【名前】 |
魔化魍ウワン |
【読み方】 |
まかもううわん |
【登場作品】 |
仮面ライダー響鬼 |
【登場話】 |
三十四之巻「恋する鰹」(港区) 三十五之巻「惑わす天使」(港区) 四十三之巻「変われぬ身(からだ)」(三浦) 四十四之巻「秘める禁断」(館林) 四十五之巻「散華する斬鬼」(さいたま) |
【分類】 |
等身大魔化魍 |
【特色】 |
幼体から生体への成長・増殖能力、共振器による超音波(幼虫) 増殖能力、共振器による超音波(成虫) |
【妖怪モチーフ】 |
うわん |
【生物モチーフ】 |
セミの幼虫、ケラ(幼虫時) セミの成虫、イナゴ(成虫時) |
【登場地域】 |
東京都港区 神奈川県三浦市 群馬県館林市 埼玉県さいたま市 |
【詳細】
胸に埋め込まれた共鳴器から発する超音波、口から射出されるするどいクチバシによる刺突、黄色い粘液を吐いての目くらましなど豊富な攻撃手段を持つ。
夏に出現する等身大の魔化魍だが、幼虫と成虫で姿が明らかに異なる非常に珍しい魔化魍。
幼虫時はセミの幼虫のような丸っこい頭部を持ち、鋭い爪の生えたケラの脚のような両手が特徴の幼虫の時期地下を移動しつつ、不意を打って人を穴に引きずり込んで捕食する。
こうして栄養を蓄え成虫へと成長。
成体となると蝉の成虫の頭部に変化し、両手が人の形となる。この状態となると背中の羽で空中を飛行するようになり、自力で分裂して増殖して行く。
蝉をモチーフとしているため、けたたましい蝉の鳴き声を発するのが特徴。
伝承では「うわん」という鳴き声を上げて相手を驚かせる
魔化魍として残されている。
しかし蝉のようなけたたましい声を上げるこの
魔化魍が「うわん」と言うとは考えにくく、童子達の目撃例が混同したか、地中に引きずり込まれた人の「うわー!」という声が変化したものである可能性がある。
元々目撃例が少ないが、これは幼虫の時に地中を移動するためであると思われる。
【仮面ライダー響鬼】
【港区のウワン】
東京港区地方の土地に出現。気温19℃、湿度86%の環境によって成長した。
劇中では初めて登場した
幼虫が港区を中心として出現し、響鬼らを翻弄。
成虫となってからは三体に分裂して猛威を振るったが、あきらの連絡で駆けつけた3人の鬼達に個別に倒された。
【三浦のウワン】
四十三之巻において三浦地方に出現。
本来夏の期間にしか出現しないはずなのだが
オロチ現象により大量に出現。
テングと共に2体ずつ出現し、巨大な
バケガニも出現。
威吹鬼と戦っていたが、増援に現れた装甲響鬼の活躍でそれぞれ撃破された。
【館林のウワン】
四十四之巻において館林地方に出現。
それぞれ個別に撃破されていくが、斬鬼と戦っていた個体が雷電斬震を受け爆散した隙をつく形で
バケネコが斬鬼に飛びかかる…
【さいたまのウワン】
埼玉県さいたま市地方に出現。
本来夏の期間にしか出現しないはずなのだが
オロチ現象により大量に出現し、人々を襲うも装甲響鬼の鬼神覚声を受け多数の
魔化魍もろとも倒された。
【余談】
幼虫と成虫という成長に応じて明確に姿が変わる唯一の
魔化魍。響鬼の世界には他にもいるのかもしれないが。
虫をモチーフに含む
魔化魍として姿が判明しているのはオオクビがいる。
基本的に妖怪の姿は伝承される地域によって差異が生じる場合があるが、大きく変化したりはしない(近年の概念を覆す例が出た塗り壁は除く)。
モチーフはそれぞれ蝉の幼虫、成虫をベースとしつつ、地面を掘る昆虫であるケラ、無数に分裂して襲いかかるためかイナゴの要素を組み込んでいる。
口吻による刺突は蝉だろうが、黄色い粘液を吐き出す成虫の能力は、バッタを捕まえた際に口から黒い液体を吐き出すことからか。色が違うけど。
ちなみにあの黒い液体は未消化状態の食物であるとされる。
最終更新:2024年07月07日 05:31