エピック呪文「タイム・デュプリケイト」

Time Duplicate/未来からの分身
変成術
発動時間:1ボーナス・アクション
射程:自身
構成要素:音声、動作
持続時間:精神集中、1ラウンド
代償:9レベル呪文スロットを1つ失う。

君は1ラウンド後の未来にいる自分自身を連れてきて、自分の5フィート以内の何ものにも占有されていないスペースに未来の自分自身を配置する。厳密な事実関係からすると、その未来の君自身は、無数にある未来の自分自身の中の可能性のひとつに過ぎないが(時間の流れというものは複数の可能性を秘めた大渦巻のようなものである)、1ラウンド後の未来から自分を連れ去って来るこの行為は、その未来の可能性を崩壊させる行為であり、無数にある未来の可能性を確定した1つの未来にしてしまう事を意味する。君と未来の君自身はどちらもそのラウンドに通常通りに行動できる(現在の君の方はそのラウンドはすでにこのエピック呪文を発動するためにボーナス・アクションを使ってしまっているが、未来の君の方はまだ何のアクションも使っていない)。未来の君自身は、君がタイム・デュプリケイトを発動し終えた瞬間に有していたリソース全てを有している。未来の君はその前の時点における未来の可能性のひとつに過ぎないので、そのラウンドにおいて生じるかもしれない事柄の結果によってそのリソースが減っているという事はない(たとえこのラウンドに君が死んだとしても)。同様に、未来の君はこのラウンドに発生するかもしれない事柄に関して何ら特別な知識は持たない。
それでも、未来の君は時間の流れの一部であることに変わりはないため、君が消費したこのラウンドは、自分の未来の1ラウンドを失わせる。君は1ラウンド過去の自分自身に呼ばれることになるため、次のラウンドを失う。君は単純にそこに存在しないことになる。
時間の流れに不正に干渉する行為は慎重を要する事柄である。ラウンド毎の概要を示す。
1ラウンド目:君はタイム・デュプリケイトを発動し、2ラウンド目にいる未来の自分が到着し、両方の君が通常通りに行動する。
2ラウンド目:未来の君――すなわち今の君だ――は過去の君自身を助けるために1ラウンド前の時間に連れ去られる。このラウンドの間、そこにはいかなる意味でも君は存在しない。
3ラウンド目:君は時間の流れの中に再度合流する。君は1ラウンド目の終了時点において未来の君が行動を終了したときの場所と状態で、同じ場所に同じ状態で出現する。未来の君が1ラウンド目に消費したあらゆるリソース(呪文、ダメージ、魔法のアイテムのチャージなど)は、現実のものとして消費される。すぐにそれらを反映すること。
最終更新:2020年11月16日 19:14