JUUS

物語の舞台となる言語。
主人公は平行世界の地球に飛んでしまう。その飛んでしまった先はジナン王国(Zinan)のユース地方。ユースには古来よりユース語が存在していたが、ジナン王国の支配によりジナン王国の公用語であるイエラ・ジン語(Iera Zin)語のみを話すことを強いられる。
ユース語は学校では教えられなくなり、次第に話す人口は減っていく。

ユース語は流れるような口調であり、強調したい単語は強く発音するのみで、語調に変化はみられない。
長母音が多く単語に入っていて、閉音節は少ない(子音で終わる単語はそれなりにある)。しかし子音の種類は多く保たれていて、区別もしっかりなされている。
そのためか、一単語が長いように感じる。
単語の数は極めて多いが、それらはほとんどある基本の単語から派生したものであり、覚えやすい。
動詞の人称変化はある。また、主語が省略されることが多い。

こんにちは!
Neviin!

neviinは「見る」という単語、"nee"から派生したものである。一人称複数形のneveeにさらに相互形(~し合うという意味)挟母音+nの規則に基づき、neviinとなった。


定冠詞


総称定冠詞

da
総称を表す。

Cholei Su da vaau.
私は犬が好きです。

特定定冠詞

laa
特定する定冠詞

Waat laa nuha Sojuee.
彼はソユの息子だ。

格は後置で、単語の後に付ける。
格は単語が前舌か後舌かによって形が若干変わる。

前舌 後舌
能格 -rhxy -rhx
絶対格 なし なし
属格 -ii -ee
内格 -iilä -eela
外格 -niin -neen
上格 -dhii -dhee
下格 -ishe -eshe
奪格 -äävä -aava
向格 -güö -guo

私は仕事をします。
zei Surhx nääs.

これはあなたの家です。

be動詞 Thei


Thei 常称
i Su
ao Lai
e Waata

Thei 最高称
thei Nai
theao Luu
thee Waat

動詞の人称変化 -aa形

人称 cholaa(好きである) 常称
1 cholei Su
2 cholao Lai
3 chole Waata

人称 cholaa(好きである) 最高称
1 cholei Nai
2 choleao Luu
3 cholee Waat

単数と複数に人称変化の差は見られない。

動詞の人称変化 -ee形

人称 nee(見る) 常称
1 ni Su
2 no Lai
3 ne Waata
1pl nevee Sutoo
2pl neree Laitoo
3pl nezee Waatatoo

人称 nee(見る) 最高称
1 nii Nai
2 neo Luu
3 nee Waat
1pl neevee Naitoo
2pl neoree Laitoo
3pl neezee Waatoo

ほかの言語との関係

ユース語の起源は古代ユース語である。古代ユース語からは目立った進化はしていない。ユース語自体、外来語をあまり好もうとしない。
ユース地方は南に海、北に険しすぎる山にはばまれて言語が孤立している。古代ユース語はオハン大陸に広く広まったが、やがて険しすぎる山にはばまれ、ユース地方は孤立した。そのため、独自の文化や宗教を持っている。交易は海を通じて遠い国といくらかあったが、わざわざユースに行くよりは、北のより広い大陸の交易網をもった国々と交易することを好んだので、結局ユース地方へ外国の文化や外国語、布教は持ち込まれなかった。

古代ユース語族やユース語の方言

1. 沿岸ユース語 Yuus Nökyysi
標準ユース語として使われている。使用人口が圧倒的に多い(7割くらい)だからである。
2. 南方ユース語 Yuus Raguuwe
沿岸ユース語の長母音が超長母音となったり、複母音(aa→ea, ee→ueなど)となる。単語の違いは特になく、大きな方言ではない。
3. 中央ユース語 Yuus Ghiinä
西から中央にかけて、広い範囲で話されている方言。沿岸ユース語と異なる語源を持つ語彙がいくつかあったり、沿岸ユース語において合成語であるのに対し、中央ユース語ではまったく別の新しい1語であるケースがよくある。アクセントは常に単語の一番最初にあり、全ての音節ははっきりと発音される。聞き取りやすい。
4. 東方ユース語 Yuus Dezhuwa
東方ユース語はユースの北東で話されていて、北東部は山が比較的なだらかになるので、外国語の影響が入ってきている。アクセントは沿岸とさほどかわりはない。東方ユース語圏と北方ユース語圏の境のあたりではユース=ヒヤーベファー語(最も風変わりなユース語の意)という、沿岸ユース語とは最もかけ離れた(もはや外国語である)ユース語が話されている。アクセントやイントネーション、単語などが東方や北方、さらに外国語がまじり、東方人でさえ聞き取りは不可能である。北方人は意志の疎通程度なら可能なようだ。
5. 北方ユース語 Yuus Feehira
アクセントが非常に奇怪で、語彙もかけ離れている(別語源から派生)ものが多い。外来語はない。曖昧母音が多く、長母音と短母音の区別はあるが、それらは曖昧に発音されるため、聞き取りは難しい。
6. 中北方ユース語 Yuus Ghiifeehirä (Sewiratafakehar)
話される地域は非常に限られているが、方言として認められている。これが話される中北方地域はユースの中でさらに孤立しており、巨石信仰が存在した。中北方ユース語族と呼ばれる孤立した語族が存在すると主張する学者もいる。中北方ユース語は独自の単語とユース語の文法が融合している。アクセントは中央ユース語がもとになっている。中北方語を話す人々は中北方語を「共通語」(Sewiratafakehar, sewir(ことば)+atafakehar(共通である)セーウィル・アタファクハル)と呼ぶ。

古語の派生

rwem → remee
zy → zhuu


  • zy, sy → zh(u), sh(u) の変化。
  • eは鋭いeではない。広いeである。そのため、曖昧母音になることがしばしばある。この現象はuでも見られる。つまり、uの半母音であるwも曖昧母音となることがある(沿岸ユースでは高齢者にのみみられる)。便宜上曖昧母音はxで表す。we → x
例として古代ユース語で「別れ」を意味する rwem はweの部分が曖昧になり、後にeとなった(ちなみにこのeは曖昧には発音されない。レメーとなる)

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最終更新:2012年08月03日 20:08