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著:5スレ目163殿
修理の犬 その13の続き



(`・ω・´) 昌景「赤備えの精鋭たちよ! 出るぞ!」

采配が徳川の馬防柵に向けて振り下ろされた。昌景自身も馬を駆り、戦場を走り抜ける。

    l'ニニロニロニロ
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<二二二派━━━━━らゝ,ュ/ ・  ヾ   
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(`・ω・´)  (狙うは柵と柵の隙間……そこから敵陣を切り裂き、家康の首を上げる!)



 (;゚ω゚) 家康 「や、山県の赤備えが向かってくるよぅ!」

家康の胸に三方ヶ原で追われた苦い記憶がよみがえる。
万端の策を準備してさえ、真正面から対する恐怖は拭えなかった。

 (=゚ω゚) 「大久保兄弟を出せ! 山県を翻弄せい!」

       ____         / ̄ ̄ ̄\
       /___ \      /  ___ ヽ
    /  |´・ω・`|  \    /   |´・ω・`| \ かかれ~
   /     ̄ ̄ ̄   \  / _,    ̄⊂二二)
   |  i   忠世    ヽ、_ヽl |   忠佐  |
  └二二⊃         l ∪  |          |
     |   ,、___,    ノ    |    ,、   |
     ヽ_二コ/   /     ヽ  / \  /
   _____/__/´     __ヽノ____`´

家康の命を受け、大久保忠世・忠佐率いる二隊が柵の外に出る。



(`・ω・´)  「む? 柵の外に出てきおった隊……挑発か」

(`・ω・´)  「その意気や良し! 挑発する間も無く討取ってくれよう……かかれ!」

昌景の命によって、赤備えが大久保兄弟に殺到する。まるで、火の玉が津波となって押し寄せて来たような勢いだった。

       /                     \
      /  ,r'"j                i^'!、  ヽ
    /   </´   三三三三三三三三  `ヾ>  .:;i,
    ,l        _,._,.三三三三三 _,._,.       .:.:l,
    |       < (ヅ,>三三三三< (ヅ,>     ...:.::| 
    !  ____ ` ̄´三三三三/ ̄ ̄ ̄\  ..: ::::::!
   |/ ___ \  ノ . : . :;/  ___ ヽ ... :::.:::|
    ./  |´;ω;`|  \ (.::.;人./   |´;ω;`| \うわああああああああああああああああああ
  /     ̄ ̄ ̄   \  / _,    ̄⊂二二):::::::/
  |  i   忠世    ヽ、_ヽl |   忠佐  |:::::::/
  └二二⊃         l ∪  |          |
    |   ,、___,    ノ    |    ,、   |
    ヽ_二コ/   /     ヽ  / \  /
  _____/__/´     __ヽノ____`´


大久保忠世 「こりゃ敵わん! 治右衛門、一旦退くぞ!」

大久保忠佐 「おうよ、兄者!」

大久保兄弟率いる両隊は柵の内に撤退する。


(`・ω・´)  「退きよったか……む? また出てきおった」

撤退したに見えた大久保隊が再び柵から出て、赤備えに向かってくる。

大久保忠世 「流石は山県の赤備え! 一筋縄ではいかんな」

大久保忠佐 「だが、あんなのと戦えんのは武門の誉れってもんだ!」


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    ,l        _,._,.三三三三三 _,._,.       .:.:l,
    |       < (ヅ,>三三三三< (ヅ,>     ...:.::| 
    !  ____ ` ̄´三三三三/ ̄ ̄ ̄\  ..: ::::::!
   |/      \  ノ . : . :;/         ヽ ... :::.:::|
    ./         \(.::.;人../            \うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
  /            \  / _,        |二):::::/
  |  i          ヽ、_ヽl |        |:::::::/
  L二|          l ∪  |          |
    |   ,、___,    ノ    |    ,、   |
    ヽ_二コ/   /     ヽ  / \  /
       _/__/´     __ヽノ____`´

(`・ω・´)  「小賢しいわ! そこを動くな!」



二陣に配置された昌豊は、先陣で戦う山県隊に目を凝らしていた。

( ^ω^) 「あの用兵は何だお……?」

昌豊が考えている間も、大久保兄弟は突撃と撤退を繰り返している。
戦況は山県隊が優勢である。押される大久保両隊の兵は次第に削られ、交戦地は柵に近づいていた。

( ^ω^) 「三郎兵衛が押してきてるお……なのに撤退と突撃は止めない……まさか!?」


昌豊が罠に気付いたのと、家康が命を下したのは同時だった。

 (=゚ω゚) 「良くやった、大久保兄弟! 放てェ――っ!」

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(;゙゚'ω゚') 「があああっ!」

火縄銃の一斉射撃によって昌景が撃ち抜かれた。


(; ^ω^) 「さ、三郎兵衛!」

それと同時に、先陣を務める部隊を織田方の斉射が次々と襲った。



その頃、甲斐府中では昌信の焦燥が頂点に達していた。
海津城に留守を残し、わずかの兵で甲斐府中に戻った昌信は、前線の報を待つだけの状況に苛立ちを隠せない。

(’ー’#) 昌信 「……」 

<丶´`A´`> 釣閑斎 「弾正、落ち着かんか!」

(’ー’#) 「これが落ち着いていられようか!」

<丶´`A´`> (やれやれ……普段の弾正とは大違いよ)

命じられた任を放り出した事は、軍令に照らせば処断されかねない。
だが、今の昌信にとってそんな事はどうでも良かった。


<丶´`A´`> 「……弾正。 長篠城へ向かいたいか?」

(’ー’#) 「可能であれば、今すぐにでも」

<丶´`A´`> 「そうか……なら早く行け」

(’ー’;) 「は?」

<丶´`A´`> 「既にお前は海津城守備の任を放っているのだ。 今から長篠城に向かっても罪に変わりはあるまいよ」

(’ー’*) 「なるほど……で、では、軍令違反の上塗りに出陣します!」

言うなり、昌信は凄まじい勢いで去っていった。



<丶´`A´`> (飛んで行きたいのは、わしも同じよ……弾正、疾きこと風の如く、な)



本陣の勝頼の元に、次々と伝令が駆けこんでくる。

伝令 「山県三郎兵衛殿、原隼人殿、討死!」

(`д´) 勝頼 「……」

伝令 「土屋右衛門尉殿、討死遂げられました!」

(`д´) 「……」


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(’ー’*) 「今ならば織田も徳川も和平を受け入れるでしょう。 勝頼様、どうかお聞き入れを……」

(`д´) 「善処しよう。 弾正、下がってよいぞ」


(’ー’*) 「ここで戦わぬ事は、決して恥になりませぬ!」

(#`д´ ) 「……よし、分かった! そこまで言うなら、お主の出陣命令を解く」

(゚ー゚*) 「な……お待ち下され!」

(`д´) 「お主を除き、我らで奥平を攻める。 これで不満は無いな」

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こうしている間にも歴戦の将が討ち取られていく。勝頼はある決心を固め、伝令に伝えた。

(`д´) 「逍遥軒、典厩信豊、穴山、小山田ら一門衆をここに呼べ」



間もなく、本陣に一門衆の四将が集まった。

 ('A`) 穴山信君 「この窮地に何用か」

信君があからさまな不快を表して問いかける。
信君だけでなく、参集した四人全員が先刻の昌景の演説に酔い、敵への闘志に燃えていた。


(`д´) 「他でも無し……その方ら四人は退け。 甲斐に戻るのだ」


四人は耳を疑った。

ヽ(゚∀゚)ノ 信豊 「……」

 ('A`) 「な……何を仰られる! 主将に先駆けて退く将があろうか!」

(`д´) 「わしはもはや主ではない。 お前らの主はここを遠く離れた甲斐におる……信勝だ」

(-@∀@) 小山田信茂 「……」

(`д´) 「……そう、心得よ」


本陣に流れる沈黙を逍遥軒の問いが破った。

ミ(´∀` (彡 逍遥軒 「お館様はいかがなさる?」

(`д´) 「知れたこと……諏訪四郎勝頼という一人の将に戻り、敵陣に斬り込むまでだ」

(;-@∀@) 「何と!?」

(`д´) 「これは、お主らの主君として、最後の命令だ! 聞けぬというならばこの場で斬り捨てる!」

言葉を失った四人はやがて、それぞれが勝頼に頭を下げ、陣幕を出て行った。


誰もいなくなった本陣で勝頼は笑みを浮かべる。

(`ー´) 「後事は一門衆に託した……これでよし」 

この愚かしい戦の責任を負う総大将は自分自身である。
ここで死んでも、一門衆と昌信が信勝を盛りたててくれるだろう。

数年ぶりに帥から将へと戻り、勝頼は体が軽くなったような解放感に包まれていた。



彡`Д´ミ 「三郎兵衛……隼人……」

前線で指揮する信春の元に、昌豊が単騎で駆け寄ってくる。

(; ^ω^) 「み、美濃殿! 前線はもはや……」

彡`Д´ミ 「落ち着け修理。 こうなった以上、何としても勝頼様を退かせねばならん」

既に戦の大勢は決した。
この状況で最優先になすべき事は、総大将を速やかに撤退させる事だった。


本陣の様子を窺おうと後方を振り返った二人の目に、驚くべきものが映った。


(# ^ω^) 「なっ……一門衆が退いていくお!」  

彡`Д´ミ 「……」

(# ^ω^) 「おのれぇ……! 犬すら忠義の為に命を懸けると言うに!」

この時、譜代隊将と一門衆の間に大きな亀裂が生じた。
この戦の後もそれは埋まる事無く、やがて武田の滅亡を招く一因となる。


彡`Д´ミ 「“大底は他の肌骨の好きに還す、紅粉を塗らずして自ら風流”……じゃろ? 修理」

激昂する昌豊を信春がたしなめた。

( ^ω^) 「ハッ! ……そうだったお」

命は自分の信条のままに使ってよい、という快川の解釈は、信春も三人から聞いている。
一門衆が退こうが、それは彼らの勝手だ。自分自身が信条を曲げなければ、それで良いのだ。



彡`Д´ミ 「さて……こうなった以上、我ら両隊が収拾にあたらねばなるまい」

残った歴戦の老臣は、信春と昌豊の二隊となった。

( ^ω^) 「どうするお?」

彡`Д´ミ 「片方が囮となって正面より敵にあたり、もう片方が退き口を務める……」

( ^ω^) 「じゃ、それがしが囮を務めるお!」

彡`Д´ミ 「おいおい……わしもそっちをやりたいんだがな」

華々しく敵陣に切り込む方が鮮やかな役目だ。
強情な勝頼を説得し、撤退戦を務めるのは骨が折れるに決まっている。


彡`Д´ミ 「では、これで決めるかね」

信春が懐から甲州一分金を取りだす。

( ^ω^) 「表だお!」

彡`Д´ミ 「では、わしが裏か」

言うと、信春は甲州金を指で弾いた。二人の視線が金を追う。
高く宙を飛んだ後、地に落ちた金は――――――――表であった。

彡`Д´ミ 「ちっ」

(* ^ω^) 「フヒヒサーセンwww」



( ^ω^) 「じゃ、さらばだお! 美濃殿」

彡`Д´ミ 「待て。 ほれ」

呼びとめると、信春は甲州金を拾い、昌豊に放った。

彡`Д´ミ 「餞別じゃ。 達者でな、修理」

( ^ω^) 「……ありがたく頂くお! さらばだお、美濃殿!」



彡`Д´ミ 「それでもまあ、弾正が負う役目に比べたら楽なものか……」


昌豊と別れを交わした信春は本陣へと向かう。
そこには、信玄より伝わる諏訪法性兜を脱ぎ、騎乗となった勝頼がいた。

(`д´) 「美濃守、何用か」

勝頼の顔は死の覚悟に満ちていた。長年、戦陣にあった信春には一目で分かった。
こういう時、人は異様なまでに冷ややかな面持ちになる事を知っている。


彡`Д´ミ 「……おい、四郎よ」

(`д´) 「何だと……!?」

気色ばむ勝頼を気にも留めず、信春は言葉を続けた。

彡`Д´ミ 「散っていった者たちが、お前の死を望んでいると思うか?」

(`д´) 「……」

彡`Д´ミ 「この敗戦で数多の将を失った事に責を感じているのだろう……しかし」

彡`Д´ミ 「先々代信虎公の家臣粛清、上田原の敗戦、砥石崩れ、川中島決戦……」

彡`Д´ミ 「これらを超えて、なお甲斐武田はある」

勝頼は身動きもせずに聞き入っていた。周囲の者達も二人の様子を見守っている。

彡`Д´ミ 「此度の敗戦もどうという事は無いのだ。 武田ならば乗り越えられる苦難よ」

(`д´) 「……」


彡`Д´ミ 「ですから……甲斐にお退き下され。 馬場美濃守、生涯に一度の願いでござる」

そこまで言うと、信春は頭を下げた。
周りの者たちは、信春の姿に一幅の絵を見ているような美しさを感じていた。


(`д´) 「分かった……聞き入れよう」 

勝頼は自然とそう答えていた。もはや決死の覚悟も、悔いも無い。
一人の老将の嘆願にはそれだけの力があった。


10
千五百の内藤隊に向けて昌豊が叫ぶ。

( ^ω^) 「この地に内藤隊の武勇を刻みつけるお! 狙うはただ、信長・家康の首級!」

     |\        
      \\       
        ~\ /⌒ヽ
          (  ^ω^)  行くおっ!!
           /l了===了
         /_/::|lililililil|::|ヽ   , _,,(ヽ,,ヘ、
        〈_/:::ノ--∞|::|_〉  ミミジ ,, ・ヾヽ、
彡彡彡ミミ"´ ||ノ三八三八 |  ̄"``メ-ゝ-々_゚〉
      /,  ,) ヽ(_)-"  ヽィ´,/
     (  ,ヽ     | |    、ヽ )ノ l\
      ヽ  ノ`゙`i''‐'‐'─t" ヽ<ノソ  \
       ) /ヽ、 l     `ー-、_`ヽ、 \
゙.;    〈, ',   ヽ.ヽ、     } ,l`ヽ,`、
  ; .  / /     `tニゝ    / /  ,tニゝ
   ・; Lソ  `,゙ ;'    ;,〈_フ  ' ; '
     " '`
( ^ω^) (敵を見れば……火縄もそろそろ熱をもって使いにくくなる頃だお……)

( ^ω^) (弾薬にも限りがある筈……さらに、この状況で真正面から突撃は想定していまい)

( ^ω^) (この隙を狙うお! 死中に活有り、だお!)

                         ____
                       /\:::::/:\
                     / <●>::::<●>\  うおあああああ!!
                    /::::::⌒(__人__)⌒:: \   
                    |      |::::::|     |
                    \      l;;;;;;l     /
                  | ̄ ̄\   `ー'    / ̄ ̄|
                | ̄ヽ、   |二二二|    / ̄|
               /   |    |====|    |   \

内藤隊は返り血を浴びながら進撃する。千五百人いた兵も、見る見る内に減っていった。
昌豊すら乗馬を失い、その体には無数の矢が突き立っていた。

( ^ω^) 「こ……これが最後の柵だ……お」

三段目の馬防柵を破った時、内藤隊は二十人にまで減っていた。


決死で追って来た伝令が勝頼の撤退を伝える。

伝令 「勝頼様、無事に設楽ヶ原を抜けられました!」

( ^ω^) 「おお!」

( ^ω^) (美濃殿……流石は美濃殿だお!)

だが、その安堵と同時に昌豊の体に限界が来た。

(; ^ω^) 「お……? あ、足が動かないお……」


11
矢傷によって血を失い過ぎた昌豊は仰向けに倒れ込んだ。
地上では陰惨な戦が繰り広げられているというのに、空には鮮やかな蒼天があった。

( ^ω^) 「ふう……ここまでかお」

( ^ω^) 「ゲンは弾正の元まで無事に届けられるかお……」

やがて、例えようも無い猛烈な睡魔が襲ってきた。

( ‐ω‐) 「もう……何も見えないお……」

( ‐ω‐) 「おツン────」


武田軍の退き口を務めた信春は、桜の木を背にただ一人で織田軍と対峙していた。

彡`Д´ミ 「ふふ、初めて戦傷を受けたが……結構痛いものだな……」

織田方の雑兵の槍が信春の腹を貫いていた。

彡`Д´ミ (勝頼様も退いた……悔いがあるとすれば)

彡`Д´ミ (おのう……お前の婿を決めてなかったな……)

彡`Д´ミ 「さあ、首を取るがいい!」



昌信は留守居の者の内から、八千を率いて長篠城へと急行していた。
伊那駒場まで進軍した時、路傍に打ち捨てられたものが昌信の目に止まった。


.::"/::..`._ ;'".へ'´`yヽ√´\,ヘヘ,、 :.     ,ヘ       ノハil;:ヽゝ . : .:,ハ. .. ..   .. : :
 "`''''''ー――-´--------- ,....へ.,.,.,,,,,,,.. ハ';'ヽ、  __,.,,, ノ'ノ,'ハハ,ゝ..... ,フ;:,'ゝ------‐―
   . : ..: .:. 、,、w..:、,、、,、w:.、,、v、,、v、;. ノハil;:ヽゝ    ノノ;:'ヘ;;ハバゝ, フ.:;ilゞ,ハ.:.....:.,ヘ..::::
,、,、,、wリ゙W゛jリwj从リj"W゙リwリ゙W゛j;yノw''" ノ'ノ,'ハハ,ゝ ハ 彡゙;:.'ハヾゞ';'ヽヘ;;ハバゝ;>.:,ハ';'ヽ、
 从;: `:、リ゙W゛jリw''、`'.、,:`:,,‐'゛' ~    彡;:'ヘ;;ハバ ノハヽ、,ツノノ;:'ハ;;:. ノハil;:ヽゝ ノハil;:ヽゝ
`wリ゙W゛jリwj从リj`'.、-='´  _,ywj从リWv,ハヾゞ;;:. ゞノvノ;:,l'レゝ,ハ';'シハノシ;:,ヘ, ノノ ノ'ノ,'ハハゝ
.wj从リj`'.、 ,:,-‐'゛,,vw-‐W゛w从 W:;,',:从シハノシ;:,';,ノノゝハハ,ゝヘ,::..ヘ.:;ilゞ ハ';'ヽ..::...,ヘ、ハ.:;>
 ̄~^ ̄^ ̄ ̄~`^゙'、,゛jリw :;.:".:;.:'"゙:.:゙,;`彡ハノ;|ililヾvフノ;:,'ハ';'ヽ;;ハバゝハ';' ハ';'ヽハil;:ヽハ,ハ';'ヽ、
'' ゚   ;~ ,;    ww:,、v、从リjwv,:.:.、;..:...: ;:ノハil;:ヽノノハハl;:.'ilゞノハil;:ハil;:ヽハハl; ノハil;:ヽゝフ
           `゙''、::wj,、,、,、从リj":::",:.:.、;:...: `ヽ、ノハ ノハゝ;ノ,'ハハハl;:.'ilハil;: ノ'ノ,'ハハ,ゝ
  ~' ',;   ''"'     、,,'.、゛jリwj从リ、从:'"゙:.:゙,:;、`ノ;:'ヘ;; ノノ;:'ヘ;;ハバゝ ハハl;:.'ilゞヾベ .:;
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     ~' '  ,;''       〆⌒`ヽ:;.:;;wリ゙、从リj"::.:;.:'lilベ: フ フ,ツノノ;:'ハ;;:.ノハil;:ヽゝ li>ノハハ
           ~'  /⌒(,,;;;;;ω;..)) jリwj从jr、'^  シハノシ;:,';:, ノノハハl;:.'ilゞヾノvノ;:,l'
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   ~' ',;''                     `゙'':::..wj 彡ヾ;:ノハハレ;:,.'ilヾ ノノハハノノ;:'ヘ;;ハハ

(゚ー゚*) 「これは!?」

その毛並みに覚えがあった。昌信は馬から降り、抱きかかえる。
それは間違いなく修理の犬の亡骸だった。ついさっきまで走り続けていたのだろう。まだ温かさが残っている。

(゚ー゚*) 「どういう事だ……? む」

首に掛けられた竹筒には“高坂弾正殿 火急申入”と彫り刻んである。

昌信は竹筒を開き、書状を食い入るように読む。


12
やがて、顔を覆った。これは紛れも無い遺書だった。

悲壮な覚悟が漂ってくる中で、武田の行く末を頼む旨が記してある。
そして、末尾には“大底は他の肌骨の好きに還す、紅粉を塗らずして自ら風流”と記されていた。

(゚ー゚*) (……まさか!)

この一文の解釈が重大な意味を持って、昌信に圧し掛かってくる。
それは、武田の行く末を担う事よりもっと難題で、自分の信念すら裏切らなければならない務めだった。


(’ー’*) 「……分かりました、私にお任せあれ」

昌信は長篠城のある南西を向き呟いた。振り返り、部下に告げる。

(’ー’*) 「忠義に死んだ一匹の士を丁重に葬るぞ!」

腕に抱かれた修理の犬の、何と鮮やかな生涯だろう。
昌豊に愛され、それに報いる事を天命とし、生命を果たしたのだ。


これから苦難の道を歩まねばならない我が身に比べ、昌信にはその渾身の生が只々眩しかった。

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最終更新:2010年08月15日 15:17