バーンスマッシュ

「私と出逢わなければ、もっと幸せな人生があった筈なのに、ごめんね」

【名前】 バーンスマッシュ
【読み方】 ばーんすまっしゅ
【声/俳優】 伊藤梨沙子
【登場作品】 仮面ライダービルド
【登場話】 第2話「無実のランナウェイ」
【分類】 スマッシュ
【武装】 スマッシュバーナー
【特色/力】 火炎放射
【変身者】 小倉香澄
【抽出成分】 ドラゴン
【モチーフ】 バーナー?、火炎放射器?

【詳細】

龍我の恋人、小倉香澄がファウストによってスマッシュに変異させられた姿。
体内器官から生み出した熱エネルギーを利用し、右腕の「スマッシュバーナー」で周囲を焼却してしまう。
また、その炎を纏う格闘攻撃も行う。
他のスマッシュと同様にファウストの実験プラントにあるプールに無理矢理浸けられてスマッシュに変貌した個体だが、素体の香澄自身は元々入院生活を送っていた程の虚弱な人間(ファウストではこの状態を「ハザードレベル1」と呼んでいる。ちなみに回想で香澄本人は自身の治療費を賄うために龍我は八百長試合に応じて格闘技界を追放されたのではないかと自責の念に駈られていた)で、実はスマッシュにされた瞬間に肉体は既に死亡しており、例え倒されて後に成分を抜き取られてスマッシュの姿から解放されても、被験体にされた人間はその直後に肉体も魂も消滅してしまう。

実験場から脱走していた龍我が美空から拝借したスマホで香澄に連絡を試みると、丁度ファウストの実験プールで足掻いている最中だったことが発覚。
代わりに電話に対応したナイトローグの挑発に乗った龍我が先走って病院に辿り着くと建物を爆破し、スマッシュに変貌した姿で龍我の前に出現する(その際、どこかから聞こえるナイトローグの声で龍我も目前の化け物が恋人のなれの果てだと告げられる)。

絶望した龍我を襲って殺めようとするも、彼の後を追ってきた戦兎のバイクで体当たりされて間一髪阻止される。
戦兎はハリネズミタンクのビルドに変身し、「一度倒してスマッシュの成分を抜き取れば人間に戻れる」と当初は楽観視していたが、そこに姿を現したナイトローグにより上記の「ハザードレベル1」の事実を聞かされ、戦意が揺らいでしまう。

龍我も応戦しようとするビルドの前に割って入り必死に庇おうとすると、バーンはそんな彼に狙いを定めた右腕の火炎を咄嗟に自分に向ける自傷行為に出る。
その様子からビルドに「スマッシュにされると自我が失われる筈なのに、彼女の心は龍我を傷つけまいと必死に抵抗している」と分析され、その言葉を聞いて今の彼女の姿を哀れんだ龍我が「本当に助からないなら、せめて元の姿に戻してやってくれ」と懇願。

その頼みを聞いたビルドがラビット掃除機にチェンジすると、掃除機の吸引で全身に燃え盛っていた炎や反撃に撃ち出した火炎を全て吸い取られ、エネルギーが尽きて弱体化。さらにビルドがゴリラモンドフォームにベストマッチすると、直前に外気に排出した火炎を無数の結晶体に変えて撃ち出す「ボルテックフィニッシュ」の渦に捕らわれて上空に飛ばされた衝撃で人間態とスマッシュ態が分離する。
ビルドが豪腕で頭上のスマッシュ態を水晶の渦ごと支えている間、人間に戻った香澄は抱きかかえてきた龍我の腕の中で、「龍我を格闘技に戻してやる」と接触してきた鍋島なる人物の依頼で行った自分の行動が結果的に龍我の冤罪の一因と化していたことを懺悔し、自分の存在が龍我の人生を狂わせたと謝罪する。しかし、当の龍我本人から「お前と出会えた、これ以上の人生なんてあるか」という感謝の言葉をかけられ、満足な顔を浮かべて消滅。スマッシュ態も地上に落とされ、粒子化してボトルに成分を吸収された。

その後、地下のラボで浄化されたフルボトルは「ドラゴン」として生成される。戦兎は「我」という名前に運命付いてるとも考えており、このフルボトルのみ「恋人から抜き取った成分で作った形見」ということで龍我に託された。

【余談】

『ベストマッチクリエイション』によると、「フォルムがドラゴンのようなギザギザや刺々しいものではなく曲線系」、「炎属性なのにシルエットが潜水服風」、「体色が後に生成されるドラゴンフルボトルの色の補色」など、裏モチーフのドラゴンの逆の発想を取ることでそのモチーフを上手く隠すようにデザインされている。デザイナーは、時間があれば更に何かひと工夫できたかもしれないと語っているが、序盤のストロングやニードルのデザインの難産で気力が尽きており、それどころでは無かったとのこと。


最終更新:2019年03月10日 23:03