558 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI 投稿日: 2006/09/14(木) 08:00:13
そうだ!カレイドルビーに助けを求めよう。魔法少女だから何とかしてくれるはずだ。
今から五年前、この町に一人の魔法少女が現れた。彼女の名はカレイドルビー。
東にコンビニ強盗が現れれば、行ってカレイドビームでおしおきし、
西に迷子の子がいれば、行ってカレイドビームで案内し、
南にテスト勉強をする薪寺がいれば、行ってカレイドビームで脳改造、
そして北に何があったとしても、カレイドビームで万事解決。
そんな調子で事件のたびに呼ばれて、そして必ず現れるので今や冬木に住む者で
カレイドルビー伝説を知らない者はいないと言ってもいい状態である。
ちなみに、カレイドルビーの正体は未だに不明でありその本名や魔法のような行為
のトリックについては様々な説が出ているがどれも憶測の域を出ないものである。
人気の無い公園に到着した俺は早速カレイドルビーを呼ぶ事にした。
両手を上げて天に向かって「カレイドルビー、ヘルプミー」と三回大声で叫ぶ。
そして待つ事数分、・・・来た。
右手をグーにして前に突き出す伝統的なウルトラマン方式で飛んできた彼女は
着地して俺を見るなりこう言った。
「おまたせ、魔法少女カレイドルビーここに登場!今日の困ったちゃんはあなたね。
おはヨーグルト!こんな日も昇っていない早朝から私を呼ぶなんてよっぽどの事が
あったみたいね。さあ、御用はなーに?」
俺は左手のアザを見せて事情を説明しようとした。ところが、アザを見せた途端
カレイドルビーの表情は大きく変わっていたのである。
それは正に悪を憎む正義の味方の顔。えっとつまり俺=悪と認識されてますか?
「カレイドキィーック!」
突然蹴りが来た。彼女の表情の変化に気付いていなければかわす事もできずに
やられていただろう。
「コラ!避けるな!太陽がでるまでに決着を着けてやるんだから大人しくしなさい」
何を言ってるのか分からないがやっぱりこのアザは俺にとって呪いの模様だったらしい。
とりあえずこの公園から逃げた方がいいな。
最終更新:2006年09月14日 11:16