【名称】 |
仮面ライダークロニクルガシャット |
【読み方】 |
かめんらいだーくろにくるがしゃっと |
【登場作品】 |
仮面ライダーエグゼイド |
【分類】 |
ライダーガシャット |
【英語表記】 |
KAMEN RIDER CHRONICLE |
【ジャンル】 |
対戦ゲーム |
【詳細】
対戦ゲーム『仮面ライダークロニクル』のデータが収録されたライダーガシャット。
カラーは黒と緑。
プレイングスターターを押すと起動と同時に使用者をライドプレイヤーに変身させる。
檀黎斗の最大の目的であり、完成させるには
マイティアクションXから
ドラゴナイトハンターZまでの10個のゲームから生まれたバグスターをデータとして集めなければならない。
ガシャットの雛形は出来ていたが、ドレミファビートとドラゴナイトハンターZのバグスターのデータがなかったため、ゲンムがエグゼイドに倒されたことで完成は阻止されたと思われた。
ゲンムが退場した23話にて、檀黎斗を消滅させたパラドがガシャットを強奪、復活させたドラゴナイトハンターZのバグスターのグラファイトと、ドレミファビートのバグスターのポッピーピポパポを洗脳することで、全10種類のバグスターが揃い、ゲームが完成する。
25話で大量生産が行われ、事前告知がなかったものの爆発的なヒットを飛ばした。
26話で、その危険性を衛生省が公言し、発売停止においやられると思われたが、27話で新社長の天ヶ崎恋により消滅した人間には救済処置があることが喧伝され、再び多くのプレイヤーが変身しており、西馬ニコも変身してライドプレイヤーの特殊体であるライドプレイヤーニコとなっている。
第32話ではガシャット(マスターガシャット)を使用した本来のライダー、仮面ライダークロノスが登場している。
第43話では檀正宗が変身するクロノスは
ゲムデウスウイルスの力で、ゲムデウスクロノスへと変貌。
更に花家大我が
ゲーマドライバーの両方のスロットにガシャットを使用した仮面ライダークロノス(別形態)も登場。
【仮面ライダークロニクル】
ゲンムの変身者が完成を目指していたライダーでもない人間も巻き込む対戦ゲーム。
完成後は販売されたガシャットの購入者がライドプレイヤーという量産型ライダーに変身して対象のバグスターと戦う。
ここまで見れば一般的なゲーム内容に見えるかもしれないが、実際は檀黎斗が究極のサバイバルゲームと称していた事実そのもののとんでもないデスゲーム。
このガシャットを使うことでプレイヤーはライドプレイヤーと呼ばれる強化スーツに身を包み、バグスターと戦うわけだが、
バグスターのレベルは一番最初に倒されたソルティバグスターでさえ10のため、アランブラやリボル等他のバグスター達もそれ以上のレベルになっていることは想像に難くない。
ライドプレイヤー側はプレイヤーの技量によりスペックが変動する上に、武器も貧弱なライドウェポンのみ。
ゲーマドライバーがないため他のがシャットを装備して強化変身(レベルアップ)はできず、ガシャットを起動しても
ガシャコンウェポンが出現するだけである。
だが、ライドウェポンよりはガシャコンウェポンの方が性能がいいのは確かなので、
なんとそのガシャコンウエポンを持っている仮面ライダーはその武器を所持するレアキャラクター扱いを受けている。
もちろん武器やガシャットを奪われたくはない仮面ライダー達は反撃をしたいが、ライダーゲージが隠されているライドプレイヤーに対し全力攻撃は行えない。
うっかり攻撃を当ててゲージが0になってしまえば、そのプレイヤーはゲームオーバーで消滅してしまうためである。
他にもライドプレイヤーは余計な雑音をシャットアウトし、都合のいい音声のみを届けるシステムがあり、
仮面ライダー達の声は届かず、ナビゲーターであるポッピーの声しか届かない。
つまるところこのゲームは仮面ライダー達を人間たちに襲わせ、足止めしている内にレベルの高いバグスターが一方的にプレイヤーを葬ることに特化したものとなっている。
プレイヤーはゲージが0になると変身を解除してしまうが、コンティニューは不可能。
変身が解除された時点で残されたのはただゲームオーバーとなり身体が消滅してしまうというどうしようもない事実のみであり、
しかもそれが知らされるのはゲームオーバーが確定した時点である。
27話での説明によると、このゲームの明確なオールクリア条件は下級から上級までの13体全てのバグスターたちを撃破することで入手できるそれぞれのゲームを象った「トロフィー」を集めて挑戦権を得た者(ライドプレイヤー限定)が、ラスボスに挑んで勝利することだとされていて、それが見事達成さえすればそれまでに「仮面ライダークロニクル」プレイ中のゲームオーバーで体が消滅してしまっていた人間達も無事に解放されると言われている。
32話でのゲンムの台詞によるとラスボスとして作られた未知のバグスター「ゲムデウス」とは曰く「あらゆるゲームを凌駕した全知全能の存在」で対ゲムデウス用の伝説の仮面ライダーの力を持ってなければ絶対にクリア不可能な最強のラスボスとして設定されているらしい。しかも倒したバグスターのトロフィーが出現するのは、27話での戦闘シーンからも分かるように、「ライドプレイヤーの変身者の攻撃でバグスターが止めを刺された時だけ」に限られていて、エグゼイド達、仮面ライダーがバグスターを退けても
ガシャットロフィー獲得にはならずにバグスターも後に復活して活動を再開する(ただしそのバグスターのゲーム病に感染した患者が完治する利点はある)。
そのうち上級バグスターとして割り当てられていたものの、32話でクロノスに処刑されたラヴリカバグスターに関しては消滅以降トロフィーが出現していないが、その時点から仮面ライダークロニクルの攻略上「ときめきクライシス」がどのように扱われているのかは不明。
ただし、例外としてポッピーピポパポが司る「ドレミファビート」のトロフィーについては「彼女を笑顔にさせる」という特殊なクリア条件を満たした永夢がその礼としてゲンムから31話にて手渡された。
おそらく取扱説明書なんてものは存在しない。
ゲームを購入した参加者は起動することで出現するポッピーのナビゲートに添って動くわけだが、
そのポッピーが都合の悪い事実を伏せただゲームクリアのための方法を伝えるだけなので質が悪い。
39話ではマスターガシャットを破壊すれば、ゲームを強制終了できることが発覚している。
41話にて全てのガシャットロフィーが集まったため、ラスボス「ゲムデウス」改め、「ゲムデウスバグスター」が出現する。
だが、第42話にて「ゲムデウスバグスター」は仮面ライダークロノス/檀正宗の執念により他のライダーの手での弱体化と同時に倒されてしまい、ゲームクリアが表示された。
檀正宗が残存する「ゲムデウス」のデータをバグヴァイザーIIへ回収して自身にデータを注入することで、「新たなラスボス」となってゲームクリアは無効となった。
43話からはクロノスがパワーアップしたゲムデウスクロノスがなりふりかまわない行動を演じ、最終話で仮面ライダーとの度重なる激戦でついにマスター版ガシャットは破壊され、檀正宗は破壊寸前のガシャットを胸部に挿して自身で消滅する結末を迎える。檀正宗が行ったバグが原因なのかは不明だが、ゲームクリアなどの表示はない。
『アナザーエンディング』では花家大我が複製ガシャットにマスター版と同等のデータを収束することで、新たなマスター版として形成することに成功した。
それを強奪した檀黎斗は目的のために檀正宗をデータ体として復活させる。
【余談】
人間がバグスターを倒しヒーローになるゲーム、その実態はバグスターが人間を倒し世界を手にするゲームであり、実態はゲーム内容と真逆のものであった。
だが、これは檀黎斗が目指していたゲームとは趣向が異なる可能性が高く、ゲームを手に入れたパラドが、
人間を狩りやすくするために調整を加えたと思われる。
史上最悪の無理ゲー、と言っても過言ではないこのゲームだが、これといった説明書が無いためとりあえず起動してみて、
ポッピーの説明通りにゲームを行うのだがそれ故にゲームの危険性に対する説明がまるでない。
普通に見れば2Dの従来のゲームソフトを現実でプレイできるようになるという夢のようなまさに「究極のゲーム」であることから爆発的なヒットを飛ばした。
現在ではネットによるレビューなどがあるが、ゲームオーバーになると死ぬという結末をプレイヤーが知っても、信じるかどうかはわからず、
実際にゲームオーバーになった人間が死の間際にレビューに書き込めるかと考えるとまず不可能であろう。
ライドプレイヤーは今まで登場した量産型仮面ライダーの中でもぶっちぎりで変身に対する敷居が低く設定されているが、
それと同時に迎える末路もぶっちぎりで悲惨なものである。
例え危険性に気がついてゲームから離れても一度起動してしまうと強制的にゲーム病になるため、
治療を受けずにそのままいるとゲーム病の症状でそのまま消滅してしまう。
ゲームオーバーにならずともゲーム病で死亡、変身している間はある程度症状が抑えられるためゲームをクリアしようにも、
ランダムで現れるバグスターはレベルもランダムで、しかも最悪な場合はレベル50のパラドクスが乱入してくる。
仮面ライダーはゲージを視認できる上にガシャットを外すことで変身を解除しゲームオーバーを回避できるが、
ゲージを視認できない上にドライバーもなく使えないライドプレイヤーはゲームオーバーの危険性が桁違いに高い。
最終更新:2024年09月04日 15:13