獣電鬼

「あたしゃ寂しいんだ!構ってくれ~!」

【名前】 獣電鬼
【読み方】 じゅうでんき
【声】 原扶貴子
【登場作品】 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
【登場話】 ドン13話「さよならタロウ」
【分類】 ヒトツ鬼
【憑依された人間】 房子
【欲望】 自分に構ってほしい
【素体】 ベニツ鬼
【モデル】 獣電モデル
【スキン】 ブレイブインマスク
【蟾ィ螟ァ蛹】 獣電鬼ング
【ドロップ】 キョウリュウジャーギア
【文字化け】 未表示(迯」髮サ謌ヲ髫?)
【むかしむかし…】 房子は夫を亡くし息子にも家出されて淋しかったという…
【モチーフ】 キョウリュウレッド、獣電池、ガブティラ、ガブティラ人間、サンバ、サンバの衣装、ボタン電池、鬼
【名前の由来】 獣電戦隊キョウリュウジャー+鬼

【詳細】

「自分に構ってほしい」という願望を抱く房子という女性から生まれた獣電モデルのヒトツ鬼

ティラノサウルスを模したマスクとサンバ衣装で構成された「ブレイブインマスク」スキンを装着したベニツ鬼の姿をしている。
マスクはディフォルメ化されているため大ぶりの髪飾りのようなものが垂れ下がっているが、形状を見るにボタン電池を複数連続で貫いて電池のように見せかけたもの。

そもそものマスクがイラスト調だったり、両肩のティラノサウルスは白骨化していたりと、
見た目はコミカルかつ派手でティラノサウルスのトサカを思わせる羽飾りと複数垂れ下がる髪飾りが全体のシルエットをボリューミーに見せ、威圧感のある姿をしている。

要はマスコットめいた姿の怪人なのだが、どこか近寄りがたい雰囲気を醸し出し、実質的にはヒトツ鬼という怪物が親しみやすいお面(スキン)を被っているだけなので「構ってほしい」という欲望を果たそうとすれば誰かに近づくしか無く、しかして何も知らない者から見れば怪物が自分を威圧しながら近寄ってくるとしか見えないため余計に人は離れていく。

だが人を超えた自己主張の鬼であるこの獣電鬼はそれでもあっちこっちにどんどん噛みついて周囲の気を引こうとしてくる。
さらにモンスター化して実態を得ると止められない放電攻撃で荒れまくって人々を襲うまでに至った。

房子という女性はクレーマーである。
求心力はない。ある意味で女王のようなふるまいであるが、それは孤独の裏返し。
喫茶どんぶらではコーヒーが熱くて手を火傷してしまったと騒ぎ、美容院では犬塚翼に絡み、バーゲン会場では購入品を他人からひったくるという暴挙をしでかしていた。
「この世は強いものが勝つ」という持論は誰にも受け入れられず、周りの客からは帰れコールをぶつけられたことで遂には抱え込んでいた淋しさが爆発。
人知れず宿っていたヒトツ鬼が彼女を飲み込んで獣電鬼として実体化した。


【余談】

モチーフとなったのは「獣電戦隊キョウリュウジャー」。

ディフォルメされたティラノサウルスのイラストが描かれたマスクを被ったサンバダンサーといった姿だが、実に様々な要素が詰め込まれた篠原保テイスト溢れるデザインとなっている。

キョウリュウジャーのキーアイテムといえば獣電池であるが、獣電鬼も電池を模した髪飾りをつけている。…が、よく見るとボタン電池であり獣電池のモチーフである乾電池ではない。
ボタン電池をケーブルで貫いて髪飾りにしているのは乾電池に見せかけたハリボテ。恐竜のように見えるのもイラストであって本物ではないハリボテ。
なお顔面がティラノサウルスの仮面なのは、キョウリュウジャー本編にて桐生ダイゴがなってしまった「ガブティラ人間」をイメージしたものではないかと見られている。
文字通りというか、見た目通りというか。

本物の恐竜ではない顔、乾電池ではなくボタン電池を繋げてそれっぽく見せた髪飾りと何一つ本物の要素が無いこのヒトツ鬼の姿は、本心を隠して周りに威圧的に振る舞い結果として願いは何一つ敵わない時間を過ごしてきた宿主の姿そのものと言えるのかもしれない…

最終更新:2022年08月18日 05:37