縁切り忍者シラーンス

「俺様のこのハサミは、人の絆を断ち切るスンゴいハサミザンス」

【名前】 縁切り忍者シラーンス
【読み方】 えんきりにんじゃしらーんす
【声】 川津泰彦
【登場作品】 忍風戦隊ハリケンジャー
【登場話】 巻之六「ハサミとくノ一」
【所属】 宇宙忍群ジャカンジャ/サーガイン軍団
【分類】 クグツ忍者
【出身星】 ウサギ座ガンマ星近くの惑星ランス
【好物】 パチパチキャンディ(キャロット味)
【生物モチーフ】 ウサギ
【器物モチーフ】 ハサミ
【名前の由来】 知らん+ハサミ(英:scissors)

【詳細】

五の槍 サーガインが作り上げたクグツ忍者。サーガイン曰く「史上最強のクグツ」。

切れ味抜群の縁切りハサミでどんな仲も切り裂りさいてしまう「宇宙忍法・縁切り」という得意技を駆使して人々の縁を切り裂いては喜ぶ卑劣な性格。
仲良しを極端に嫌っている為にこういった行動を取っているようで、全人類の縁を切り裂いて大喧嘩させることで地球を腐らせようと目論んだ。

戦闘においても強力な武器になるハサミと、両目に内臓された3連式のマシンガンは秒速20発の弾丸を発射、身のこなしも俊敏と制作者のサーガインの自負に恥じない強力なクグツ忍者。
ただ忍法縁切りの弱点は、縁を切った者たちが仲を悪化させたとて、共通の目的があった場合団結してしまうことを止められない、要は新しく縁を結ぶことがこの忍法の克服方法である。
ただシラーンスは縁であれば切り裂くことが可能なため、改めてその縁を切ってしまえば良いのだろうが、その相手がハリケンジャーでありジャカンジャを倒すという指名ゆえの結びつきはどうしようもなかった。
ある意味ヒーロー物の不文律である「正義VS悪」の構図がある限り、ヒーロー側の縁を切っても悪の手先であるシラーンスはどうすることも出来なかったと言うべきか。

素早いスピードでカップルや親子の人々の縁を次々と切り裂いていき、挙句の果てにアジアとオセアニアの通商友好会議に来ていた5ヵ国の首脳の縁まで切り裂いてしまう。

駆け付けたレッドとイエローを両目のマシンガンで銃撃し、2人の縁も切った事で同士討ちをさせ、両目のマシンガンで銃撃する。
しかし、「ジャカンジャを倒す」という使命は忘れていなかった2人が意気投合してしまったため、返り討ちにしようと立ち向かうも二人の超忍法・影の舞に怯み、ハヤテ丸の斬撃を受け倒される。

その後、コピージャイアントによって再生巨大化する。
旋風神のソードスラッシャーを両腕のハサミで受け止め、ハサミの斬撃などで旋風神を圧倒するが、新しく投入されたカラクリボール第3号、トータスハンマーを入手した旋風神の遠距離攻撃に怯み、最期は究極奥義ロックドバスターを受け爆散した(それと同時に切り裂かれた人々の縁も元に戻った)。

【余談】

「~ザンス」が口癖。
2本角の為にクワガタムシにも見えるが、好物を考えるとウサギがモチーフと思われる。
なおクワガタムシはシラーンスが退場した翌話に登場するゴウライジャーのクワガライジャーと被るためどっちにしろクワガタモチーフはありえなかっただろう(ただ特命戦隊ゴーバスターズではクワガタモチーフのスタッグバスターと、クワガタモチーフのクワガタロイドがあえて登場させている)。

東映公式サイトの「ジャカンジャ連判状」の説明文には「両から発射するマシンガンは毎秒20発の速さ」と誤表記されている。

デザインを担当したさとうけいいち氏によれば、「当初はカニがモチーフだったが、当時放映されていた『仮面ライダー龍騎』のボルキャンサーと被ってしまい、脚本は縁切りの話だった為に『ハサミさえあればいい』という事でウサギになった」らしい(『百化繚乱[下之巻]』より)。

最終更新:2025年06月15日 01:34