796 名前: 仮面ライダールート (M8z3Z2VY) [sage] 投稿日: 2004/11/14(日) 20:45



――秘剣燕返し。

それは、ただ一生を月を堕とす為にのみ捧げた兵法者の。

それは、ただ一生を剣豪の敵役の為に作りあげられた剣客の。

――その生涯に意味があるとすれば、これ一つのみ。

かの剣豪ですら、秘剣を恐れ、それを放たれる前に――と、策略を練ったといわれる、その絶技。

人の身でありながらサーヴァントと互角に渡り合う侍。
その唯一無ニの宝具がこれであった。

ほぼ同時、などというレベルではない。
完全に同時に放たれる三つの剣戟。

縦、横、そして背後から。

――故に必殺。
この秘剣を目にして、生き延びた者は存在しない……!!


剣の檻。
それが身体に触れるまでの僅かな時間、金色の王は死をも跳ね除けるような笑みを浮かべ、

「―――ゲートオブバビロン」

檻が閉じる。
長刀から放たれた必殺の剣が、英雄王の身体を切り裂く瞬間、


「”イージスの盾”よ―――!!!!」

”門”より、盾が現れた。


剣と盾が激突する。
秘剣と謡われた、必殺の技。


瞬きなぞすれば、一瞬で見逃してしまうだろう神速で動き回るギルガメッシュの”宝具”。

剣の檻に対抗するは、自由自在に宙を飛び主を守護する神の盾――!


かの絶対神デウスがアテネに渡したと謡われる盾、イージス。
神が鍛え、神の為の武具として扱われるそれ。

神の子たるギルガメッシュが手にした神の防具。

それを潜りぬける等と言うことは、有り得ない。

だというのに。
侍の剣閃は、それを掻い潜って迫り来る――!

一撃目。
縦の斬撃を――真正面から受け止める。

ニ撃目。
受け止めた太刀筋を其の侭逸らし、ニ撃目と衝突させ相殺。

「―――っ……!!!!!」

間に合うか。
否、間に合わせる。

それら二つの剣と同時に迫る、最後の閃光。

それを――。

「――おぉっ……!!!!!」

自らの左腕を犠牲にして、跳ね除ける――――!



優雅な動作で、アサシンは剣を構えた。
自らの生涯。
その全てを賭して作り上げた秘剣を防がれたと言うのに、その顔には楽しげな笑みを浮かべて。


「ふん……我に傷をつけるか。なるほど――サーヴァントとなるだけの力量はある」

黄金の板金鎧ごと左腕を切り裂かれた英雄王は、だと言うのに倣岸不遜な笑みを湛えて。


「しかしな、アーチャー。私は、まだ半分も力は出していないぞ?せいぜい三割、と言ったところだ」


――――三割で左腕一本。

ならば本気では、どうなると言うのだろうか。


「――どう、衛宮君。令呪を差し出すのなら、見逃してあげても良いけど?」


自信タップリ、という様子で遠坂が言う。

「断る」

ここで遠坂に負けることよりも――。

「……それは、”この”アーチャーのマスターとして、やっちゃいけない事だ」

ギルガメッシュの信頼を裏切ることの方が、嫌だ。

そう言ったら、アーチャーのヤツ、ほう、とか楽しそうに笑いやがった。

「そう……残念ね。アサシン――!」

「承知」

遠坂の命令に答え、架空の大剣豪が構えを執る。

それは、つい先ほど放ったばかりの――秘剣の構え。

「――この弓兵は、私が止めておこう」



――屠る、ではなく、止める。


それはつまり――。



 狙え,一斉射撃
「Fixierung,EileSalve――――!」


狙いは、アーチャーでは無い、ということ。

衛宮士郎目掛けて、無数の魔力の塊が放たれる――!!


俺は――

1.「投影開始」衛宮士郎にできることをするだけだ。

2.「アーチャー!」令呪を使って、ギルガメッシュに護ってもらおう。

投票結果

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2006年09月24日 15:05