480 :エルメロイ物語 ◆M14FoGRRQI:2008/04/10(木) 17:24:45


【視点変更・アルバ】

一体彼女は自分に何の用があるというのだろうか。
バゼットが去り、エミヤがチャダを連れ逃げ出しウェイバーがそれを追い舞台は部屋の
外へと移った。自分も出て行ったウェイバー達を追おうとした矢先、自分と共に部屋に
残った彼女、セーラに呼び止められてしまった。

「質問していいかしら?聖杯戦争について」
「ほう、私が何か知っているとでも?」

神妙な顔つきでジャージに手を掛けようとするアルバ。

「ええ、今までウェイバーと一緒にあなたがいた事、決して偶然のはずがないわ」

セーラはアルバの手を振り払い言葉を紡ぐ。

アルバは宝箱型のテレビのスイッチを入れ音量を大きめに調整した。
大した効果にはならないだろうが少しはこれからの会話が外に漏れる事への防止とする
為である。

「何を言っているのかわからないなあ。私は日本にいる友人のアラヤに会いに行った先で
偶然君とウェイバー君に会っただけだよ、と言えば納得してもらえるかな?」
「納得してあげない」
「だよなあ」

アルバは確信した。やはり彼女は『自分が日本にいた時に何をしたか』について
ある程度気付いている。そして、ガードが固い。ジャージの上下という脱がせやすい格好
をしているのにさっきから手を出しているにも関わらず僅かに着衣を乱れさせる事も
できない。

「えっと、セーラ君といったかな?」
「ええ」
「さっきから私が真面目な顔して話しながら脱がせにかかっているのに何で君は
拒絶するんだ。『この脱がせていこうとするのも何か意味があるのかも、だとしたら
されるがままで様子を見てみましょう』とか思ったりしてくれないのかね?」
「…ばっかじゃないの」
「…ああ、私が馬鹿だった。何でこんな事思いついたんだろうなスマナイ」
「ばっかじゃないの、ばっかじゃないの。そんな手に引っかかるのってどこの田舎娘よ」

深く反省するアルバ。会話をそらせつつ若いナオンをセクハラなどという旨い話
が転がっているはずなどないというのについ思いつきだけで行動してしまった事に対し
海のごとく深く反省。

「そんな事はどうでもいいわ。私が聞きたいのはあなたの正体よ」
「いや、それはだな…」
「言いたくないのなら私が言ってやるわ。あなたは日本でケイネス先生を―」

【選択肢】
実況冬木草野球:治療した。
ただいま完成度40%:監視していた。


投票結果


実況冬木草野球:3
ただいま完成度40%:5

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年08月19日 03:10