921 :ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM:2007/12/06(木) 22:23:43
1話~40話 あらすじ+α
全ては『石』から始まった。
偉大なる美しき石は、八色の輝きにて闇を祓い、
世界を光で満たし、偉大なる神々を生んだ。
男神プロマシア
女神アルタナ
機械神アレクサンダー
冥界神オーディン
空の覇者バハムート
再生の鳥フェニックス
夢の使者ディアボロス
星月の門番フェンリル
混沌の世界を平定した神々は眠りにつき、光に包まれた幸福な時代が続いた。
人は子を生み、育て、死んでいく……。
世界の名はヴァナ・ディール。
ある時、繁栄を極めた人間は、神々が住まう楽園へ向かうことを思いたつ。
そして遂に人の英知は真世界への道を拓くまでの域に達し、禁じられた神の元へ到る扉に手を掛けてしまった。
神は怒った。
愚かな人間が築いてきた道を砕き、彼らが住んでいた国を海底に沈めてしまったのだ。
豊かな大地が一夜で枯れ地となり、許しがたい罪を犯した古代人達は残らず死滅し、地に両の足を踏む者はいなくなった。
その有様を目にした女神アルタナは大いに悲しみ、五つの涙をこぼす。
涙は徐々に人の形を成し、儚い命を宿らせ、五種族の人間が誕生するという奇跡が起こったのだ。
しかし、その様子を陰から見ていた男神プロマシアは、アルタナの所業を咎め、人に呪いをかけて、互いに争うようにしてしまったのである。
更には新たに獣人を創ってヴァナ・ディールに解き放ち、人と獣人をもが争うように仕向けたのだ。
人がもう二度と、神の扉を開くなどという大それたことを考えたりしないように、と。
――――これは今より遠い遠い昔。
神代に起きた出来事である。
それから大きな時が流れた。
――――クリスタル戦争
天晶暦862年、冥界の魔物を引き連れ、突如としてバルドニアの地に現れた謎の男、『闇の王』。
ヴァナ・ディール各地に割拠していた獣人諸勢力を、たった数年で統一組織『獣人血盟軍』として纏め上げた彼は、アルタナの民殲滅を一方的に宣言。目に付く人間を片端から殺し尽くした。
それに対抗し、三国の中央に位置するジュノの大公、カムラナートの呼びかけに応じて、サンドリア王国、バストゥーク共和国、ウィンダス連邦は、歴史的な確執を捨てて『アルタナ連合軍』を創設。
異なる国の軍同士が情報共有・相互補給を行うようになり、大陸規模で展開される作戦に徐々に対応できる体制を整えていった。
天晶暦863年4月、タブナジア侯国の滅亡。
倒されても、倒されても、まるで死体の山を築くこと自体が目的のように押し寄せてくるオーク兵。
前線のベヒーモスによって雨霰と降ってくる巨岩や城壁……。
開戦から2年後。天晶暦864年。
両軍、甚大な犠牲を出しながらも、五種族の勇者達により闇の王は遂に討たれる。
誰が言いだしたかはわからない。
人類史に残る、この史上最悪な戦争のことを、『クリスタル戦争』と呼ばれるようになった。
――――それから20年後。
天晶暦884年。
世は冒険者の時代。誰もが英雄たり得る時代。
世界の情勢は今や人間族が掌握し、人々の顔に笑顔が甦ってきた頃。
裏側の世界に起きた、小規模ながらも激しい戦争……。
『聖杯戦争』に参加した者の心の傷が癒え始めた頃。
2人の少年少女がヴァナ・ディールの地に降り立った。
衛宮士郎。
カレン・オルテンシア。
きっかけは少女がトラックに撥ねられそうになったのを助けたことから。
謎の光に包まれ、目を開けた先に見たものは――――
――――人と
――――魔物が
殺し合う世界。
片や身寄りのない少女、莫耶を自らの正義心の糧にして。
片や密売組織の若きボス、アルドの手助けを得て。
2人は常軌を逸した世界に毅然と立ち向かう。
元の世界へ戻るため。
正義を成就するため。
世界の真実を暴くため。
しかし罪狩りスカリーZらの誤解から生じた追撃を振り切り、逃亡の船旅に出ていた時。
少年の前に現れる炎の魔人、イフリート。謎の巨大な龍。
突如として立ちはだかった巨大な脅威により、士郎は傍らの少女を守りきれず、さらわれてしまう。静まり返ったその場に残されていたのは、少女が大事に所持していた小さな水晶のみ。
ウィンダス連邦に流れ着いた士郎は、今よりも大きな強さを手に入れるため、ペリィ・ヴァシャイ族長の元、狩人としての修行を開始する。
そして半年後。
修練の成果は確実に顕れていた。
最終更新:2008年01月17日 19:57