侍鬼

「そうか、答えは俺が兄さんと戦えば…自ずと分かるはず…!」

【名前】 侍鬼
【読み方】 さむらいき
【声】 山崎裕太
【登場作品】 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
【登場話】 ドン21話「ごくラーメンどう」
【分類】 ヒトツ鬼
【憑依された人間】 白井
【欲望】 「真一が戦う答が知りたい」
【素体】 ベニツ鬼
【モデル】 侍モデル
【スキン】 文字武者
【蟾ィ螟ァ蛹】 巨大化せず
【ドロップ】 シンケンジャーギア
【文字化け】 未登場(萓肴姶髫)
【むかしむかし…】 「極ラーメン道 松井組」で真剣に働いていたそうな…
【モチーフ】 文字(死、惡、罪等)、侍、武者鎧、鬼
【名前の由来】 戦隊シンケンジャー+ヒトツ鬼

【詳細】

「真一が戦う答を知りたい」という欲望を叶えようとする先代サルブラザーの白井から生まれた侍モデルのヒトツ鬼

「罪」や「惡」、「死」等ネガティブな意味を持つ漢字があちこちに配置された「文字武者」スキンを纏ったベニツ鬼
大太刀を武器とし、烈火を放って相手を大斬する秘伝のチャンバラ技で勝負する。

このヒトツ鬼となったのは白井という男性だが、彼は実はサルブラザーとして戦っていた人物。
現在の猿原真一は後輩に当たるが、これまで直接的な面識はなく困っている人を助けたり積極的にヒトツ鬼と戦っている真一と違い、白井はその力を私利私欲のために使っていたという。
全身に纏う不吉な漢字はその後悔の具現、言葉にせずとも文字そのものが彼を攻め立てているようにも見える。



【余談】

モチーフとなったのは「侍戦隊シンケンジャー」。
「モヂカラ」という文字が持つ不思議な力を使って戦う戦隊ヒーローであり、和風戦隊の一つ。
忍者系戦隊が多い中、「侍」をモチーフとしていたことで、文字が書かれた鎧を身にまとった武者というデザインに仕上がった。

なおスキンの文字配置は以下の通り。
  • 兜の額→惡
  • 鍬形と面頬の上半分→死
  • 喉輪→罪
  • 胴鎧→邪

また全体的に木の葉や枯れ木のような意匠もあり、既に枯れ果てたというよりもヒーローにあるまじき腐り果てた白井の心持ちを示しているようでも、既に朽ち果てた鎧武者がそれでも尚僅かに残った正しい心を確かめるために動き出した幽鬼のようにも取れる。

ヒトツ鬼ングにはならなかったものの、シンケンジャーの1号ロボであるシンケンオーの要素も入っているのか、頭には鎧兜を装着した姿をしている。

”「烈火」を放って相手を「大斬」”という紹介文はシンケンレッドの象徴的な武器、烈火大斬刀から。
”チャンバラ技”はシンケンジャーOPに由来。

なお前作には(最終的に味方ポジションで落ち着いたが)シンケンオーをモチーフとするキャラクターに加え、シンケンジャーのギアでフォームチェンジしその力で戦う戦隊ヒーローが登場。
等身大必殺技も、シンケンジャーの力を持つ巨大ロボの必殺技も烈火大斬刀に由来するものとなっている。

『HOFUKU-ZETTO』によると、デザイナーは『侍戦隊』の製作当時もキャラクターデザインに携わっており、放送当時に「裏戦隊を出すならどんな感じか?」と既にこのヒトツ鬼の頭部のみを構想していた。十数年越えての実現にあたり、全身にもさまざまな不吉な漢字を落とし込んで完成させたという。

最終更新:2023年07月08日 17:12