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著:5スレ目163殿
修理の犬 その5の続き



逃走する家康を赤備えが追う。

(`・ω・´)昌景 「決して逃がすな! 討ち取れば褒美は思いのままぞ!」

 (;゚ω゚) 「……」

騎馬武者が家康の馬に並んだ。すかさず槍を突き出す。

 (;゚ω゚) 「ぐぅっ!」

槍が腹を貫き、家康は馬から転げ落ちた。赤備えの兵が群がる。

(`・ω・´) 「でかした! ……む」

夏目吉信 「ふふ……殿、さらばでござる」

(`・ω・´) 「ちっ、また影武者か……」

家康の旗印や陣羽織を預かった徳川の将は即席の影武者となった。
彼らは家康を逃すための囮となって死んでいった。


赤備えを指揮する昌景に、昌豊と昌信が近づいてくる。

( ^ω^)昌豊 「首尾はどうだお、三郎兵衛」

(`・ω・´) 「いかんな。 まんまと家康に乗せられたようだ」

( ^ω^) 「という事は、既に浜松へ逃げ帰ったと考えるのが妥当だお」

(`・ω・´) 「戦がもっと早く始まれば、夜陰に紛れて逃げられる事も無かったが……」

(’ー’*)昌信 「ともかく、浜松城へ物見に参りましょうか」

(`・ω・´) 「そうだな」



三人が馬を飛ばして着いた時、浜松城は異様な光景を呈していた。

(’ー’*) 「何とも……これは」

(;^ω^) 「……不気味だお」

城外に兵を置かず、城門すら開いたままだ。それを松明が煌々と照らす。
さらに、城内から狂ったように陣太鼓が打ち鳴らされていた。

(`・ω・´) 「攻めて下さい、と言っているようなもの。 しかし」

(’ー’*) 「とりあえず陣に戻り、お館様に判断を仰ぐべきでしょうな」

( ^ω^) 「そうだお。 おそらく家康も既に入城してるお」

(`・ω・´) 「うむ。 では……」

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   へ  _∧ノ(‘ー'ノ、ヽ     .,、  | │   ,、,r''.| │ ////////.| |      | | //
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 ノ(・_tヾヽノ| Ю ⊂)|√ヽ i | ノ(∵ヾヽ   ノ(∵ヾヽ   o li  (o .li      | |      | |
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櫓の上で様子を見ていた家康は、ひとまず安堵する。

           
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/`ら^ヽ元忠 「殿! 武田の物見が退いてゆきますぞ!」

 (=゚ω゚)家康 「あとは信玄がどう判断するかだよぅ」

酒井忠次 「はぁ、ひぃ」      

陣太鼓を打ち鳴らしていたのは、徳川筆頭家老・酒井忠次であった。

酒井忠次 「と、殿。 もういいでしょうか」

 (=゚ω゚) 「お主の陣太鼓を頼りに兵は戦場から戻ってくる」

酒井忠次 「という事は……」

 (=゚ω゚) 「とりあえず、夜明けまでは頑張ってくれよぅ」

酒井忠次 「何それこわい」

 (=゚ω゚) 「疲れた……わしは寝るよぅ」

酒井を残して、家康たちは櫓から降りた。


/`ら^ヽ 「殿、佐久間殿の姿が見えませんな」

 (=゚ω゚) 「放っておけ」



数日後、岐阜城――

( <●><●>)信盛 「……という次第なのです」

(#‘ω‘ *)信長 「ほう、お前は武田と戦わず逃げ帰ってきた、というわけか」

(; <●><●>) 「殿の指示通り、徳川殿が動かなければ……」

(#‘ω‘ *) ビキビキ

(; <●><●>) 「……」

(#‘ω‘ *) 「もう良い、下がれぽっぽ」

( <●><●>) 「はっ」

信長は佐久間信盛を罰する事も考えたが、この包囲網を敷かれている時期に重臣を失うわけにはいかない。
怒りを堪え冷静に考えると、信盛にしか出来ない役割がある事に気付く。

(#‘ω‘ *) (武田との決戦が来れば、謀の一つにでも使えるぽっぽ……)



( <●><●>) 「……というわけで、私が武田を蹴散らしてきたのです」

( ><) 光秀「すごいんです!」

(#‘ω‘ *) ビキビキ



武田本陣――

ミ(´∀` (彡 信玄「戦場に出るなり退いて行った将がいたな……」

彡`Д´ミ 信春「あれは織田方の援軍、佐久間右衛門尉でしょうな」

信玄は少し考えた後、信春に告げた。

ミ(´∀` (彡 「美濃よ。 佐久間の名、良く覚えておけ」

彡`Д´ミ 「……はっ」

信春は少し疑問に思いながらも頷いた。
やがて、追撃がてら大物見に出て行った三将が戻ってくる。


(`・ω・´) 「お館様。 浜松城の様子、見て参りました」

ミ(´∀` (彡 「詳しく聞かせよ」

                       ミ《,M,,》シ           
                        <ゝ(`∞´)ノ>               
                      彡ミ´∀`ミ ミ             
               ∧_.ヘ     /~( ソ )~ヽ     ∧_∧       
              / \※>   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\   <※  /ヽ       
           ∧_.ヘ `Д´ミ /              \  (ω・´| ヘ_∧      
           / \※>   /                 \    <※ /ヽ    
         ∧_.ヘ   ^) /                 \ (’ー’ヘ_∧   
        / \※>  /                       \  <※ /ヽ  
      //≡/ 'A`) /                          \ (´<_`|≡ヽ
      i^i( ⊃  /                           \⊂  )i^i
      | | (  ⌒| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   )| |
      | | ̄(__|                                  | _)| |


ミ(´∀` (彡 「ふむ。 皆はどう思う」

信玄が独断で物事を決める事は少ない。必ず諸将の意見を聞き、事に当たった。

(`・ω・´) 「大打撃を与えたとはいえ、徳川を放って西上しては織田との挟撃を食らうやも知れませぬ」

( ^ω^) 「城攻めに日を食うとしても、家康の首はそれ以上の値があるお!」

(’ー’*) 「……」

意見は浜松城を攻める、が大半であった。その中で、昌信のみが沈黙を続けている。



ミ(´∀` (彡 「弾正、どうだ」

信玄は昌信に意見を促した。

(’ー’*) 「さて……皆様は織田の他に、徳川の盟であり我らの敵である者をお忘れでしょうか」

彡`Д´ミ 「越後上杉か」

(’ー’*) 「左様です。 私は上杉の怖さ、海津城代として良く存じています」

( ^ω^) 「だろうお」

(’ー’*) 「さらに上杉動かば、協力を得ているとはいえ北条も動向が怪しい」

(’ー’*) 「……信長は十四カ国の内、十二カ国からそれぞれ八千の兵を……」

昌信の意見は、既に演説と化していた。
敵の兵数を見積もり、その上で浜松城攻めの不利を語った。理詰めを極めたかのような説である。

口に出せなかったが、昌信は浜松城を攻めている内に信玄の病が発する事が何よりも怖かった。
ここで日を食って信玄を無念の人にすると思うと、長々と語らずにはいられなかった。


(’ー’*) 「……ですので、浜松落城まで三十日は越えるかと考えます」

語り終わった昌信が座る。一座にしばしの沈黙が流れた。
昌信の説に反論出来る者はいなかった。

ミ(´∀` (彡 「弾正の申す事、もっともだ」

武田軍は浜松城攻めをせず、西上を続ける事に決まった。



信玄は軍議を終えた後、首実検を行った。

武田兵 「尾州浪人、佐脇良之!」

ミ(´∀` (彡 「……」

武田兵 「この者、元は信長の小姓にて桶狭間において……」

黙々と首実検を行う信玄を、脇に並ぶ諸将は見つめていた。

武田兵 「以上にございます!」

ミ(´∀` (彡 「……ふぅ」


長い儀式を終え、信玄は溜息を吐く。
次の瞬間、信玄は急に咳き込み出した。

ミ(´∀` (彡 「うっ! ゲホッゲホッ!」

(゚ー゚*) 「おっ、お館様!」

昌信だけが過敏に反応した。

ミ(´Д` (彡 「ゲホッ! グエッ!」


     ト、__<'7
    彡ミ《,M,》彡
   彡ゝ(*´∞`)ノ>
  ミ ミ(ill´Д`)彡ゝ
    ノ つ!;:i;l 。゚・ ドバッ
   と__)i:;l|;:;::;:::⊃
    ⊂;::;.,.';;;;'::.:.;::.⊃


前のめりになり、大量に吐血する。そのまま気を失い、倒れこんだ。
昌景らは晴天の霹靂を見る様に呆然とし、言葉も出なかった。

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最終更新:2010年06月13日 20:04