【詳細】
アクタイオン・インダストリー社が計画した「アクタイオン・プロジェクト」の一環として開発された
GAT-X370 レイダーの強化発展機。
レイダーは
制式量産機とムルタ・アズラエル主導によって先行生産機であるX370が開発されるというやや特殊な経緯で量産化されたMSであるが、このゲルプレイダーはアクタイオン・プロジェクトによってアクタイオン・インダストリー社のヴァリレオ・ヴァレリ(通称ダブルブイ)が計画を半ば私物化する形で製造したもの。
外見こそ先行生産型に近いが、実はベースとなったのは制式仕様機のほうであり、レイダーを再生産したわけではなく制式仕様機をどこからか調達したうえで改造した機体である。
これら経緯はブラウカラミティの項目が詳しいが、要は資金不足で量産機を改造せざるを得なくなった…というちょっとしょっぱい理由にある。
つまり量産機として設計されたMSの先行生産機の外見に、調達した後発の制式量産機を似せて強化改造を施した機体がこのゲルプレイダーである。
ゲルプとは黄色を意味するドイツ語。形式番号のGも「Gelb」の頭文字だろう。
ブラウカラミティ、ロートフォビドゥン同様、ジャンク屋連合の人工知能「8」が作った「80」という人工知能コンピュータが搭載されており、「トリオシステム」と呼ばれる「80」同士の連携によって戦術的連携を行うシステムを持つ。
そのため本来はパイロットを必要としない完全無人操縦が可能となるが、「80」の暴走を抑制するためにトリオシステムで稼働する機体のいずれかには生身のパイロットが搭乗しなければならない。
しかしただでさえ機体の遠隔操作を含めたコンピューター同士の連携は技術的に困難であり、暴走問題等もあることからトリオシステムはお蔵入りとなった。
理論上最高速度もMA形態において原型機の2倍になったともされているが、あくまで理論上の話で実際に製造されてみると上昇度合いは1.2倍程度だったともいう。
追加ユニットに副翼があるため飛行性能自体はより向上しているとのこと。
最終更新:2025年03月04日 02:09