300 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI 投稿日: 2006/09/09(土) 11:47:15
「よっしやー!」
召喚陣の真ん中で乙女座りで震えている人物が自分と同じ年頃の少女である事を確認
してガッツポーズをする慎二。そしてなぜかいそいそとパンツを履きなおし始めた。
そしてそれとは対照的にがっくりとうなだれる桜。彼女はごっついヒゲ男とかが召喚
されて全裸の慎二とウホッな展開になる事を期待していたのだ。
「えっ、…こ、ここどこですか?私なんでこんなとこにいるんですか?」
召喚されるなりオロオロと周りを見回すバニー姿のサーヴァント。視界に入るのは血の涙を流して歯軋りする桜・ブリーフ一丁でY字バランスを決めている慎二・今回の聖杯戦争の勝利はほぼあきらめているためさっきからボーッとしている、臓硯と沢山の蟲。
結局三人をしばらく観察してもただ怖いだけで何も分からなかったので彼女はその場に
正座して自己紹介をする事にした。
「え、えっとサーヴァントキャスター召喚に応えて参上です。戦いはできませんので
後方支援で頑張りたいです。よ、よろしくお願いします!(ペコリ)」
普通はサーヴァントというものは召喚された時はもっと堂々としてかっこいいセリフを
言うものである。チームマキリが変人集団なのもあるだろうが、彼女のような控えめで
ぎこちない挨拶は稀な例といっていいだろう。
だが、ここにサーヴァント召喚時におけるもっと稀な動きをする男が存在した。
「アーイ、キャーン、ドラーイ!」
突然奇声を発してキャスターに駆け寄ったのはもちろん慎二。桜とキャスターがその動きに気付いた時には既にルパンダイブの体勢で飛び掛ってきていた。わざわざパンツを履きなおしていたのはこのためである。
しかも普通のルパンダイブではない。いつもの2倍の高さにジャンプしいつもの2倍の時間空中に停止し、さらにそこからいつもの3倍のスピードでパンツを脱ぎ捨てていた。
その姿はまさに1200万パワーのワカメの矢。
「イ、イヤー!」
飛んでくる変態全裸ワカメを見て恐怖に硬直するキャスター。
そして桜はこの事態に対して、
【選択肢】
ガンガンいこうぜ:キャスターを慎二に向かって放り投げる事で対抗した。
おれにまかせろ:キャスターを守るために慎二の前に立ちはだかり両手を広げた。
いのちだいじに:横っ飛びして回避行動をとった。
じゅもんつかうな:令呪が減らない程度にキャスターに命令して何とかしようとした。
めいれいさせろ:令呪を使ってでも乗り切る事にした。
いろいろやろうぜ:数秒後に飛んでくる慎二の事は忘れてとりあえずお互いの自己紹介をきちんとしようと思った。(現実逃避ともいう)
最終更新:2006年09月11日 19:59