421 :エルメロイ物語 ◆M14FoGRRQI:2008/11/25(火) 08:20:08
「本当に素晴らしい門構えだなあ。この門を見ているだけでここの歴史が
感じられてくるよ」
上京してきたばかりの青年のように入り口の前に立ち門を見上げるだけで
感慨にふけるラマン。
それがいけなかった。病魔に蝕まれサポート役も失いそして今感慨にふける彼は
あまりにも脆い。そう、目線のはるか下を少女が駆け抜けて自分に低空タックルを
仕掛けた事に気付けないぐらいに。
「捕りましたわ!」
「いいぞルヴィア!」
二つの声、右足に激痛。視線を落として見ると金髪縦ロールの少女が自分の
アキレス腱を極めようとしている。可憐な見た目とは裏腹に素早くそして正確に
こちらの間接を極めてくる少女。だが、それでも数々の実戦を潜り抜けてきたラマン
にとっては極まりきる前に足を一振りして外せるレベル、油断せず今からでも対応すれば
すぐに外せる。
しかしラマンは外さなかった。つい見とれてしまったのだ。少女のあまりにも完璧な
縦ロールに。かつてロールは貴族の証だった。その髪にかかる手間とどうしても注目を
引く豪奢さは自然とその人物の格を皆に知らしめる。ロールを見ればその人物の程度が
知れるということわざがあるぐらいだ。ラマンはただ見とれてしまった。
刹那―スコーン
「ぷげらっ!」
眉間に刺すような痛み。寄り目でとんがりコーン状の刺さったものを確認し、その先に
いる竹筒を銜えた男も視線に入れる。
(くっ、こんな英国の真ん中で吹き矢か。しかしあの姿は―)
自分に吹き矢を撃ったその男の姿を見て、ラマン縦ロールの時以上に思考停止。
白く長い髪と白い髭、橙色の日本着流しに近い形状の服。
ラマンは彼をかつて見たことがある。大河の部屋においてあるスーファミの
ソフトの登場人物の中にに確かに彼はいた。NPC時に敵に突っ込みすぎてすぐ死ぬし
苦労して仲間にしても二刀流なのに攻撃力が低い上クラスチェンジが出来なくて
使い道が見つからないと大河は嘆いていた。大河を泣かせたそのヘッポコの名は―
「ハボリムがなんでここに!?」
「さあ、女子寮から盗んだ下着を返しなさい。今すぐこちらに渡せばそれ以上手荒な
まねはしない。君にはルヴィアの事で借りがあるからね」
「素直におパンツ出すのが正解ですわエミヤーマンのおじさま」
「何言ってるのこの親子―!?」
十五分後、他人の空似で下着ドロの嫌疑を掛けてしまった事を平謝りする二人が
そこにいた。たまたま自分に似た外見と名前をした使い魔が悪さをしている事、
その使い魔とこの二人が知り合いである事、それとこの二人が親子ではない事を
説明される。いきなり襲われた事に対していまだ腹の立つ所はあるがここで
これ以上時間を取られたくないラマンは二人を許して先を急ぐ事にした。
「ところでラマンさん」
「何ですか?」
「ここへ来たご用件は?」
投票結果
ろっぽんぞー:5
こんぺーとー:0
ほいこーろー:0
ちゃんちゃんこー:2
連載時コメント
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422 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/11/25(火) 09:09:20
ちゃんちゃんこー:時計塔にある高級な薬と本をかたっぱしからパクリにきました。
423 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/11/25(火) 09:20:45
ろっぽんぞー:僕の作った商品をこちらの生協で扱ってもらえないか商談にきました。
424 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/11/25(火) 09:26:17
ろっぽんぞー:僕の作った商品をこちらの生協で扱ってもらえないか商談にきました。
時計塔生協という単語が何故か壺に入ったのでコレ
425 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/11/25(火) 16:34:49
ろっぽんぞー:僕の作った商品をこちらの生協で扱ってもらえないか商談にきました。
何を売るんだろw
426 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/11/26(水) 00:00:10
ろっぽんぞー:僕の作った商品をこちらの生協で扱ってもらえないか商談にきました。
427 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/11/26(水) 00:19:22
ちゃんちゃんこー:時計塔にある高級な薬と本をかたっぱしからパクリにきました。
428 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/11/26(水) 01:49:22
ろっぽんぞー:僕の作った商品をこちらの生協で扱ってもらえないか商談にきました。
429 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/11/26(水) 21:02:38
ろっぽんぞー:僕の作った商品をこちらの生協で扱ってもらえないか商談にきました。
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最終更新:2008年12月06日 18:21