【詳細】
節足動物門昆虫綱ノミ目に属する昆虫。
1mm以下~9mmの非常に小さな昆虫であり、体温の高い哺乳類などの恒温動物の体表に潜み吸血して生活する代表的な外部寄生昆虫。
吸血によって動物の持つ病原菌を媒介することがあり、中世ヨーロッパはネズミを中間宿主とし黒死病をばらまき多大な死者を出したことでも知られる。
ノミという名前は血を吸血する(飲む)ことから飲むの訛り、あるいはよく跳ぶことから跳びの訛りなどの説がある。
漢字表記の「蚤」は掻きたくなるくらい痒い虫という意味を持つ。
外部寄生昆虫としてシラミと共に人間に寄生する生物として知られるが、ノミは完全変態を行う昆虫であり幼虫時代は蛆状で繭を作り蛹となって羽化するが、
シラミは寄生性に特化した結果翅が退化し、蛹を経ない不完全変態であり生物的に大きく異る。
またシラミは咀顎目と呼ばれる種で、ノミはシリアゲムシ目(長翅目)と種としても違う。
昆虫の中でも最も跳躍力に優れ、体長の60倍もの高さまで飛び上がる事が可能。
ただしこの跳躍力は宿主となる生物に飛びつくことに特化したもののため、着地は得意ではなく「ノミは高く跳べるが着地は物凄い下手」として某無駄知識番組でも紹介された。
「ノミの心臓」等小さいことを表す慣用句にも使われる。
最終更新:2023年04月06日 01:50