内で目視できるなにものにも占有されていない空間の一点にスフィアー・オヴ・アナイアレーションを呼び出すことができる。このようにして呼び出したアクションの一部として制御するための【知力】〈魔法学〉判定を行なうこともできる。スフィアーは1分間存在した後消え失せる。
君は自分自身が呼び出したスフィアー・オヴ・アナイアレーションを制御する際にはタリズマン・オヴ・ザ・スフィアーに同調している場合と同様の利益を得る。
一度この能力を使用すると小休憩を取るまで再び使用することはできない。
最終更新:2020年11月15日 16:32