239 :エルメロイ物語 ◆M14FoGRRQI:2008/10/17(金) 20:57:32



ゆっくりと迫り来る魔道元帥級クロー。死を予感した僕は自分でもありえない行動に出ていた。
えーでる応援歌の動きに合わせて禁断の詩を発する。

「橙子!」

腕をんっと上げそして振り下ろす。

「橙子!」
「やめろウェイバー!死ぬぞー!」

僕がやらんとする事に気付いた俊夫さんが悲鳴をあげる。

「どうせ死ぬなら死なばもろともですよ!」
「しかし!」
「じゃあこのまま立ったまま背骨をやられろっていうんですか!」

1年と少し前、ちょっちゅねエダブエのテーマ曲「えーでる応援歌」の完成後、学生プロレス団体は
この曲と同じリズムを使い他のメンバーの応援歌を作ろうと試みた。
間もなくして当時時計塔プロレスの2番手だったアルバさんのテーマが完成し、しばらくの間
構内ではテーマ曲を練習する団員達の声が響きわたる事になる。

「アルバ!」「アルバ!」「アルバてゐ!」

何でアルバさんがてゐなのかそもそもてゐって何の事なのかさっぱり分からなかったが
このテーマ曲は結構ヒットした。これがいけなかった。この事に気分を良くした団員が
蒼崎橙子のテーマ曲も作っちゃったのだ。もちろん、構内で練習する団員達の声が(ry

「橙子!」「橙子!」「つるぺた橙子!」

次の日、曲を作った奴と歌った奴らとついでにアルバさんが半殺しにあいこの応援歌は
封印された。以来ファンの間ではこの歌を歌うと橙子さんがどこからともなくやってきて
ぶっころされるという伝説が生まれ、事実彼女と仲が悪かったと噂されていた何人かが
その噂が広まった時期に大怪我をしたり行方をくらませたりアルバさんが鼻からパスタを
出して大の字で倒れていたりしていたそうな。

僕が歌うのはその禁じられた魔曲、あのアオ・ビッグボディなら、ルーン魔術を使った
ギミックとレスリングコスチュームの詰め物のでかさなら他の追随を許さないと言われた
あの女ならこの状況を打破出きるかも知れない。とっくに卒業し日本のどこかで暮らしている
彼女が来るわけないと思いつつも僕はこの伝説に掛けるしかなかった。

「つー、るー、ぺー」

刹那―、

「必殺抑止っぺ!」
「ぷげらっちょ!」

僕を止めたのは必死に手を伸ばしてきた俊夫さんでも何かをしようとしている事を察し
歩みを速めたロード・バルトメロイでも学内プロレス事情に疎く事態を把握していなかった
チャダさんでも叩かれていたお尻をさすって一休みしていたサトミアマゾンでも蒼崎橙子でもなく、
突然現れた正義の味方だった。

「解説しよう!抑止力が飛び掛りざまに使うしっぺだから抑止っぺだ!ふぅ、と言う訳で
またまた世界の危機を未然に防いだエミヤーマンここに参上!」

華麗にポーズを決め背後に爆発。位置的に赤いのの後ろにいた僕はロードの魔術で足が動かない
ままだったので爆風をまともに喰らってしまった。

「熱っ!火傷しない程度だけど熱っ!」
「だめではないかポンコツ魔術師、あの姉がここに来ると正直私の仕事がすんごい面倒になるのだよ」
「へえ、アオ・ビッグボディにお姉さん属性があったとは初耳。じゃなくってお前どうやってここに来た」

私は世界平和というコピーに引かれ
世界を平和にするためにはどうすればよいのか考えた
抑止力なのだからどんなこともできる
手始めに全裸でここの女子寮にトレースオン、トレースオンとつぶやきながら再チャレンジ
ゲートキーパーとガチバトルをしている女装した赤ザコの横をほふく前進で通り過ぎる
私に気付いた赤ザコが呆然としながら助けを求めたが世界平和に関係ないので気にしない
入ってすぐの寮母のベッドに潜りこみ「答えは得た!答えは得た!」と絶叫
寮母は助けを呼びに部屋から立ち去る
だがまだ世界平和には不十分
次は女子寮一の巨乳の部屋を魔力感知で発見し干将莫邪オーバーエッジと叫びながら飛び込む
中二が巨乳に教えを請うていた所だったが人類全体の為に無視
全裸で逆立ちをしながら
「凛魔力を回せ!!凛魔力を回せ!!」と絶叫
中二は大泣きで退散
確実に世界平和に近づく
警報が鳴り響く中武装した寮母と巨乳と武闘派女魔術師達からジョジョ走りで逃げ出す
衛宮士郎の真似をしながら女子寮から脱出
外に出ると新たなる世界の危機を感知
ポンコツ魔術師がアオザキ姉の悪口を言おうとしているのを予見
私は急いだ

「というわけでさあ、力を貸してやろう ポンコツ魔術師」
「デタラメだらけで何一つ説明になってないんですけどー!?」

突っ込む僕、呆れるチャダさん、何これという顔をしている赤いのと初対面の二名と一頭。

「私のターン、ドロー!そしてマジックカード発動、破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)!」

赤いのの横に巨大なコントローラーが出現。見た目はABCのボタンが付いたゲーム用のコントローラーだ。

【選べット】
ドレミ:コントローラーの端子が伸び僕に刺さる「ケツがーっ!」
ファソラシド:コントローラーの端子が伸びロード・バルトメロイの愛馬に刺さる「ひひーん!」


投票結果


ドレミ:2
ファソラシド:5


連載時コメント

+ ...
241 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/10/17(金) 21:06:23
ファソラシド:コントローラーの端子が伸びロード・バルトメロイの愛馬に刺さる「ひひーん!」

敵を強化しそうだが、不幸な目にあってこそバルトメロイ娘だ、という偏見がこの作品で培われたのでこっち。
あと、男の尻はもうたくさんだw


242 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/10/17(金) 21:58:25
醒:殴れない。
ファソラシド:コントローラーの端子が伸びロード・バルトメロイの愛馬に刺さる「ひひーん!」


243 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/10/17(金) 22:03:03
逝:左胸を打ち抜く。
ファソラシド:コントローラーの端子が伸びロード・バルトメロイの愛馬に刺さる「ひひーん!」


244 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/10/17(金) 22:07:20
醒:殴れない。
ドレミ:コントローラーの端子が伸び僕に刺さる「ケツがーっ!」


245 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/10/17(金) 22:07:24
醒:殴れない。
ファソラシド:コントローラーの端子が伸びロード・バルトメロイの愛馬に刺さる「ひひーん!」


246 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/10/17(金) 22:32:27
ドレミ:コントローラーの端子が伸び僕に刺さる「ケツがーっ!」


247 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/10/17(金) 23:13:34
ファソラシド:コントローラーの端子が伸びロード・バルトメロイの愛馬に刺さる「ひひーん!」

せっかくだからこっちをw


248 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/10/17(金) 23:18:00
ファソラシド:コントローラーの端子が伸びロード・バルトメロイの愛馬に刺さる「ひひーん!」




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最終更新:2008年10月25日 16:31