103 :エルメロイ物語 ◆M14FoGRRQI:2008/01/31(木) 16:43:42
―これはこの任務より前の話である。
「先輩、人外ロリは最高っスよ」
抑止力メイド喫茶ジャンヌにて、一仕事終えたエミヤは後輩のKと好きな女のタイプに
ついて語り合っていた。
「ほう、お前が人外ロリが好きなのは有名だがそんなにいいのかあれは?」
「ええ、巨乳のおねーさんも捨てがたいですがやっぱり俺の嫁と言えば人外ロリ、
人外ロリと言えば俺ですから。先輩も本当はそういう属性が好みなんですよね?」
「ああ、ここだけの話し、イリヤルートが喉から手が出る程欲しいと常々考えている。
あーーー、イリヤイリヤイリヤッ、ロリータルートぷりーぃぃず!!!」
悶えながら床をゴロゴロと転がるエミヤ。
そして、Kも先輩に倣い一緒に転がりだす。
「見た目幼児が俺の恋愛対象で何が悪いー!!」
「そうだ、愛を貫いたお前は立派だったぞK!もっと言ってやれ!心の内を吐き出して
スッキリするんだー」
「我ら無垢なる少女愛好家!!」
「ロリは年増で出来ているー!!」
「仕事行け、お前ら」
店長さんに首根っこをつかまれて二人仲良く追い出される。
以上、世界を何万・何億回と救ってきた守護者達の貴重な休日タイムの出来事である。
「以上を持ちまして最近の私はヒラヒラスケスケ服の大人びたロリがブーム!!
ついでに言えばクールだが病弱なのは苦手だ!だってバッドエンド多そうだし!!」
楽しい思い出に浸ったからかエミヤの声のボリュームはすさまじくこの廊下の一番奥まで
届くほどであった。はっきり言って寮生達に大迷惑である。
アルバとバゼットは何こいつという目でエミヤを見ている。
この時、エミヤはバゼットがようやく自らの術中にはまった事を確信した。
出会ったときはいつもの調子が戻らず色々とてこずったが、これでもう、自分の事は
相手にする価値も無いどうでもいい霊と印象付けられた。
全てが終わるまで抑止力だとは夢にも思わないだろう。
自らをどうでもいい存在と認識させてから大胆に行動をする、近年磨耗の果てに
エミヤが辿り着いた自分なりの要領のいい手順である。
【人物紹介10 K】
前回の選択肢でロリが選ばれたので特別出演。ルートによって神様になったり人間
だったりタイムトラベラーだったりするK君。
魔術書がないとほとんど何も出来ず年上と妹を好み食事に貪欲で金銭感覚がおかしく
女装がとても似合う覚悟を決めきった正義の味方。
エミヤと仲良くなれる要素満載である。
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最終更新:2008年03月06日 21:54