ZGMF-X20A ストライクフリーダム

【型式番号】 ZGMF-X20A
【機体名】 ストライクフリーダム
【読み方】 すとらいくふりーだむ
【所属陣営】 ターミナル→オーブ軍
【パイロット】 キラ・ヤマト
【分類】 スーパー・ドラグーン・システム搭載核動力MS
【動力】 ハイパーデュートリオンエンジン
【装備】 MMI-GAU27D 31mm近接防御機関砲
MMI-M15E クスィフィアス3 レール砲
MA-M02G シュペールラケルタ ビームサーベル
MA-M21KF 高エネルギービームライフル
MGX-2235 カリドゥス 複相ビーム砲
EQFU-3X スーパードラグーン 機動兵装ウイング
ヴォワチュール・リュミエールシステム
MA-80V ビーム突撃砲
MX2200 ビームシールド
【特殊装備】 ミーティア

【詳細】

ターミナルがキラ・ヤマトの搭乗を前提と、ザフトで開発計画が停滞していた量産試作機と先代機であるZGMF-X10A フリーダムの運用データをベースとして開発した新型MS。

更に深い混迷を続けるザフト・地球連合の対立がフリーダムを持ってしても対抗しきれない最悪の状況に陥った際にその状況を打開する為、少数精鋭で圧倒的多数の敵と戦う事を想定して開発された。
新型核エンジンであるウルトラコンパクトニュークリアリアクターデュートリオン送電システムのハイブリッドエンジンである[ハイパーデュートリオンエンジンを搭載。
これによって先代を遥かに超える出力を発揮し、入手したセカンドステージシリーズの機体データとこれまでの技術データを積極的に盛り込んだ結果、PS装甲部材で作られたフレームやスーパードラグーン、VL延伸技術を採用した新型推進器等を搭載し当時最新鋭機であるデスティニー等に匹敵するCE73年代トップクラスの性能を持つ。

+ 開発経緯について
ベースとなったのは新型エンジンからもたらされる莫大な電力を火力に回した圧倒的攻撃力を持ち、大部隊で敵部隊を殲滅する事を運用思想の中核としていたザフトの次期量産機となるべく開発されていたZGMF-XシリーズのMS。
フリーダムの直接の後継機であり、開発自体は先代機と同時期にザフトで開始されていた。

だがドラグーン・システムと新型高機動スラスターの開発が予定より遅れ戦時完成には間に合わず、さらに停戦にあたりユニウス条約が施行された影響で現存する開発データなどは全て封印されることとなってしまった。
しかしそれらのデータをターミナルが秘密裏に奪取しザフト統合開発局のサーバーからも削除。

ターミナルの兵器開発製造拠点「ファクトリー」でそのデータを元にした再開発が行われ、その際にラクスの指示でキラの搭乗を前提とし旧フリーダムの運用データが投影された。
更にインパルスを始めとするセカンドステージシリーズのMSに用いられた最新技術も取り入れ、約2年間の歳月を掛けて最新技術を用いた再開発を行った結果、先代フリーダムの数倍に値する超高性能を獲得。
デスティニーやレジェンドに匹敵する当時最強クラスのスペックを有し、単機で敵部隊の機動制圧・遊撃を遂行する近距離・中距離戦闘用万能MSとして完成を果たした。

しかしこのように極限まで高性能化した機体の性能はキラ以外のパイロットには操縦困難であり、彼の専用機として開発されたからこそここまでのオーバースペックぶりを発揮できたと言える。

+ 開発性能について
先代にも搭載された機体OS「G.U.N.D.A.M Complex」は書き換えバージョンを搭載。VPS装甲起動時のカラーリングは白・黒(濃紺)・青を基調としたトリコロールへと相転移する。
フリーダムでも特徴的なシルエットを形成していた背部の翼状部位は、先代と似て非なる機動兵装ウイングに置き換わったが、広角展開は「ハイマットモード」、一斉射は「フルバーストモード」と引き続き呼称されることとなった。

また額にはイタリア数字で20を指す単語と共に、「X-20A VENTI」の文字が彫られている。

極めて高い反射速度を持ったコーディネーターでも最高峰の能力を持つキラを搭乗する事を前提として再設計された本機は、その挙動を彼の操縦技術に追従させるため内部フレームが特殊な仕様となっている。

その仕様とは、内部骨格部材自体をPS装甲素材で造り、五体各部でより細かく細分割された外部装甲が内部骨格の動きに連動して可変移動すると言うもの。

内部骨格の動きに連動させた外部装甲可変移動機構は、限りなく人体に近い可動と高い機動力を実現したが、稼働した装甲の間に無防備な隙間を生むことになり防御力の低下を招く。

だがキラの被弾率の低さから「敵機の攻撃に当たらなければ装甲など必要無い」という強引な理屈の下、極限まで運動性を上げることで被弾しないことを前提として、防御力の低下を無視し採用されることになる。

結果としてキラはロールアウトされてから一度も戦場において被弾せず、もしこの機構が導入されていなかった場合キラの反射速度に機体が追随出来なかったとされる。

PS装甲素材製内部骨格部材は、キラの超絶機動により発生する多大な負荷から機体構造を保護する為のもので、高機動戦闘時には内部骨格部材に電力が振り分けられ機体剛性を上昇させる。
しかしキラの反射速度は、時に電力振り分けの制御マトリックスの反応速度を瞬間的に上回る程高い域に達する、設計限界を超えた超絶機動を引き起こす事が多い。

そのため機体の運動速度がある一定の域を超え、設定値を上回る負荷が掛かった場合フェイルセーフ機構が発動。
予備電力をも活用し内部骨格部材のPS装甲素材作動値を瞬間的に極大値まで引き上げる形でフェイズシフトダウンを防ぐ。

PS装甲素材作動値が極大値にされた際の内部骨格部材は、余剰電力とフレームにかかった負荷を光子の形で外部に放射する為、フレームが金色に発光する。
ちなみにこのフレーム部PS装甲素材の発光現象は、当初想定されていなかった現象であり、フレームまでもフェイズシフトすることで装甲を稼働させたことに依る防御力低下を最大限緩和することにも役だっている。

この機体の命名はラクス・クラインによるもので、キラが望まずも再度戦場に立つ時の新たなる剣としての「祈り」の意味を込め、かつてキラと共に戦場を駆けた名機GAT-X105 ストライクとフリーダムの名を掛け合わせてつけられたとされるのが有力。

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最終更新:2024年08月20日 01:21