881 名前: 仮面ライダールート#2-3 (M8z3Z2VY) [sage] 投稿日: 2004/11/15(月) 22:07
いや、何も無い。何も無い筈だ。何も無いと決め付けておく。
茶碗にご飯をよそり、ケチャップのビンと一緒に盆に載せる。
「おーい、ギルガメッシュ、できたぞ――」
「うむっ!」
やけに力の入った答えが返ってきた。
―――と。
ギルガメッシュの為の食事を食卓の上に用意したと同時に、来客を告げる呼び鈴が聞こえた。
「……む、来客か?」
「ああ、うん――この時間に来るのは、身内――――」
――――ちょっとまて。
「おはよー。いやー、寝坊しちゃった寝坊しちゃった」
「―――――――」
そうか。
つまり、何も無いと思い込んでいたわけじゃなくて。
問題を先送りにしようとしたかっただけなんだ。イエーイッツアジャパニーズ政治家マジック。
「―――――うっわああ………」
「なっ、なんだ!?どうした、雑種!」
思わず顔面を押さえこむ。
「士郎、ごはん」
行儀良く、いつもの席にすわりこむ。
「あー……おはよう、藤ねえ」
とりあえず、ご飯茶碗に白米をよそり、ついでに用意しておいたオムレツと一緒に並べる。
「?」
普段どおりに茶碗を受けとって、首を傾げる藤ねえ。
不思議なことがあるのだが、それが何かわからない。
そんな藤ねえは、もにゅもにゅとご飯を食べる。
で、しっかりお代わりして、ニ杯目も平らげてから、不思議そうに尋ねてきた。
「ねえ、このヒト……だれ?」
「えーっとだな……今日から下宿することになった――」
「我は王だ。そんな事も知らぬのか?」
「―――――――――――」
「って、説明になってない―――――――――――――――!!!!!!!」
どっかーん、と日本頑固親父伝統の卓袱台返しが炸裂する。
右舷より高速で熱源体が接近。直撃します。
―――オムレツが。
「あっちぃぃぃぃっ!!!!!なにすんだよ藤ねえ!!オムレツだぞ中身とろとろなんだぞ!?」
「うるさぁぁぁぁいっ!!!健全なる青少年が二人同じ屋根の下!?それは薔薇か百合か同人誌か―――!!
「百合は違うだろ百合は!!っていうか、なんだってそこで同人誌が!?藤ねえ、まさか夏冬どっか出かけてたけど、まさかお台場」
「そんなコトより、そこに居直りなさい平伏しなさい地獄で懺悔しなさい!!このヒト誰なのよー!!??」
「いや、だから我は王だと」
「ギルガメッシュは黙ってろ!えーっとだな、コイツは――――」
1.親父の知り合いで、留学生のギルガメッシュ君だ
2.俺の使い魔だ
3.そうです、コレが私のお稲荷さんです
投票結果
最終更新:2006年09月24日 15:12