【詳細】
型式番号冒頭の「LH」は「ライブラリアン・ヘイル」の略で、名前に含まれる「ヘイル」とは英語で「雹(ひょう)」を意味する。
これは全身から無数の砲弾を降らす様になぞらえて命名されたもの。「ヘル=地獄」ではない。
ベース機であるバスターに比べ、頭部マスク部と胸部に新型の複合センサーが追加されている。
これにより命中精度が格段に向上、膝部に接地ユニットを追加する事で片膝立ち状態での命中精度の向上も図られた。
捕捉した敵機の情報はライブラリアンのデータバンクで瞬時に照合され、返信された情報に基づいた最適な攻撃が可能とされる。
そしてこれらの機能を最大限に発揮するべく、狙撃機としては初めてミラージュコロイドシステムを搭載。
レーダーにも映らない状態で自機の気配を絶ちつつ敵の情報を収集し、充分な対策を構築した上で確実に敵を撃破することが可能となっている。
両肩は原型機に加え一回り大きくなっているが、
220mm径6連装ミサイルポッドや
120mm径3連装対艦バルカン砲といった2種類の火器を備えるため、多量の弾薬を内蔵し、防御力強化の観点から側面に増加装甲を施している。
また機動性を重視しないことから関節部は可動よりも固定姿勢での微調整と、安定度を高めるよう再設計されている。
バスターをベースに独自改良を施したMSとしてはファントムペインに属する
GAT-X103AP ヴェルデバスターが存在するが、こちらはバスターの砲撃力をそのままにミラージュコロイドやデータバンクによるバックアップなど隠密行動により確実に敵機を撃破することを主眼としているのに対し、バスターをベースに徹底的に火力を増強させたヴェルデバスターとある意味対照的な進化を遂げている。
なおヴェルデバスターがVPS装甲を採用し活動時間を延長しているのに対し、ヘイルバスターは大量の電力を必要とするミラージュコロイドと常時展開している
フェイズシフト装甲の採用によって活動時間の延長が果たされているかは微妙なものとなっている。
ミラージュコロイドを展開している間はフェイズシフトを展開することが難しいため、使い分けていると考えることもできるが。
最終更新:2024年08月30日 21:20