45 :エルメロイ物語 ◆4Eyab5FjWY:2007/12/12(水) 13:00:15
アルバ「コルネリウス・アルバ物語らじおー」
僕「アルバさんそれ反則すぎです。そんなイントロ使われたらもう聞きほれるしかないじゃないですか」
アルバ「というわけで今回のお便りはと・・・イギリスはロンドンの時計塔のへタレくんからの質問だね。
『偉大なアルバさんはどうしてトイレを破壊して出てきたのですか?ちゃんと分かるように説明プリーズ』」
僕「はい、お願いします」
アルバ「では答えよう。まずは君を助けた理由の方からだ。知っての通り私コルネリウス・アルバは
超天才的魔術師。特に結界と人形作成に関してはかなりの自信を持っている。だから他人の結界を
見つけるとつい勝手に侵入とかして私のほうがスゴイと証明してしまうのだよ。で、今回はたまたまそこに
君がいて助かった、というわけさ」
僕「ぽえー、アルバさんはやっぱりかっけー」
アルバ「それじゃあ次はトイレから出てきた理由を説明しよう。さっきも言ったとおり私は天才、ゆえに
トイレに張られた結界が床下の部分だけ脆いことに瞬時に気づいた。君の学友もなかなかの使い手の
様だが壁と天井にしか気が回らないとはまだまだ未熟。なのでトイレの排水管を押し広げながら内部
へと侵入したのだよ。天才たる私に自分の人払いの結界をたやすく破られたと知った時の彼女の
慌て様を見て大成功だと思ったね。もっとも君は別の理由で驚いていたようだが、というか君も
魔術師ならモノマネにそこまでビビるな」
僕「わーい、へタレな僕にもとてもよく分かりましたー!これでスッキリしてイギリスに帰れます」
トイレから出た僕の目に乗る予定だった飛行機が飛び立っていくのが映った。
ヤバイ、完全に乗り遅れた。それ以前の問題として、飛行機のチケットはズボンのポケットの中。
取り出してみると、オシッコとスプリンクラーの水ですでにチケットは原型を留めていなかった。
そして僕は帰るまでにチケット代以外の余った日本円は全部飲み食いに使ってしまっている。
つまり、――――
「アルバさんお金かして~」
そのままトイレにUターン。排水管から出て行こうとするアルバさんに泣きついた。
最終更新:2008年01月18日 01:07